「最近流行りのキッチンカー(移動販売)を開業したい!」
「でもあれって誰でもできるの?何か資格はいる?」
「開業資金はどうやって集めよう…。」
おしゃれなオフィス街や、休日の公園などで見かけるキッチンカー。
見つけるとなぜか少しワクワクしますよね!
そんなキッチンカー(移動販売)を開業したいと思ってる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、キッチンカー(移動販売)開業の準備の仕方とともに、ぜひ活用して欲しい資金の集め方「クラウドファンディング」を紹介します。
「開業したいけど、なかなか現実的に行動に移せない…」
そんな方の後押しになる内容なので、ぜひ最後までチェックしてください。
キッチンカー(移動販売)の流れ!押さえておきたい3つのステップ
まず、キッチンカーを開業するまでの大まかな流れを解説します。
大きな流れとして、以下の6つのステップがあります。
①コンセプトづくり
②資格取得&届出申請
③資金調達
④車体選び&内装備品の準備
⑤価格設定&メニュー決め
⑥販促活動&営業準備
①コンセプトづくり&開業計画
最初に行うキッチンカーの開業準備として、まずはコンセプトづくりです。
キッチンカーを開業したいと思っている方の多くは、どんなお店にしたいのか、イメージを持っていますよね。
そのアイディアをコンセプトにまで具体化しましょう。
よく用いられる手法として、5W2Hに落とし込む方法があります。
・What(何を売る?美味しいお弁当?おしゃれなコーヒー?健康料理?など)
・Who(誰に売る?メインターゲットの年齢層は?男性?女性?など)
・Where(どこで売る?公園?オフィス街?駅前?どのエリア?など)
・When(いつ売る?朝食?昼食?おやつの時間?夕食?など)
・Why(なにを目的に売る?お金稼ぎ?トレンド作り?地域を盛り上げるため?など)
・How(どうやって売る?メインはキッチンカー。SNSでも発信する?通販も?など)
・How Much(いくらで売る?)
このような7つの視点から、自分のアイディアを具体的なコンセプト、計画に落とし込みましょう。
そして、できるだけいつから開業するのか、スケジュールにまで落とし込むと、開業準備が捗ります。
飲食店の開業は、ざっくりと1年ほど必要と言われていますが、中には半年、数ヶ月で開業し、成功している方もいます。自分に合うスピード感で、計画を立てましょう。
②資格取得&届出申請
次に、キッチンカーの開業に必要な資格と届出申請を見ていきましょう。
キッチンカーに必要な資格
キッチンカー(移動販売)を開業するには、以下の2つの資格は必須です。
・食品衛生責任者
・普通運転免許(必要であればその他の車両運転免許)
食品衛生責任者は、キッチンカーに限らず、飲食店を開業する場合は必須の資格です。
またキッチンカーは車種にもよりますが、運転免許でも十分運転可能です。
ちなみに調理師資格は、もちろん持っていて損はないですが、実はなくても開業できます。
他にも必須ではないですが、「栄養士」や「製菓衛生師」などの資格を持っていると、健康系のメニューや、パン・菓子なども提供できるので、メニューの幅が広がります。
キッチンカーに必要な届出申請
次に、キッチンカーに必要な届出申請です。
まず、出店したいエリアで「営業許可」を申請します。
一口に営業許可といっても、いくつか種類があるので、注意しましょう。
・食品営業自動車業(調理営業)
・食品移動自動車業(販売業)
まずは上記2つがあります。
前者の「食品営業自動車業」は、食品の販売だけでなく、車に調理施設を設けて、車内で調理、加工などをしてから販売することができます。
一方「食品移動自動車」は、あくまで車で移動しながら食品が販売できるだけです。
多くの方がイメージする、車で調理して販売するキッチンカーには、「食品営業自動車業」の営業許可が必要になります。
