基礎知識

【開業・起業時におすすめ】知っておきたい事業資金の調達方法をご紹介!

事業資金 資金調達
「事業拡大の計画をたてている」
「より事業を改善するために取り入れたい施策がある」

昨今の新型コロナウイルスの影響や、それに伴うライフスタイルの変化など、さまざまな業界で事業を見直す必要性が出てきています。
しかしどんな施策を取るにしても必要なのが「事業資金」ですよね。

そこで今回は、事業資金の調達に困っている方向けに、資金調達方法を解説します。
最後には融資・補助金よりおすすめの資金調達もご紹介していますので、最後までお見逃しなく。

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事業資金の調達方法|3つの選択肢

まず、事業資金の調達方法として代表的な方法が3つあります。
・創業融資などの融資制度
・補助金などの支援金
・ベンチャーキャピタルなど投資家からの出資

 

創業融資などの融資制度

事業資金の調達方法として、まず代表的なのが創業融資などの「融資制度」です。
創業融資は、開業時・創業時に使える特殊な融資制度です。
日本政策金融公庫の新創業融資制度と、地方自治体と金融機関が連携して提供する制度融資があります。

どちらも、
・低金利で利用できる
・返済が超長期で設定できる
・審査が比較的易しい
などの特徴があり、これから事業を始める方には非常にメリットがある融資方法です。
さらに新創業融資制度では「無担保無保証」で利用できたりなどの特徴もあります。

加えて日本政策金融公庫では、
・企業活力強化貸付
・企業再生貸付
・挑戦支援資本強化特例制度(資本性ローン)
などの事業資金向けの融資制度もあります。

その他の金融機関でも様々な融資制度が用意されており、融資に関してはその事業の状態に合わせて手段はたくさんありますね。

 

補助金などの支援金

次に、事業資金の調達方法としてよく利用されるのが、補助金・助成金などの政府が用意する「支援金」です。
持続化補助金やIT導入補助金、ものづくり補助金などが代表例で、ある条件を満たせば『返済不要』で使える資金源となっています。
もちろん返済不要と聞くと非常に魅力的ですよね。
ですが、一方でこんな特徴もあります。

・上限額が比較的低い
・用途の制限が多い
・支払いは補填される形で遅い

確かに補助金や助成金などは返済が必要ないため、利用したい方も多いでしょう。
しかしその額は融資などに比べると低いものが多く、使用用途も明確に決まっています。
また経費の一部を補填してくれる支払い方法が多いので、事業資金=キャッシュが今ない方は利用することがそもそも難しいです。

この特性を理解せずに利用すると希望とは異なる資金調達になる可能性もあるので、使い勝手に注意しましょう。

 

ベンチャーキャピタルなど投資家からの出資

次に、ベンチャーキャピタル・投資家からの出資です。
こちらは、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルなどに資金提供してもらう方法です。

ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業に株式の代わりに出資して、その出資先が株式公開をした際にキャピタルゲイン(売買差益)を得る事業会社です。

また個人投資家(エンジェル投資家)とは、企業に個人的に投資する投資家のことをいいます。個人投資家が投資を行う際には、第三者割当増資と転換社債型新株予約権付社債などの株式を発行します。

この手法は、うまくいけば数千万、数億円規模の資金調達も可能な事業資金調達方法です。
もちろん株式買取りなので、基本的に返済も必要ありません。

また特にエンジェル投資家の場合、資金の提供だけでなく、積極的に経営や営業のサポートを行ってくれるケースもあります。その際に特に出資比率が過半数を超える場合、さまざまな制約を受けるなどのリスクはあります。

融資制度 ▼メリット・あらゆる事業・場面で利用できる・制度によっては無担保無保証もあり・審査が比較的甘い
▼デメリット・根本的に返済が必要・低いといえど、金利あり・制度によっては審査失敗後の再挑戦は一定期間できない・上限金額あり
支援金 ▼メリット・返済不要・挑戦するリスクなし
▼デメリット・上限額が比較的低い・用途の制限が多い・支払いは補填される形で遅い・全額補償ではなく、一部補償が多い
出資 ▼メリット・返済不要・資本以外のサポートも受けられる・場合によっては大規模な調達も可能
▼デメリット・経営権などのリスクあり・比較的審査厳しい

新しい事業資金の調達方法|クラウドファンディングとは?

