2021年現在、コロナ禍などの影響もあり、様々なジャンルのビジネスで、ネットショップの需要が増しています。
「うちもネットショップを開業したい!」
近年のネットショピングの流れで、ネットショップを開業したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はネットショップの開業について、準備〜資金調達方法まで徹底解説します。
特に最後にネットショップの開業に役立つ資金調達方法など解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ネットショップ開業!準備の前に知っておくべき3つの知識!
まずネットショップ開業に動き出す前に、知っておくべきことが3つあります。
それは以下の3つです。
・ネットショップはいくらで作れる?相場は?
・ネットショップと実店舗の違いとは?
・ネットショップの開業には助成金は使える?
ネットショップはいくらで作れる?相場は?
まずネットショップはいくらで作れるのでしょうか?
一口にネットショップといっても、種類は多数あり、その種類や機能内容によって相場は大きく変わってきます。
そこでわかりやすいように、大まかに以下の3つのネットショップに分けて解説します。
・ECモールを使ったネットショップ
・ASPやオープンソースを使ったネットショップ
・制作会社が開発するオリジナルネットショップ
ECモールを使ったネットショップ
まず、最もイメージされやすいのがECモールを使ったネットショップです。
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなどのECプラットフォームと言われるサービスの中に出店するネットショップです。
この手法は最も手軽で、短時間で簡単に作成でき、またサポートも充実していますが、サイト設計などは制限が非常に強く、ブランディングは非常に難しいです。
消費者もほとんどが、どこのお店で買うかではなく、「楽天」か「Amazon」か、安い方で買おう、という人が多いです。
また、競合も非常に多いのが特徴です。
費用相場はおよそ10〜30万円程度で、売り上げや利用期間に合わせて一定割合の手数料などを支払う仕組みです。
ASPやオープンソースを使ったネットショップ
次に、ASPやオープンソースを使ったネットショップです。
少し難しく見えますが、要は完全なオリジナルではないけれど、ある程度ショップのブランディングやオリジナリティを押し出したサイトが作れるのがこちらです。
最近では、Baseやmakeshop、Shopifyなどが有名ですよね。
ECモールなどよりも低価格で作成でき、デザインも多少自由が効きますが、作成にはある程度のWEB知識が必要なことと、集客面は自分で用意しなければならないのが特徴です。
Amazonなどのように、勝手に顧客が検索で辿り着くなんてことはほとんどありません。
そのため、SEOやSNS、WEB広告などのマーケティングが必要になります。
こちらの費用相場は、およそ10〜100万円程度で、中には300万円ほどかかる場合もあります。
制作会社が開発するオリジナルネットショップ
そして、制作会社が開発するオリジナルネットショップです。
こちらは純粋にオリジナルのネットショップを作れるので、全ての機能をカスタマイズすることができます。
どんなデザイン、ビジネスモデルのネットショップでも実装できる一方で、価格は非常に高いです。
例えば、WEB制作会社が全て1から作成すれば300-500万円は確実にかかります。
それに加えて、システムの運用保守や改善、アップグレードなども全て継続して行ってもらう必要があります。
そのためオリジナルネットショップの費用相場は、およそ300万円〜1000万円までかかる場合も。
あくまで大まかな分け方なので、実際にはさらに細かく料金相場は分かれますが、ざっくりでも費用感を把握しておきましょう。
ECモール | およそ10〜30万円程度。売上や利用期間に合わせて、継続して一定割合の手数料などを支払う仕組み。 |
ASPやオープンソース | およそ10〜100万円程度。中には300万円ほどかかる場合も。 |
オリジナルネットショップ | およそ300-500万円程度。中には1000万円を超える場合も。 |
ネットショップと実店舗の違いとは?
次に、ネットショップと実店舗の違いを知っておきましょう。
様々な違いがありますが、中でも特に大きな違いは以下の4つです。
・時間、場所に関わらず販売できる
・実店舗よりもコストがかからない
・接客ができない
・発送など、今までとは異なる業務が増える
時間、場所に関わらず販売できる
ネットショップは実店舗とは異なり、時間や場所に縛られることはありません。
日本全国はもちろん、海外の方でも購入可能です。
また夜中でも、早朝でも、定休日なども存在しません。
この違いは非常に大きいですよね。
実店舗よりもコストがかからない
また、実店舗よりもコストがかかりません。
実店舗のように家賃や光熱費、人件費などがコストの大半を占めますが、ネットショップの場合はサーバー費やドメイン費用、ECサイトの利用費用などが必要です。
サーバー費用などはひと月で数万円程度、中には1万円で運用できるものもあります。
実店舗を構えるより明らかにコストは抑えられるんです。
接客ができない
一方で、積極はほとんどできません。
やろうと思えばメルマガやLINEなどを使ったテキストのやりとりは可能ですが、リアルな実店舗のようにお客さん一人一人に合わせた接客で売り上げを立てていくのは難しくなります。
発送など、今までとは異なる業務が増える
また、実店舗では必要なかった業務が増えます。
具体的には在庫確認や発送作業、顧客情報管理作業などです。
特にネットショップではセキュリティ対策は必須ですし、WEBならではの集客業務なども必要になります。
その他にも多数の違いはありますが、まずはネットショップと実店舗で、上記4つの違いがあることを確認しておきましょう。
ネットショップの開業には助成金は使える?