また、「食品営業自動車業」の中にも、以下の3つの営業許可があります。
・飲食店営業
・菓子製造業
・喫茶店営業
朝食やランチなど、食事系のメニュ―を販売する場合は「飲食店営業」になります。
また、クレープやパンなどのスイーツ系メニューを販売する場合は「菓子製造業」です。
そして、ドリンクやアイスクリームなどを販売する場合は「喫茶店営業」の営業許可が必要です。
例えば、
「ランチタイムはちょっとしたランチメニューやサンドイッチなどの食事を提供して、おやつくらいの時間は学生向けにクレープなどのスイーツを提供しよう。
自家製のフルーツジュースとか、ドリンクメニューも豊富に作りたい!」
そんな時は、「飲食店営業」「菓子製造業」「喫茶店営業」全ての許可が必要になります。
次に「食品移動自動車業」の中には、扱う商品によって複数の営業許可があります。
まず、全て包装されたものしか販売できません。
その上で、パンやおにぎりは「食料品等販売業」、肉類は「食肉販売業」、牛乳などの乳飲料は「乳類販売業」、魚介類は「魚介類販売業」に分類されます。
特に「ドリンクは市販のペットボトルを販売したい」などの場合は、「食品移動自動車業」の許可も必要になるので注意しましょう。
また、営業許可はキッチンカーごとに必要です。複数台を利用する場合は、それぞれに許可を申請する必要があるので、そこも注意しましょう。
③資金調達
コンセプト・計画を作り、必要な資格などもはっきりしてきました。
そこまで具体的になると、大まかに必要な資金額もイメージできますよね。
そこでいよいよ資金調達です。
キッチンカーの開業資金として利用できる資金調達方法として、主に以下の4つがあります。
・自己資本
・家族や友人などの身内から資金調達
・日本政策金融公庫の融資
・クラウドファンディング
自己資本や友人などの身内からの資金調達はイメージしやすいですよね。
ただもちろん、金銭が関わるので、いかに友人などの身内といえど、しっかり契約書などは用意するのがお勧めです。
一方で、銀行の融資をイメージする方も多いのではないでしょうか?
こちらは今回あえて入れていません。
というのも、審査が通らないことも多く、かなり難易度が高いからです。
それよりも飲食店の開業などに融資した実績の多い、日本政策金融公庫の融資がおすすめなので、そちらをピックアップしました。
そして、今最も注目されている資金調達方法が、クラウドファンディングです。
こちらに関しては、超重要なので、全体の流れを解説後に、より詳しく解説します。
④車体選び&内装備品の準備
コンセプト・資格や申請・資金に目処が立ったら、いよいよ車体選びや内装備品の準備です。
キッチンカーの車体は、自分で購入して準備することはもちろん、レンタルすることも可能です。
「まずは短期間だけやってみたい」「数日間限定のイベントで出店したい」などの場合は、レンタルを利用するのがお勧めです。
キッチンカーレンタルの相場は、休日と平日で異なりますが、大体1日30,000円~100,000円程度です。
また、半年などの長期期間であれば、月額30万円未満に抑えられる業者もあります。
これくらいの費用感なら、手頃な中古キッチンカーを購入して製作するのと、そこまで金額は変わらなそうです。
また、内装や備品などは、それぞれのコンセプトに合わせて選びましょう。
例えば、キッシュなどをメインで販売する場合は、イエローやブラウンなどの、メニューの色味と合わせた車体や内装を選ぶ人が多いです。
他にも、スイーツ系で目立つためにピンクで派手な車体や装飾をする方、キャンプ飯などメインにして、真っ黒のバン車両でアウトドアなイメージなキッチンカーなどもあります。
最近ではおしゃれさが、SNSなどを使った集客にもつながってくるので、予算と相談しつつ、できるだけこだわって世界に一つのキッチンカーを作りましょう!
