昨今、資金調達の手段として多くの企業が活用しているクラウドファンディングですが、個人で起案したプロジェクトでも多くの成功事例があることをご存知ですか?
最近では、
「個人で事業をやっているけどコロナで業績が落ちている、、」
「いいアイデアがあるのに資金不足」
「どうにかできないかな?」
というような声を聞きます。
そこで今回は、個人でクラウドファンディングに挑戦して成功するポイントを、成功事例と併せて解説します。
コロナ禍だからこそ、クラウドファンディングは個人で活動される方の大きな助けとなるはずです。ぜひこの記事を読んで活用してみてください。
個人クラウドファンディングの成功例5選!
まずは、個人で始めたクラウドファンディングの成功事例を5つ紹介します。
プロジェクトページも見ながら、成功のコツを考えてみてください。
エベレスト生中継!「冒険の共有」から見えない山を登る全ての人達の支えに。
一つ目は、重度の凍傷で手の指9本を失った登山家・栗城史多氏が秋季エベレスト(中国側)に無酸素・単独で挑戦したプロジェクトです。
秋季エベレスト(中国側)に無酸素・単独で登頂したのはこの時0人でした。(2016年当時)
大学で山岳部に入り、多くの山に登ってきた中で、「マッキンリー(6,194m)を登頂したい。」と言った時に感じた否定の壁が、栗城史多氏のこの挑戦に結びついています。
秋季エベレスト(中国側)に無酸素・単独登頂という非常に厳しいチャレンジに挑むだけでなく、その道中で起こり得る失敗と挫折を含めた全ての様子を動画配信します。
全てを配信することで、形は違えど学校や社会の中に存在する否定の壁を超え、人それぞれ抱えている夢や目標といった「見えない山」に向かう勇気を持って欲しいという願いがこめられています。
「エベレスト登頂」というと、私たちが普段生活する中で考えることがなく、共感してもらうのが難しいようにも感じます。ただ、このプロジェクトでは「多くの人が持つ目標や夢に向かう背中を押す」というミッションが掲げられていることにより多くの共感が集まり、18,000,000円目標に対して20,209,000円もの巨額な支援が集まりました。
ガールズラブ・アクション・ドラマCD「吸血鬼の花嫁」制作プロジェクト
二つ目にご紹介するのは、漫画家個人によるオリジナルドラマCD制作プロジェクトです。
即売会での頒布が予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響で即売会自体が中止になり、その代替として始められたのがこのクラウドファンディングです。
即売会では用意される予定のなかったアクリルスタンド・直筆サイン入り色紙など9パターンの幅広いリターンが用意されたことで、即売会中止のピンチをチャンスに変えることができました。
その甲斐あって、327人の人から支援が集まり、1,500,000円目標のところ、3,232,635円と目標金額に対して倍以上の金額が集まりました。
ケモノバニーガールフィギュアを作りたい!
次に紹介するのは主に「ケモノ」ジャンルでイラスト集やグッズを制作しているサークルによる、ケモノキャラフィギュア・プロジェクトです。
ケモノキャラを中心としたライセンスグッズの製造・販売を行う会社を立ち上げるべく準備をしている中での最初の企画として立ち上げられました。
フィギュアを市販で販売されているものと同じクオリティで販売するには、製造コストが多くかかってしまいます。そこでクラウドファンディングを実施し、人気イラストレーターによるイラストのフィギュア化実現を望むファンを巻き込んで、資金集めを行いました。
2,000,000円目標のところ5,310,000円が集まり、プロジェクトは大成功を納めました。
40歳シンガーソングライター、コロナ禍の新たな挑戦! 松藤量平ベストアルバム!
4つ目に紹介するのは、シンガーソングライター松藤量平氏の活動20周年記念となるベストアルバム&ミュージックビデオ制作プロジェクトです。
コロナ禍で予定されていたライブ・イベントが全て中止、キャンセルになってしまったことで自身が何をすべきか考えた際、「応援してくれるファンのみなさん、そして今まで出会えたたくさんの人達の、パワーに繋がるような音楽を形にしたい」と思い立ち、プロジェクトが立ち上がりました。
活動20周年という積み重ねたキャリアがありながら、「みなさん一人一人に松藤量平のプロデューサーになって欲しい」と綴ったその真摯な姿勢に応援の声が殺到し、当初リターン製作費の500,000円を目標に開始したプロジェクトがなんと、総額9,438,900円もの支援を集め、終了しました。
鳩羽つぐ 夏休み (30分映像)
最後に、バーチャルYoutuberの映像制作プロジェクトを紹介します。
このプロジェクトはバーチャルYoutuberの鳩羽つぐがYouTubeにあげている短編動画に並行して中編の30分動画を制作するべく開始されたものです。
特徴的なのが既存のSNS内でのファンの多くが支援者になっていること。プロジェクト文はシンプルで決して多くの情報が手に入れられるわけではありません。
それでも絶大な支援の輪が広がり、8,000,000円の目標金額に対して20,820,068円が集まりました。クラウドファンディングはSNSとの親和性が高い、とよく言われますが、まさにその効果を実証している良い事例です。
個人でクラウドファンディング成功に必要な4つのコツ!
