基礎知識

クラウドファンディングの利用者必見!ストレッチゴールとは?

strechgoal
「クラウドファンディングでよく見るストレッチゴールって何?」
「自分たちのプロジェクトでも使えるの?」

近年、特に耳にするようになった「ストレッチゴール」。
みなさんは何のことかご存知ですか?

「ストレッチゴール」は、クラウドファンディングのプロジェクトを成功させるための重要なポイントであり、支援額を引き上げるテクニックとしても使えるモノです。

今回はそんな「ストレッチゴール」を使ってプロジェクトを成功させた事例と共に、仕組みや使い方をわかりやすく解説します。

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クラウドファンディングで耳にするストレッチゴールとは?

まず、ストレッチゴールとは何を指すのでしょうか?

クラウドファンディングにおけるストレッチゴールとは、「募集期間内に目標金額を達成した際、さらなる応援を求めて新たに目標を設定し、追加資金を募ること」です。

近年のクラウドファンディングではメジャーになりつつある目標達成のためのテクニックです。

ストレッチゴールを設定すると、下記のようなメリットがあります。

・目標金額を達成しやすくなる
・ファン層を拡大できる
・プロジェクトに対する支援者の熱量を保つことができる
・メディアから注目される可能性が上がる

そのため、現在多くのプロジェクト起案者がストレッチゴールを活用して目標達成を目指しています。

クラウドファンディングでストレッチゴールを使う方法

活用すると多くのメリットがあるストレッチゴールですが、具体的にどのように使うのでしょうか?

ここからはクラウドファンディングでストレッチゴールが使われる際の流れを説明します。

 

プロジェクト開始前

ストレッチゴールを設定するなら、プロジェクト開始前から計画の中に組み込んでおくことが重要になります。

・プロジェクト全体で集めたいのは総額いくらか
・初速で達成できそうなラインはどのあたりか
・ストレッチゴールの設定後何を付加価値として設定するか

上記のようなポイントを考えて、計画を立てましょう。

 

プロジェクト開始〜プロジェクト期間折り返し

ここからは計画をプロジェクト開始時はあえて本来の目標金額よりも低い金額を目標に設定してスタートします。

例えば、本来の目標金額が200万円の場合、プロジェクト開始時の目標金額は80万円に設定します。

そして、プロジェクト開始後の初速で「達成」という事実を作ります。

そうすることで「このプロジェクトは応援する価値がある」という信頼を獲得し、支援者たちの熱量も上がっていきます。

 

プロジェクト期間折り返し〜プロジェクト終了時

最初の目標達成の熱が冷めないうちに、本来の目標金額を「ストレッチゴール」として再設定します。

具体的には80万円を達成したら、150万円、200万円というようにストレッチゴールを設定していくという流れです。

ストレッチゴールを設定したら、達成できるよう新たなリターンの追加や増枠といった付加価値をつけ、それを告知します。

このような流れを踏むことによって、最初から大きい金額を目標にプロジェクトを始めるより、確実に本来の目標金額を達成することができます。

クラウドファンディングの結果の明暗を分けるとも言えるのがプロジェクト中盤です。

ここで勢いをつける施策として、ストレッチゴールは非常に効果的です。
もしこれからプロジェクトを立ち上げる方は、しっかり活用していきましょう!

ストレッチゴールの成功例!クラウドファンディングを使うなら知っておこう!

