基礎知識

【マーケティング手法5選】新規事業で使える最新のテストマーケティング方法とは?

新規事業 マーケティング
新規事業を立ち上げる際に絶対に考えなければならないのが、「マーケティング」です。
このマーケティング施策の精度が高いかどうかが、事業の成功を握っていると言っても過言ではありません。

そこで今回は、新規事業におすすめのマーケティング手法5選を紹介します。
最後にはとっておきの最新マーケティング手法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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新規事業のマーケティング戦略が超重要な理由

実際に新規事業に使えるマーケティング手法を紹介する前に、その重要性と、なぜ重要なのかを解説します。

マーケティングとは?その定義、知ってますか?

そもそもマーケティングとは、何かから解説します。
フィリップ・コトラーによれば、マーケティングは次のように定義されています。
「どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生みだし、顧客にとどけ、そこから利益を上げること」

ここで注意してほしいのが、マーケティングは商品やサービスを「販売」することではありません。

フィリップ・コトラーはこう明言しています。
「マーケティングと販売は、ほとんど正反対とも言える活動だ」

つまり、マーケティングは
①顧客のニーズを十分に理解すること
②そこからニーズを満たす価値を考えること
③その価値を実際にターゲット市場に提供すること
④「販売」をせずとも自然に売れてしまう状態を作ること
これがマーケティングです。

新規事業のマーケティングが重要な理由

では、そんなマーケティングは、なぜ新規事業に重要なのでしょうか?

新規事業ではそもそもまだ「顧客」も「売上」もありません。
そのため、商品でもサービスでも何かを売れる環境を作らなければいけませんよね。それを具体的に作る活動が、マーケティングなんです。

そしてその売上を作るためには、以下のような障害があります。

・ニーズがそもそもわからない
・ニーズをもつ顧客がどこにいるのかわからない
・顧客層にどうリーチすればいいかわからない
・これからリリースする商品やサービスがニーズを本当に満たすのかわからない
・しっかり利益を出せる市場規模があるかわからない
・競合より自社を選んでくれるのかわからない

これらの障害を乗り越え、売上を出すためのマーケティング施策を準備しておかないと、商品やサービスが全く売れないという可能性も!
つまり「売上を出すため」に、マーケティング戦略を練ることは非常に重要なんです。

新規事業に使えるマーケティング手法4選

ここまでで、いかに新規事業にマーケティングが必要か感じた方も多いのではないでしょうか。
では、いよいよ新規事業に使えるマーケティング手法4選を紹介していきます。

なお、今回紹介する4つのマーケティング手法はかなりメジャーどころですが、必ず押さえておきたい手法です。
その後、最新のマーケティング手法を紹介します。
もし先に最新のマーケティング手法を知りたい方は、「5つ目の新規事業のマーケティングとは?」をクリックしてください。

SWOT分析

まず、「SWOT分析」です。こちらは自社の
・外部環境(競合、市場トレンド、法律、条例など)
・内部環境(資本、設備、技術力、ブランド力、流通、品質など)
をプラス面とマイナス面で分けて明確化し、そこからマーケティング戦略を立てる有名なフレームワークの一つです。

このSWOT分析の由来は、
・Strength(強み – 内部環境のプラス)
・Weakness(弱み – 内部環境のマイナス)
・Opportunity(機会 – 外部環境のプラス)
・Threat(脅威 – 外部環境のマイナス)
4つの要素の頭文字からきています。

新規事業では特にこの4つを正確に把握することが重要です。
S強みとW弱みを把握するには、自社の客観的な分析が必要です。
O機会とT脅威を把握するには、深い市場調査が必要です。

この2面性を深く追求し、さらにそれぞれを組み合わせて考えることで、今この市場はどんな状況なのか、その状況と自社の強み・弱みはどう活かせるのか、その結果どんな方針でマーケティング戦略を立てるか、という使い方が可能です。

ポジショニングマップ

ポジショニングマップは、文字通り市場における自社のポジションを明確にすることで、マーケティング戦略に生かすことができる手法の一つです。

ポジショニングとは、ターゲット市場での競合と比較し、
・差別化できているポイント
・訴求できるポイント
・自社が劣っているポイント
などを明確にすることです。

ポジショニングにより、自社のビジネスや特定のブランドを顧客ニーズに合わせると同時に、競合と十分に差別化を行い、顧客の記憶の中にユニークな位置づけを行います。

ポジショニングは、一般に縦軸×横軸から成る二次元マップである、「ポジショニングマップ」で表現されます。

3C分析

次に、3C分析です。

3C分析の中にある「3C」とは、

市場や顧客を意味する「Customer」
競合を意味する「Competitor」
自社を意味する「Company」
それぞれの頭文字である3つのCからきています。

3C分析は市場や顧客、競合、自社の3つの視点からさまざまな事柄を導き出すフレームワークで、近年、企業の事業戦略の立案に3C分析を活用している企業が増えています。

「Customer」の視点で市場や顧客のニーズをつかむ
「Competitor」の視点で競合他社が市場のニーズにどうやって対応しているかを把握する
「Company」として、市場や顧客、競合他社にどう向き合っていくかを見出す
ということにより、自社事業の成功要因や自社の抱える課題発見につなげていくのです。

3C分析とは、顧客や市場のトレンドや競合他社の動向、自社の現状をコンパクトに分析するフレームワークのこと。

3C分析を行うと、自社事業展開が成功するための要因、すなわち「Key Success Factor」を導き出し、成功に向けたファクターを事業計画の中に盛り込むことができます。どのような事業展開が市場や顧客にマッチし、競合他社との差別化を図れるのかを分析することが、3C分析の大きな目的です。

PEST分析

PEST分析(ペスト分析)とは政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析するマーケティングフレームワークのこと。

これら4つの視点から外部環境に潜む自社にプラス・マイナスのインパクトを与え得る要因を整理し、影響度を評価します。PEST分析はマーケティング分野の第一人者であるフィリップ・コトラー氏が考案しました。

PESTとはこれら4つの頭文字を取った造語です。

P:Politics(政治的)
E:Economy(経済的)
S:Society(社会的)
T:Technology(技術的)
PEST分析を使うと、世の中の流れを4つの切り口から分析できるため、事業戦略やマーケティング戦略上の機会と課題を発見できます。

5つ目の新規事業のマーケティングとは?