⑤メニュー作成&価格設定
そして、キッチンカーの成功を握る、価格設定とメニュー作りです。
キッチンカーは、その設備の少なさから、メニューの数を大幅に増やすことは難しいです。
そのため、メインのメニューが非常に重要になってきます。
そこで、ここでもコンセプトからブレずに、メニューを考えていきましょう。
味はもちろん、どんなジャンルを攻めるかもそうですが、見た目にもインパクトを持たせて、一つ看板メニューを作ると、SNSなどで話題になりやすいです。
また、価格設定も重要です。
特にキッチンカーは席などの用意がいらず、人件費もかなり低く抑えられます。
そのため、他の飲食店よりも低価格にすることで、より多くのお客さんに訪問されやすいです。
具体的に価格設定する際のポイントは、以下の3つ。
・競合の相場をチェックする
・原価率はあくまで参考に
・コンセプトに合わせる
まず、競合のキッチンカーを分析します。
特に同じターゲット層のキッチンカーを分析し、あなたのターゲット層がどれくらいの費用感でいるのか、いくらならきてくれるのか、判断することができます。
次に、飲食業界では原価3割と言われるケースが多いですが、これに囚われる必要はありません。キッチンカーなので、高級志向よりは低単価で客数を増やす手法が多いですが、そこは戦略次第です。
最終的には、コンセプトに合わせて、購入しやすい価格で、かつ経営を維持できる程度には利益も出る価格を模索していきましょう。
⑥販促活動&営業準備
最後に、販売促進活動や営業準備です。
2021年現在で、キッチンカーを開業するのであれば、SNS戦略は必須です。
まずはインスタグラムやTwitterで、開業準備などの様子をアップして、少しでも認知度を上げていきましょう。
また、必要であれば従業員を雇ったり、それぞれ販売場所の確保や材料などの確保、レジ機能などの準備など、さまざまな営業準備を行います。
可能であれば、イベントなどの比較的簡単に集客できる機会にプレオープンを行い、お客さんの反応や費用間などのテストを行うのもお勧めです。
キッチンカー(移動販売)開業に最も苦戦するのが資金調達
ここまでキッチンカーや移動販売の開業までの流れを見てきました。
中でも、皆さんが特に心配になったのが、資金調達ではないでしょうか?
どれだけ素敵なアイディアや想いがあっても、資金がなければなかなか行動には移せません。
そこで、ここからは資金調達にお悩みの方に知って欲しい「クラウドファンディング」について解説します。
・なぜおすすめなの?
・本当に成功する?成功事例はある?
・どうやってやるの?
など、気になるポイントは全て紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
キッチンカー開業にクラウドファンディングがおすすめな理由
クラウドファンディングは、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」仕組み・サービスのことです。
大きな特徴として、今までの資金調達にはない4つのメリットがあります。
①手軽さ
②リスクが少ない
③テストマーケティング
④お店のファンを作りやすい
このメリットが、キッチンカー開業にはとても効果的なので、おすすめなんです。
詳しく見ていきましょう。
キッチンカー開業にクラウドファンディングを行うメリット
手軽さ
まず、クラウドファンディングの大きなメリットは「手軽さ」です。
「こんなキッチンカーを作りたい!」
「けど自分の資金だけじゃ現実的じゃない…。」
お金の問題で現実にできていないアイデアや想いを、オンラインで自宅から簡単に発信して、支援を募ることができます。
その手軽さから、まずは実際に金融機関に行く前に、クラウドファンディングでチャレンジしてみる!という方が増えています。
リスクを抑えられる
加えて、金銭的リスクを抑えられるのも特徴です。
クラウドファンディングの仕組みはいくつかありますが、All-or- Nothingなどを使えば、プロジェクトの支援金額が目標に達成して初めて、サービス側に手数料を支払います。
そのため、融資のように担保なども必要なく、失敗しても手数料を払う必要はありません。
そんなリスクの少なさも、今クラウドファンディングが注目されている大きなメリットの一つです。
テストマーケティング
そして3つ目の大きなメリットとして、「テストマーケティング」があります。
キッチンカーなど飲食店を開業する上で、何百万、何千万という資金が必要になりますが、その資金を投下しても、売上は保証されませんよね。
クラウドファンディングを使えば、そこまで大きな資金を投下する前に、自分のキッチンカーはニーズがあるのかを試すことができます。
例えば、クラウドファンディングで、開業するキッチンカーのコンセプトやその魅力を発信します。
そこで実際に支援金が集まれば、実現したら来店したいと思ってくれている方がたくさんいるということですよね。
もちろん「プロジェクトの成功=絶対に成功する」というわけではありませんが、一つ自分のアイディアが、ほんとにお金を払う価値があるのかどうかを判断する材料になります。
ファンを作りやすい
さらに、前もってクラウドファンディングで発信することで、開店前から認知度、知名度を上げることができます。
またリターンとして、支援者に優待券やクーポン券を提供することで、実際にお店に足を運んでくれるファンを増やすこともできます。
特にSNSなども連携させて情報発信すれば、開業前から「ファン」を作れるかもしれません。
開業資金の調達はもちろん、その後の経営面から見ても、クラウドファンディングはたくさんのメリットがあるんです。
クラウドファンディングは、失敗しても損はないので、まずは気軽にチャレンジしてみましょう!
