「これからクラウドファンディングに挑戦したい!」
そんな中小企業の方も多いのではないでしょうか?
コロナ禍の影響で売上が下がり、今まで人気だった事業もウイルスの影響で断念するしかないケースも少なくありません。
その一方でこの時代にも負けないよう、様々なチャレンジをしている企業がたくさんいます。そこで今活用されているのが、「クラウドファンディング」です。
今回はそんな、中小企業にこそおすすめのクラウドファンディングについて、成功事例や成功のコツなど、解説していきます。
クラウドファンディングは中小企業に向いてる?
まずは、本当にクラウドファンディングは中小企業に向いているのか?について解説していきます。
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングは資金調達方法の一つです。
インターネットを介して、プロジェクトやサービスへの支援を不特定多数の個人から募る仕組みになっています。
ただもちろんただの寄付ではないので、支援金を募る代わりにリターンを用意するのが原則です。プロジェクト起案者は魅力的な事業内容とリターンを用意し、それに共感し、応援したいと思った支援者がリターンと引き換えに支援金を支払います。
そんなクラウドファンディングですが、中小企業と相性がいいと言われる特徴がいくつかあります。それは以下の4つです。
・失敗してもリスクが小さい
・他の資金調達と違って誰でも挑戦できること
・知名度にかかわらず成功例が多い
・テストマーケティングができる
▼クラウドファンディングの種類や仕組みについて知りたい方はこちら▼
これらの特徴が、なぜ中小企業と相性がいいのか詳しく解説します。
おすすめの理由①:失敗してもリスクが小さい
まず、クラウドファンディングが中小企業と相性がいい理由として「失敗してもリスクが小さい」という点があります。
クラウドファンディングは失敗してもほとんどリスクがありません。
具体的には、
・失敗して手数料だけかかる心配がない
・失敗しても何度でも挑戦できる
この2点です。
クラウドファンディングには成功と失敗があります。
成功は支援金が目標金額に到達することで、失敗は到達しないことをいいます。
基本的に成功の場合に限り、プロジェクト起案者は支援金を受け取ることができます。
失敗した際、極端な話1円でも足りなければ支援金を受け取ることはできませんが、その場合は手数料もかかりません。
また融資や補助金などの資金調達では、失敗=審査落ちした際は、一定期間は再申請ができないものがほとんどです。
それに対して、クラウドファンディングは次の日でもプロジェクトを立ち上げることができます。
実際に同じ事業やプロジェクトでも複数回挑戦し、資金調達を成功しているケースもあります。
ただし、例外として目標金額に達していなくても支援金を受け取れる「All-in方式」もあります。この場合、支援金が1円でも手数料がかかってしまうなどの可能性も少なからずあるので、注意しましょう。
▼All-in方式についてはこちら▼
おすすめの理由②:誰でも挑戦できる
次に、クラウドファンディングが中小企業と相性がいい理由として「誰でも挑戦できる」という点があります。
融資であれば、「担保」「保証会社」の有無などがあったり、申し込みできる期限などがありますが、クラウドファンディングはいつでも誰でも挑戦できます。
そのため融資や出資などの資金調達に条件が合わない企業でも挑戦できるので、おすすめです。
おすすめの理由③:企業規模にかかわらず、成功例が多い
また、クラウドファンディングが中小企業と相性がいい3つめの理由として「企業規模にかかわらず、成功例が多い」という点があります。なお、事例は後述します。
特にクラウドファンディングにこれから挑戦する人は、「どうせ大手しかうまくいかないだろう」と考えている方も少なくありません。
しかし実際はそうではなく、個人営業の飲食店や中小企業でも成功事例は多数あります。
特に共通なのが、他にはない「こだわり」を表現している点です。
この「こだわり」がクラウドファンディングサイト内で広まり、初めて知った人が興味を抱き、共感・応援したいとなり、支援につながります。
そのためクラウドファンディングの活動を通して、一気にSNSなどのフォロワーが増えたというケースも!