上記の4つを踏まえて立てる戦略はどれも魅力的ですが、やはりテストが重要ですよね。
そこで5つ目の新規事業のマーケティングとして、知っていただきたいのがクラウドファンディングでのテストマーケティングです。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、起案者がインターネット上に立ち上げたプロジェクトに対し、共感した不特定多数の人が支援者となり、資金調達を行う仕組みです。

クラウドファンディングの細かい仕組みについては、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

【2021年 最新版】クラウドファンディングとは?仕組みの解説からサービス徹底比較まで!

その中でも購入型、寄付型、融資型、ふるさと納税型など様々な種類があります。
中でも今回はマーケティングに関わるのが「購入型」のクラウドファンディングです。

購入型クラウドファンディングとは、支援のリターンとしてモノやサービスを提供する仕組みです。この購入型クラウドファンディングを活用することで、テストマーケティングができるんです。

クラウドファンディングで行うテストマーケティングとは?

では、クラウドファンディングで行うテストマーケティングとはどんなものでしょうか?
クラウドファンディングの支援者は、プロジェクトに関心を抱き、共感し、リターンに魅力を感じ、支援します。

この流れ、実は商品やサービスを購入する流れとほとんど一緒なんです。
そのため、クラウドファンディングで支援者を集めることができれば、その事業は最低限市場に受け入れられると同義になります。

これを活用し、クラウドファンディングのプロジェクトを使って様々なテストマーケティングができるんです。

具体的には、
・支援してくれる人の属性でペルソナ設定を強化したり、
・より支援が増える訴求方法を検証したり、
・リターンを使って金額をテストしたり、
・SNSなどにつなげたり、

などの手法があります。

より詳しいマーケティング手法に関しては、こちらの記事も確認してください。

クラウドファンディングはマーケティングに活かせる!?事例と一緒に徹底解説!

クラウドファンディングを使った新規事業マーケティング成功例

では、ここからはクラウドファンディングを使った新規事業マーケティング成功例を紹介していきます。

世界的トレンド搭載!心も潤う無添加レモンサワー。

世界的トレンド搭載!心も潤う無添加レモンサワー。

海外で大流行中の新しいアルコールスタイル「ハードセルツァー」の日本市場でのテストマーケティングプロジェクトです。

無添加のフルーツ果汁とボタニカルだけで仕上げる自然な味と香り、そして体にも優しいレモンサワーです。
そんな海外の新しいトレンドであるアルコールスタイルを、国内でも販売すべくクラフトビールベンチャーが挑戦しています。

その結果、目標金額は330万円のところ、支援額は4,033,010円、支援者数は533人にもなり、日本市場でも受け入れられる!と感じられるテストマーケティングの結果となりました。

詳しくはこちら

NuraLoop日本初上陸|聴覚測定で“自分専用の音”を生み出す未来のイヤホン

NuraLoop日本初上陸|聴覚測定で“自分専用の音”を生み出す未来のイヤホン

米国のクラウドファンディングサービスKickstarterで、約1億9000万円もの資金調達に成功した「Nuraphone」の日本市場でのテストマーケティングとして活用されている事例です。

が、話題を呼んだ機能をそのまま残し、よりコンパクトな形状で展開した『“世界初のオーダーメイドサウンド”イヤホン』が、遂に日本で登場。

その結果、目標金額は100万円のところ、脅威の49倍である支援額は48,890,330円。
支援者数は2,376人にもなり、日本市場でも受け入れられる確証を持つことができるテストマーケティングの結果となりました。

詳しくはこちら

【カンボジア発の自然派コスメブランド】待望の日本進出に挑戦!

【カンボジア発の自然派コスメブランド】待望の日本進出に挑戦!

カンボジアで大人気の自然派コスメ「クルクメール」の日本進出に伴うテストマーケティングの事例です。
もともと大人気だった自然派コスメ「クルクメール」ですが、新型コロナの影響でカンボジアへの観光客が減り、3月末から休業を余儀なくされていました。
しかしこのままではせっかくのコスメが勿体無い!と考え、日本国内でも商品を広く買えるよう、プロジェクトが立ち上げられました。

商品はもちろん、そのカンボジアへ貢献する姿勢なども相まって、社会問題につよいGoodmorningで成功を納めています。

目標金額が400万円なのに対し、支援総額は5,521,377円を達成しました。

詳しくはこちら

新規事業のマーケティングするならCAMPFIRE(キャンプファイヤー)

今回は、新規事業のとっておきの最新マーケティング手法として、クラウドファンディングを紹介しました。
このやり方はまだまだ日本では一部の人しか知りませんが、今後日本でも主流になってくる可能性を秘めています。

「自社も新規事業のマーケティングにクラウドファンディングを取り入れたい!」

そう思った方はぜひ一度、国内最大手のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を活用してはいかがでしょうか?

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