キッチンカーのクラウドファンディング活用事例
「理屈は分かったけど、ほんとに成功するの?」
そんな不安もありますよね。
そこで、実際にキッチンカーの開業の成功事例も紹介しておきます。
活用事例:『キッチンカーで吉祥寺から必要とされている場所へ。』
吉祥寺で5年目を迎えた『HOSANNA CAFÉ』。
駅から少し外れ、知る人ぞ知る地元に愛されている個人の小さなお店です。
そんな「ホサナカフェ」が、コロナでのピンチを新たな一歩に変えるべく、キッチンカープロジェクトを立ち上げました。
コロナ禍でも現状維持ではなく、少しでもお客さんに喜んでもらえるように、時代に合わせてオンラインショップとキッチンカーの両方に挑戦しています。
こちらは目標額の2倍にもなる、1,525,500円も支援されています。
活用事例:『クラフトビール×キッチンカー=Beer Car!』
こんな今だからこそ、家ではなかなか飲めない樽生ビールを届けたい!
そんな想いで立ち上げられた、北海道旭川の樽生クラフトビールを味わえるキッチンカー開業プロジェクトです。
2020年8月に、クラフトビールを販売するために設立された『合同会社とびあ』。
「とびあ」が販売するクラフトビールは、北海道上富良野町にある「忽布古丹醸造」のみの、こだわりのビールのみ!
そんなこだわりの「忽布古丹醸造」のビールを常時4種類、個人宅などにお届けしてくれます。
こちらも目標額を達成し、1,671,000円も支援されています。
活用事例:『『コロナのピンチをチャンスに!!』キッチンカーで移動カフェ』
世田谷区弦巻、落ち着いた住宅地にある『Okei coffee』。
地元に根付いた、人気のカフェでしたが、コロナの影響により営業を断念するしかありませんでした。
でも、このままでは終われない。今後は自らお客様のもとへ、もっと自由に、“Happiness and smile with coffee”をコンセプトに、1杯のコーヒーで幸せなひとときを届けたい。
そんな想いから、キッチンカーによる移動型カフェの開業をプロジェクトとして開始しました。
将来はさらにイベント出店や、ケータリング事業もチャレンジする予定で、そのための第一歩として、支援を募っています。
こちらも目標額を大幅に超え、1,251,500円も支援されています。
以上のように、キッチンカーの開業資金を支援してもらう仕組みとして、クラウドファンディングが注目されているんです。
実際に成功したキッチンカーのクラウドファンディング成功までの道のりを紹介した記事もあるので、ぜひチェックしてください。
以上のように既に多くの方がクラウドファンディングを活用して、資金集めをしています。
飲食店のクラウドファンディングでの必勝法もBAMPでは紹介してますので、ぜひ参考にしてみてください。
クラウドファンディングやるなら『CAMPFIRE(キャンプファイヤー)』
そんなクラウドファンディングの中で、飲食店関連の成功事例を多数扱っているのが、『CAMPFIRE(キャンプファイヤー)』です。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、国内最大手のクラウドファンディングです。
最大手なので、支援者となる利用者数が多く、掲載するだけで多くの方の目に入るのが最大の特徴です。
そのため資金も集まりやすく、業界内でも手数料が低い部類に入るため、キッチンカー開業の資金調達に、活用しやすいです!
キッチンカーや移動販売の開業を成功させたい!
ならまずは最大手のCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を利用してみましょう。