中小企業の多くの方は、SNSなどまで手が回っていないケースも多いですよね。
そんな場合でも十分成功する可能性があるのがクラウドファンディングです。
▼クラウドファンディングの成功例について知りたい方はこちら▼
おすすめの理由④:テストマーケティングができる
そしてクラウドファンディングが中小企業と相性がいい4つめの理由として「テストマーケティングができる」という点があります。
クラウドファンディングはただ資金を調達するわけではありません。
支援者が支援をしたくなるようなプロジェクトを企画し、その魅力が伝わるようにプロジェクトページを制作し、実際に欲しいと思えるリターンが準備されていて初めて支援されます。
この一連の流れは、事業・サービスをリリースする際に本当に市場に受け入れられるのか?ターゲットのニーズは満たせているのか?顧客はお金を支払う価値があると感じるのか?などの確認をすることができます。
支援者=優良顧客と直にコミュニケーションを取れたり、事業の良し悪しを直接試すことができるのは、これから新しいビジネスにチャレンジする場合には非常に魅力的ですよね。
クラウドファンディングはあくまで資金調達の一つですが、こんな副次的効果も期待できるんです。
▼併せて参考にしたい記事はこちら▼
中小企業のクラウドファンディング4つの活用事例
実際に上記の要素を元に、中小企業のクラウドファンディング事例を見ていきましょう。
今回は特に4つの事例を紹介します。
コロナ収束後、日本酒の価値を届ける為に。今「日本酒原価酒蔵」に出来る事。
「コロナウイルスに屈して日本酒の価値創造の場を失いたくない。」
そんな想いから、東京を中心に20店舗ほどの飲食店を構える「日本酒原価酒蔵」が立ち上げたプロジェクトです。
プロジェクトの内容は、表面上の形は違えど全て「日本酒を盛り上げるため」に作られています。
日本酒を取り扱う酒蔵、酒屋などの販売は、8割以上が飲食店などへの業務用です。
そのためこのコロナ自粛、酒類の提供自粛などから飲食店だけでなく「酒蔵・酒屋」も非常に危ない状況となっていました。
この状況をなんとか乗り越えたいという想いが表現されており、リターンなども非常に工夫されています。
結果、目標金額500万円に対し、支援総額は6,357,757円。899人もの支援者が集まりました!
今後クラウドファンディングにチャレンジしたい方は、参考になるかもしれません。
豚コレラに負けるな。愛知の三代目たちが『世界一透明な豚肉』を作ります。
一時期ニュースで取り上げられた豚コレラ。
皆さんの記憶にも残っているでしょうか?
その影響から多くの養豚場が殺処分を余儀なくされ、経営危機に陥りました。
そんな中、『世界一透明な豚肉ブランド』を作るプロジェクトを立ち上げられました。
このプロジェクトは、お肉屋さん3代目、養豚場3代目、小料理屋さん3代目の3人が本当に安心して豚肉を楽しめるようにと、立ち上げたプロジェクトです。
結果、目標金額100万円に対し、支援総額は3,775,000円。408人もの支援者が集まりました!
現在ではインスタグラムで1800人のフォロワーを誇り、名古屋には豚肉料理のお店も開業されています。
創業109年・オカモトヤが移動販売に挑戦!文具のすばらしさを全国の皆様へ届けたい
オカモトヤは、明治45年創業、110年の歴史を持つ老舗文具店です。
文具店と言ってもその売上の中心は外商、つまり企業向けの取引です。
そのため、実店舗である虎ノ門店の売上は全体の1%程度。
毎年赤字を計上するという、いわゆる「不採算部門」でした。
それでも社長の「虎ノ門からオカモトヤの暖簾を絶やしたくない」という熱い想いから、お店をいかに盛り上げるか、内装工事を施すなどあらゆる施策を取り入れています。
そして今回、このコロナの影響を受け更なるピンチに陥る中、これをチャンスに変えるべく新たな活動をはじめました。
それが文房具店移動販売車「ヤング号」です。
オカモトヤの商品をたっぷり詰め込んだ移動車が、全国まで移動販売することで、触れてわかる文房具の良さを伝えて回ることができると考えたプロジェクトです。
結果、目標金額250万円に対し、支援総額は4,491,500円。281人もの支援者が集まりました!