ここまで5つの成功事例をご紹介してきましたが、個人でクラウドファンディングを成功させている起案者が共通して押さえているポイントがわかりましたか?
今から解説する4つのポイントは、プロジェクトの成否を分ける重要な項目になります。クラウドファンディングを始める前に、必ずチェックしておきましょう。
プロジェクトの成功後をイメージさせる
一つ目は、プロジェクトの成功後をイメージさせることです。
個人のクラウドファンディングで失敗してしまう事例では、支援金が集まった時、どのような未来が待っているのか不明確なプロジェクト文が多く見受けられます。
そしてその原因は、客観的な視点の欠如によるところが大きいです。個人でのプロジェクトの場合、クラウドファンディングに関わる多くの意思決定を自分自身でしなくてはいけません。
やることが山積みな中で、「初めてプロジェクト文を見た人が応援したいと思う」「支援してくれる」という状態を目指すことは決して簡単なことではありません。
だからこそ、まずはプロジェクトの目的を明確に言語化しておきましょう。「なんのためにクラウドファンディングをやるのか」淀みなく答えることができれば、あとは分かりやすくプロジェクト文に落とし込めばいいだけです。
この時、テキストだけに頼るのではなく、写真や動画など多くの情報量を形にできるものを積極的に用いるようにしてください。
プロジェクトに共感してもらう
二つ目に重要なのがプロジェクトに共感してもらうことです。
一つ目の項目と繋がる部分でもありますが、プロジェクト成功後をイメージしてもらうのも、全ては「共感してもらうため」です。
個人でのプロジェクトの場合、ほとんどの場合でクラウドファンディングをやる理由は個人的な動機からです。
ただ、社会に大きなインパクトを与えるような壮大なプロジェクトでなかったとしても、個人の活動に対して共感が集まり、多額の支援が集まってる事例は数多くあります。
共感を集めるプロジェクト作りのコツは、「ストーリー」をしっかりと見せることです。
特に、プロジェクト文で「プロジェクトをやろうと思った理由」や「プロジェクトで実現したいこと」を自分の言葉で語ることが非常に重要です。見ている人がその情景を思い浮かべられるよう、具体的なエピソードを交えて書くことを意識しましょう。
リターンの内容を複数考える
三つ目のコツはリターンの内容を複数考えるということです。
プロジェクトに興味を持ってくれた人たちの熱量には、いくつかの段階があります。
個人のプロジェクトで、その段階を無視して10,000円以上といった高額リターンしか用意せず、支援者数が伸び悩む事例も多く見受けられます。
・少し興味を持った人が気軽に支援できるリターン(500円〜3000円)
・自分の負担にならない範囲で支援できるリターン(3000円〜10000円)
・少し額が大きくても本気で応援したい人が支援できるリターン(10000円〜50000円以上)
上記のように、最低でも3種類以上のリターンを用意しましょう。この時、リターンの内容も重要になるので、各段階の支援者が何を求めているか熟考した上でリターンを設定しましょう。
プロジェクト準備と並行して、支援者をあらかじめ募る
最後に紹介する成功のコツは、プロジェクト準備と並行して、支援者をあらかじめ募るということです。
プロジェクトに共感してもらうために「ストーリー」が大切だと解説しましたが、これはプロジェクト文の中だけに留まらず、クラウドファンディングの挑戦そのものにも必要です。
クラウドファンディングの準備には様々な「やるべきこと」があり、しっかり準備をしたとしても目標達成できるかは分かりません。だからこそ、プロジェクト準備から目標達成までが一つのストーリーになります。
この「クラウドファンディングへの挑戦ストーリー」をプロジェクト開始前からSNSなどをうまく使って共有していると、周囲の人の「応援したい!」という気持ちを掻き立てることができます。
クラウドファンディング開始後数時間で目標金額を達成してしまうようなプロジェクトは、準備期間で支援者の熱量を最大限上げることができていたということです。
SNSのみならずHPなど、できる限り多くの媒体を使って宣伝・ストーリーのシェアをしていきましょう。
個人でも多数成功例を出しているクラウドファンディングはコレ!
今回は多数の個人プロジェクトの成功実績があるCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を基に解説しました。
国内最大手のCAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、あらゆる業界・ジャンルのプロジェクトを扱っており、プロジェクトの数は5.4万件以上にものぼります。
今までの支援金額は460億円以上、540万人以上の人が支援を行っています。
個人で初めてクラウドファンディングに挑戦する方は、まずは成功実績も多数あるCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を利用してみてはいかがでしょうか。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)のホームページはこちら >>
個人クラウドファンディング成功例5選|まとめ
いかがでしたか?
今回は個人で起案したクラウドファンディングの成功事例と、成功のコツを解説しました。
個人の挑戦だからこそ、クラウドファンディング成功後に広がる景色は1人ではなし得なかったような壮大なものになります。
多額の支援金が集まることで、個人の資金では実装が難しい高度な技術を使ったVTuberなどのアニメーション制作や、最新ガジェットの商品化、大手制作会社のようなクオリティのMV・アルバム制作など、大きく質の向上を図ることができます。
この記事を参考に、ぜひ個人でクラウドファンディングに挑戦してみてください。