ここまで事業資金を調達する方法として3つ紹介してきました。
しかし今4つめの事業資金調達方法として注目されているのが「クラウドファンディング」です。

 

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、インターネット上で、自社の事業やプロジェクトに共感した不特定多数の個人から、資金調達ができる仕組みです。
今までのように行政や企業、金融機関などを相手にした資金調達ではなく、個々人を相手にした資金調達方法です。
もちろんクラウドファンディング会社を媒介としてはいますが、基本的に支援金を出してくれるのは個々人です。

そんなクラウドファンディングですが、様々な種類があります。
中でも特に事業資金の調達に利用されるのが購入型、あるいは金融型です。

購入型クラウドファンディングとは、支援のリターンとしてモノやサービスを提供する仕組みです。
また金融型は、融資型や株式投資型などがあり、通常の金融機関の融資制度や投資会社などによる出資を個々人から少額ずつ行う仕組みです。

このクラウドファンディングには、先述した3つの資金調達方法とは異なり、以下の特徴があります。

・原則経済的リスクがかなり少ない
・誰でもリスクを抑えながら挑戦できる
・新規事業や事業拡大などのチャレンジと相性がいい
・テストマーケティングができる
・成功すれば資金調達以外の効果もあり

などの特徴があり、これから事業拡大をお考えの方におすすめの資金調達です。

▼クラウドファンディングに関して最初から知りたい方はこちら▼

【2021年 最新版】クラウドファンディングとは?仕組みの解説からサービス徹底比較まで!

クラウドファンディング ▼メリット・原則経済的リスクがかなり少ない・誰でも無担保で挑戦できる・新規事業や事業拡大などのチャレンジと相性がいい・テストマーケティングができる・成功すれば資金調達以外の効果もあり
▼デメリット・仕組みの勉強が必要・失敗してもかけたコストは返ってこない・競合にアイデアを知られる・原則プロジェクトの取り下げができない

事業資金の調達方法でクラウドファンディングがおすすめの理由

では、ここからは事業資金の調達方法でクラウドファンディングがおすすめの理由について、解説していきます。

 

原則経済的リスクを抑えられる

まず、原則経済的リスクを抑えられます。
というのも、クラウドファンディングは自分で選択しない限り、原則資金調達が成功して初めて手数料などがかかります。
そしてその支援金は返済などは不要です。

そのため、
・失敗して手数料だけかかってしまう
・返済のリスクが伴う
などの経済的リスクがないんです。

ただ先述した通り、All-in方式を設定した際は、たとえ目標金額に到達しなくても支援金を受け取りつつ手数料は支払いつつ、リターンも提供することになります。
この場合、支援金が極端に少ない場合は、赤字になるケースもあるので注意しましょう。

▼募集方式について知りたい方はこちら▼

All-or-Nothing方式とAll-in方式の違い – ゼロから始めるクラウドファンディング –

 

誰でも無担保で挑戦できる

また、クラウドファンディングは融資などとは異なり、誰でも無担保で挑戦できるサービスです。

特に今自己資本などの担保や保証会社などがない方は、融資や支援金ではなかなか審査が通らなかったり、希望の金額を調達できなかったり、最悪は申し込みすらできないケースもあります。
また、一度審査に落ちてしまうと、最短でも半年から1年のスパンで再審査を依頼できなくなってしまうケースも多いです。

一方でクラウドファンディングは、基本誰でも挑戦でき、失敗しても何度でも挑戦することができます。
この手軽さもおすすめの一つです。

 

新規事業や事業拡大などのチャレンジと相性がいい

さらに「新規事業や事業拡大などのチャレンジと相性がいい」のもおすすめのポイントです。事業資金の調達は何かに新しくチャレンジする際に必要になりますよね。
新しい市場に参入する、新店舗を出店する、新商品を開発するなど、です。

それに対してクラウドファンディングは、そのような新しいことへの挑戦が好まれる傾向にあります。クラウドファンディングは、今はまだなくてもあったらいいなと思えるアイディア商品やアイディアサービスを生み出す場としても成り立っています。

そのため、アイディア溢れるチャレンジはとても相性がいいんです。
事業の展開として新しく挑戦したい内容が決まっている場合は、ぜひクラウドファンディングに挑戦してみてください。

 

テストマーケティングができる

上記で紹介したように、クラウドファンディングは​​新規事業や事業拡大などのチャレンジと相性がいいのは事実です。
しかし相性がいい、というのは必ずしも成功するというわけではありません。

これからチャレンジするプロジェクトを、クラウドファンディングを通してテストマーケティングできる点でも相性がいいんです。

例えば、今後新しく事業展開をする上でAとBの商品を考えていた場合、リターンにその両方を組み込むことで、どちらの商品が人気なのかを検証することができます。
あるいは、プロジェクトのターゲットを若者向けにデザイン性を強くするのか、あるいはロジカルにデータなどを出す方が売れるのか、など訴求方法も検証することができます。

このように事業資金を調達しつつ、その資金を使った戦略をテストできるのもクラウドファンディングの大きなメリットです。

▼クラウドファンディングのテストマーケティングについて知りたい方はこちら▼

テストマーケティングの鍵はクラウドファンディングの活用にあり!