次に、正確には助成金ではありませんが、ネットショップの開業には「IT導入補助金制度」という補助金が使える場合があります。
「IT導入補助金制度」は、正式名称「サービス等生産性向上 IT導入支援事業」と言い、経済産業省が用意している助成金です。
ネットショップ作成サービスなど、事業や会社のIT化を促進するための活動に合わせて、経費の一部を国が補助してくれる制度です。
具体的には、制作費用の3分の2(30万円〜150万円以下)が補助金として交付されます。 ただし、この補助金は国が運営する事務局による審査を通過した場合のみ利用可能なので、注意しましょう。
ネットショップ開業の前に準備すべき7つのモノ
上記を踏まえて、ネットショップ開業の準備をみていきましょう。
まずは主に以下の7つを準備します。
・コンセプト
・必要な機材
・商品の宣材写真
・ECサイト
・集客方法
・配送・梱包の準備
・開業資金
コンセプト
まずはネットショップのコンセプトを作りましょう。
ネットショップを開業する上で、コンセプトは最重要項目の一つです。
このコンセプト作りが甘いと、いくら資金を投下しても良質なネットショップは作れません。
特に重要なのが、以下の2つです。
・競合と差別化する
・ニーズにマッチするかを見直す
ネットショップを開業する際に、誰しもが「自分のお店の強み」や「商品のよさ」は考えますよね。
しかしそれだけでは不十分です。
まず、競合と差別化できているかが重要です。
差別化ができていない場合、やはりすでにサービスを始めている方が有利です。
同じような商品を販売しているネットショップはないか?
そこよりも自社のネットショップを選んでくれる理由(差別化)があるか?
などを考えましょう。
そしてニーズの調査も重要です。
いかに素晴らしく見える商品でも、購入してくれるお客さんがいなければ失敗してしまいます。また商品が本当にニーズを満たしてくれるのかを見直すこともできます。
コンセプト作りの際は、この2点に注意しましょう。
商品の宣材写真
次に、商品の宣材写真です。実は「写真」も非常に重要です。
特にネットショップは商品を直接見れないので、写真などが不鮮明だと購入されない傾向にあります。
特に消費者が気になるのが、サイズや素材、色などです。
購入したけど、
・サイズに違いがあった
・思った素材と違った
・写真で見た色と違う
などのトラブルの原因になります。
特に一枚一枚のクオリティもありますが、色々な角度や大きさの比較など、できるだけ多い枚数準備しましょう。
必要なモノを準備
そして、必要な機材を準備しましょう。
ネットショップであれば、
・パソコン
・Wi-Fiなどのネット環境
・お問い合わせ用の電話番号
・特商法に記載する住所
などが最低限必要なモノです。
特にすでに持っている方は、新しく用意する必要はないですよ。
ECサイト
そして、ECサイトを用意しましょう。
先述したように、「ECモール」を使うのか、「ASPやオープンソース」、「オリジナル」でネットショップを作るのかを、「価格」「デザイン」「機能性」などを踏まえて考えましょう。
集客方法
そして、ネットショップの集客方法を準備しましょう。
特に多いのが、ネットショップを作ることに注力し過ぎてしまい、集客できずに失敗してしまうケースです。
集客方法を疎かにしてしまうと、いくら素晴らしいネットショップでも売上が立たず、失敗してしまうケースをいくつも見てきました。
そこで、SNSやSEO、WEB広告などを検討しておきましょう。
特に初めは無料のSNSなどを初めてみるのがおすすめです。
配送・梱包の準備
そして、ネットショップなどは配送・梱包の準備も必要です。
こちらはもちろん自分で準備するのも可能ですが、代行業者に依頼することも可能です。
開業資金
そして最後に開業資金です。
上記の全てを準備するのであれば、それなりに資金が必要です。
そしてネットショップは開業して終わりではありません。
むしろスタートです。
そのため、軌道に乗るまでに必要な期間分の運転資金も用意しておきたいですよね。
そんな時に使えるのが、「クラウドファンディング」です。
ネットショップ開業で使えるクラウドファンディングとは?