ゲーセンミカド ~存亡の危機を乗り越え「前を向いて進む!」~
レトロアーケードゲームを中心に営業をしている『ゲーセンミカド』のプロジェクトです。
ゲーム業界では大手に引けを取らない知名度がある『ゲーセンミカド』ですが、新型ウイルス感染問題により、2020年3月度から売上が平常時の50%~70%減となっていました。
この状況が今後数ヶ月続く場合、閉店を余儀なくされる状況でした。
そこでただ指をくわえて閉店を待つよりも、できる事に積極的にチャレンジする道を選び、なんと2020年に計画していた新店舗などの立ち上げ、過去小説の復刻、新ゲーム機の導入など、コストが非常にかかる施策を強行することを決意!
なんとこのプロジェクトは支援者が1人でも実施する必要があるAll-in形式で立ち上げられています。
その強気でチャレンジングな姿勢が、数多くの応援を呼び、結果目標金額2,000万円に対し、支援総額は37,328,892円。3872人もの支援者が集まりました!
中小企業がクラウドファンディングで注意すべきポイント
上記のように、中小企業でもクラウドファンディング成功は十分可能です。
「自社も挑戦したい!」
そう思った方も多いのではないでしょうか?
そこで中小企業がクラウドファンディングを行う際に「これはしておきたい」という内容をまとめておきます。
失敗にリスクは少なくても、計画は慎重に
先述した通り、クラウドファンディングは経済的リスクなど、失敗のリスクがとても小さいのが特徴でした。
ただリスク0ではないんです。
直接的なものはありませんが、何度も同じブランドが失敗していればブランドイメージの観点でマイナス効果の可能性があります。
そのため無計画にチャレンジするのはおすすめしません。
少なくとも、プロジェクト内容がわかりやすく、プロジェクトの実行が想像できるプロジェクトページであったり、支援金の使い道が明確で信頼できる内容だったり、リターンが「本当に欲しいもの」であったり、最低限計画を練りましょう。
▼リターン設計について知りたい方はこちら▼
目的は「金」ではなく「支援者(人)」と意識する
また、クラウドファンディングは資金調達の方法ではありますが、お金だけを目的にするのはNGです。
支援者は「出資」がしたいわけではありません。
「応援」がしたいんです。
そのためあからさまに支援だけを募るのではなく、支援者の気持ちにも寄り添いましょう。
過去のプロジェクトを分析しよう
また、ただ闇雲に始めるのではなく、すでに成功・失敗している似たようなプロジェクトを分析しましょう。
どの要素が支援に繋がり、逆にどんなプロジェクトは失敗するのか?
過去の事例を元に、あなたならどんなプロジェクトにするかを考えましょう。
SNSなどの情報発信も使おう
さらに、プロジェクト内容はSNSを使って発信しましょう。
クラウドファンディングは原則その期間しかサイトを運用できませんが、プロジェクト終了後も事業やサービスは続きますよね。
その時のためにクラウドファンディング以外でも支援者と繋がっておくのがおすすめです。
新商品情報や、新店舗情報、お得な情報などが発信できるように、SNSなどのフォローも促しておきましょう。
・失敗にリスクは少なくても、計画は慎重に
・目的は「金」ではなく「支援者(人)」と意識する
・過去のプロジェクトを分析しよう
・SNSなどの情報発信も使おう
以上の4つは最低限注意して挑戦することをおすすめします。
▼クラウドファンディング失敗しないよう対策したい方はこちら▼
中小企業がクラウドファンディングするならCAMPFIRE(キャンプファイヤー)
最後に、中小企業の方がクラウドファンディングを行うのであれば、おすすめのクラウドファンディングはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)です。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、国内最大手のクラウドファンディングで、ユーザー数や総支援額は国内トップレベルです。
さらにCAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、様々なクラウドファンディングの中でも、特に多くの成功事例があり、中小企業のプロジェクトも数多く扱っています。
資金も集まりやすく、業界内でも手数料も低い、また初めての方ようにサポートやアカデミーなどの支援もあります。
挑戦する際は、まずはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を試してみるのはいかがでしょうか?
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