 

成功すれば資金調達以外の効果もあり

さらに、クラウドファンディングはただの成功では終わりません。
クラウドファンディングの成功実績を元に、更なる融資や出資を募ることも可能です。
あるいは複数回クラウドファンディングを実施し、どちらも数千万の支援を集めている成功事例もあります。

また、クラウドファンディングの成功を通してSNSのフォロワーが急増し、オンラインでの集客が実現できるケースも少なくありません。
「支援者=ファン」ですから、それをうまくクラウドファンディング以外のSNSなどにストックすることができれば、そこからの集客はかなり楽になります。

それだけクラウドファンディングの成功にはブランディングパワーがあるんです。

クラウドファンディングを使った事業資金調達の成功事例3選

では、実際にクラウドファンディングを使った事業資金調達の成功事例を3つ紹介していきましょう。

渋谷に “つくる人を応援する書店”「BOOK LAB TOKYO」を作ります!

渋谷に "つくる人を応援する書店"「BOOK LAB TOKYO」を作ります!

BOOK LAB TOKYO は、「つくる人を応援する」をコンセプトにする書店です。
この事業に取り組む会社「Labit」は、2011年4月に創業したスタートアップ企業です。
過去に『すごい時間割(2014年6月、リクルートグループに事業譲渡)』や『株式会社ゲームエイト(2015年12月に株式会社Gunosyに譲渡)』などを展開した実績があります。

そんなスタートアップの新事業として、渋谷という好立地に40席のカフェ/イベントスペースを併設した、「つくる人を応援する」というコンセプトの書店を立ち上げるプロジェクトです。

具体的に「つくる人を応援する」とは、技術書やデザイン本、サイエンス、建築などの専門書を豊富に揃え、様々なアイディアを産める空間をつくるものでした。
リラックス効果なども期待できる高品質なハンドドリップコーヒー・クラフトビールなども飲める新しい空間です。

そのコンセプトに反響が続出し、結果はなんと27,040,400円(目標金額は1500万円)を支援金として集めました。
コンセプトを強みとして持つ事業はぜひ参考にしたい事例ですね。

プロジェクトの詳細はこちら

はくちょう丸・かめ丸に、また会いたい。みんなの願いを実現させます!【猪苗代湖】

はくちょう丸・かめ丸に、また会いたい。みんなの願いを実現させます!【猪苗代湖】

こちらは観光系のクラウドファンディングの事例です。
福島県を代表する観光地のひとつ、猪苗代湖にも例外なく新型コロナウイルスの影響は及びます。

多くの観光客が集い、思い出をたくさん作ってきた遊覧船「はくちょう丸」と「かめ丸」ですが、残念ながら破棄することになりました。
しかしなんとそこに待ったをかける一人が現れました。

それが起案者の渡部英一さんです。
「どうにかして、この2艘を復活させたい」という強い願いから、会社を設立。
その熱意はもちろん、周辺のお宿や様々な法人向けのリターンを用意することで、なんと16,389,491円(目標金額は1500万円)もの支援金を集めることに成功しました。
また支援者数も966人とかなり多く、観光系事業などの方は参考にしたい事例です。

プロジェクトの詳細はこちら

100年後に想いを馳せて。木造新築&古民家再生の分散型ホテルで町並みを守りたい!

100年後に想いを馳せて。木造新築&古民家再生の分散型ホテルで町並みを守りたい!

「SATOYAMA EXPERIENCE」を運営する『株式会社美ら地球(ちゅらぼし)』は、「クールな田舎をプロデュースする」事をミッションに掲げる、飛騨古川の小さな企業です。
田舎だからこそ必要な雇用を生み出す事業活動に取り組み、地域貢献を心掛けてきました。

そんな中で、「日本の田舎をクールにしたい!」という想いから行っていたでツアー事業もありました。そんな企業も10周年を迎えたことを機に、飛騨古川の歴史的景観地区に分散型ホテル構想を進め始めました。

木造の新築と古民家再生を組み合わせて進めるプロジェクトで、今後は日本各地の田舎に拡大し、町並みと暮らしを100年後に継承する大規模なプロジェクトを目指しています。

そんな地域貢献の想いなどに共感の声が集まり、目標金額300万円のところ、総支援総額8,671,550円が集まりました。
社会課題に取り組める事業や不動産系の事業の方は、参考にできることがあるかもしれません。

プロジェクトの詳細はこちら

▼その他成功例を知りたい方はこちら▼

【初めての方必見】クラウドファンディング成功のコツを事例とともにご紹介!

事業資金の調達におすすめのクラウドファンディング|CAMPFIRE

今回は、事業資金の新しい調達方法として、クラウドファンディングを紹介しました。
「クラウドファンディングに挑戦してみようかな…」
少しでもそう思った方のために、最後に事業資金の調達におすすめのクラウドファンディングを紹介しておきます。

今回おすすめするのは国内最大手のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」です。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、630万人の支援者を持ち、総プロジェクト数5.9万件の最大手です。
累計支援資金総額は520億円を超えるほどの取引が行われています。

そんなCAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、その取引額の多さと成功事例の多さが魅力的です。
実際に今回紹介したように、数千万円規模の事業資金調達の事例も非常に増えています。
また現在も利用者数は増加傾向にあるため、今後も市場は伸び続けるでしょう。
それだけチャンスもあるクラウドファンディングサイトなんです。

初めての方はまずはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を利用してみてはいかがでしょうか?

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