クラウドファンディングは、必要な資金調達ができるだけでなく、テストマーケティングや、集客なども合わせて行えるので、ネットショップとの親和性が非常に高く、これからネットショップの開業をお考えの方には非常におすすめです。
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、あるプロジェクト立ち上げ、それを実現するために複数の個人から少しずつ支援金を集めるサービスです。
このクラウドファンディングは、
・誰でも利用可能
・失敗しても経済的リスクがほとんどない
・支援金や支援者数から、プロジェクトのテストマーケティングができる
などの特徴があります。
その特性上から、ネットショップの開業時に利用するとさまざまなメリットが期待できます。
クラウドファンディングがネットショップの開業におすすめの理由
クラウドファンディングがネットショップの開業におすすめの理由は、主に以下の4つです。
・利用条件などはほぼないので、誰でも挑戦できる
・経済的リスクがほとんどなく、資金調達にチャレンジできる
・これから開業するネットショップをテストマーケティングできる
・成功すれば、さらにPR効果あり
まず、利用条件はほとんどありません。融資などとは異なり、担保などもなく誰でも簡単に利用することができるので、公共倫理に問題なければどんなジャンルでも利用できます。
また失敗しても手数料だけ支払うなんてリスクはほとんどありません。
リスクなしで資金調達に挑戦できるのは、非常に大きなメリットですよね。
そして、新会者集めなどの過程で、今企画しているネットショップが本当にユーザーから人気を取れるのか、購入者はいるのか、などをテストすることができます。
もし失敗しても、クラウドファンディングは何度でも挑戦できるので、ユーザーの反応を見てネットショップの企画をブラッシュアップすることもできます。
最後に、クラウドファンディングを成功すれば、かなりのPR効果があります。
実際にクラウドファンディングが成功すれば、SNSなどでも認知度は広げやすくなります。
資金調達もでき、一種のブランディングもできるので、かなり魅力的ですよね。
ネットショップの開業時にクラウドファンディングを利用すれば、こんなに多くのメリットがあるんです。
ネットショップ開業にクラウドファンディングを活用した事例
串カツ田中の串カツをご家庭でいかがでしょうか!ECサイトに先駆けて販売します!!
串カツで有名な全国チェーン「串カツ田中」が、ネットショップの開業に先駆けて行ったクラウドファンディングです。
コロナ禍で店舗の営業が制限されている中、串カツ田中の自慢の串カツをおいしさはそのままに、ネットショップで冷凍販売することになりました。
そのためリターン内容は、冷凍串カツ10本セット、25本セット、50本セットなどにECクーポンなどをつけています。
結果、目標金額は100万円に対して、195人を超える支援者の数と、1,447,900円の支援金を確保し成功しました。
このプロジェクトは、そのリターンが全てネットショップにつながってる内容で工夫されています。これからネットショップを開業したい方にはかなりお手本になる成功例ですね。
鉄板BISTRO Akahoshi★が提供する【新たな通販サービス】
「鉄板BISTRO Akahoshi★」では、2020年のコロナ禍の影響で経済的に厳しい状況でした。そこで2021年春からネットショップを本格始動するために、クラウドファンディングを立ち上げました。
リターンはネットショップのラインナップとして企画している取り扱い商品として、Akahoshi実店舗でセレクトしているワインや調味料・ワイングッズなどを用意。
結果、目標金額は50万円に対して、111人を超える支援者の数と、1,500,100円の支援金を確保し成功しました。
ネットショップの商品がどれがいいか、リターンとしてテストしてみることで調べることができるので、今後のネットショップにも活かせる使い方ですね。
リターンの種類も多く準備することで、どんな商品・セットが一番人気があるかもテストできるので、クラウドファンディングを使ったネットショップの開業準備に活かせる事例です。
ネットショップ開業方法から資金調達まで完全マニュアル|まとめ
今回はネットショップの開業に必要な情報から、特に組み合わせて利用するのがおすすめの「クラウドファンディング」を紹介しました。
ネットショップを開業する前に知っておくべき知識は、以下の3つ。
・ネットショップ作成の価格相場
・ネットショップと実店舗の違い
・ネットショップの開業に助成金が使える
また、ネットショップ開業の前に準備すべきモノは以下の7つです。
・コンセプト
・必要な機材
・商品の宣材写真
・ECサイト
・集客方法
・配送・梱包の準備
・開業資金
なかでも特に誰もが必要だと思うのが、開業資金ですよね。
そこで活用できるのが「クラウドファンディング」です。
クラウドファンディングをネットショップの開業で使う場合、以下のメリットがあります。
・利用条件などはほぼないので、誰でも挑戦できる
・経済的リスクがほとんどなく、資金調達にチャレンジできる
・これから開業するネットショップをテストマーケティングできる
・成功すれば、さらにPR効果あり
特にクラウドファンディングサイトの中でも、国内最大手で利用者数も多いのがCAMPFIRE(キャンプファイヤー)です。
成功例も多く、サポートも充実しているので、まずはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を利用してみませんか?