何となく仕組みは理解できても、実際にプロジェクトにどう組み込めばいいのかピンとこない人も多いですよね。

ここからは「ストレッチゴール」の設定事例が多くみられる国内最大手のクラウドファンディングサイトCAMPFIRE(キャンプファイヤー)での成功例を3つ紹介します。

「黎明期のパソコンゲーム開発」書籍・アーカイブ化プロジェクト

まずはパソコン黎明期の1980年代に生まれたパソコンゲームの開発者が企画したプロジェクトです。

『黎明期のパソコンゲーム開発の時代背景・開発までの苦労話などを資料化し、多くの方と共有して残していきたい。』

そんな想いから、開発資料の書籍化・アーカイブ資料化を実現させるべくクラウドファンディングを開始しました。

プロジェクト開始11日目にして目標金額55万円を達成し、残り半分の募集期間内に達成率150%および200%を目指し、ストレッチゴールが設定されました。

結果として219人から1,068,737円の支援が集まり、達成率は194%となりました。

目標金額が10万円〜100万円のプロジェクトでは、ストレッチゴールを2段階設定する事例が多く見受けられます。

これはビジネスシーンで頻繁に使われる「松竹梅の法則※」を目標金額の設定に転用しているからです。

どういうことかというと、達成率100%・150%・200%という3段階の目標があると、支援者たちが「150%を目指す傾向がある」ということです。

そのため本来の目標金額を「達成率150%」の金額になるよう設定しておくことで、最大限の結果を引き出すことができます。

※松竹梅の法則:選択肢を3つの値段に段階的に分けると、多くの人が真ん中の値段のものを買う心理的な傾向のこと。

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書籍『スタンフォードが中高生に教えていること』を広めて「日本の教育」を変えたい!

お次は数々のベストセラーを世に送り出してきた編集者が、最新刊を世に広めるために立ち上げたプロジェクトです。

「良い本を一人でも多くの人の元に届けたい」という想いで出版に関わってきた彼が今回手がけるのは日本の教育に一石を投じる一冊と、自著の同時発売です。

昨今日本の教育は「時代遅れだ」ととりざたされ、世界からも改革を求められています。

その中で、教育先進国のアメリカ内で高い評価を受ける「スタンフォード大学附属のオンライン高校」の校長を日本人が務めていることをご存知ですか?

スタンフォード・オンライン・ハイスクールの校長である星友啓先生著の『スタンフォードが中高生に教えていること』(SBクリエイティブ)を通し、「時代遅れだ」と評される日本の教育を改革する、という著者と編集を務めた起案者の熱意が伝播し、100万円の目標に対して4,264,800円、なんと目標の400%越えの支援金が集まりました。

開始2時間で100%を達成する人気ぶりで、ストレッチゴールも350%と高い水準で設定されました。

このプロジェクトではセミナー・教材・コンサルティングなど有益性の高いリターンが数多く用意され、ストレッチゴールが設定されることを見越して「追加リターン」が予告されていました。

プロジェクト開始前の計画、告知が戦略的に行われたいい事例です。

プロジェクトページはこちら >>

『ニートくノ一』1巻発売記念!秋葉原駅ジャックプロジェクト!

主にTwitterやニコニコ静画などで個人連載する漫画家の作品、『ニートくノ一となぜか同棲はじめました』(略称:『ニートくノ一』)がKADOKAWAより紙単行本化されることを記念し立ち上げられたプロジェクトです。

「秋葉原広告ジャック」を目標に走り出したこのプロジェクト。人気TikTokクリエイターへのPR動画制作依頼といった最新のプロモーションを取り入れており、新しいファン層の獲得に対する工夫が多く見受けられました。

プロジェクト終了の1週間前に当初の目標金額200万円を達成し、ストレッチゴールとして300万円を設定。

最終的に437人から合計4,853,780円が集まり、ストレッチゴールを大幅に上回る結果で大成功を納めました。

ストレッチゴールの達成可否は、その時点で追加される付加価値によって大きく左右されます。今回の事例では作品の設定資料集のPDFデータが全ての支援者へのリターンとして追加されました。

「全ての支援者」に対し、何かリターンを追加するという方法を選んだプロジェクトでは、高い確率でストレッチゴールを達成しているようです。

新規の支援者だけでなく、すでに支援している層により関心を持ってもらう工夫が重要ですね。

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クラウドファンディングの利用者必見!ストレッチゴールとは?|まとめ

いかがでしたか?

ストレッチゴールは、クラウドファンディングをビジネスの一部として活用する事例が増加した中でメジャーになってきた目標設定方法です。

多くのプロジェクト起案者が、プロジェクト開始前の時点から「ストレッチゴールの設定」を計画し、より多くの支援を獲得するべく動いています。

全ては「計画」が鍵を握ります。

・ニーズの分析
・適切な目標設定金額の検討
・リターンの割り振りの計画
・告知媒体の検討

上記をしっかり行い、ストレッチゴールも活用していきましょう。

今回事例を紹介したCAMPFIRE(キャンプファイヤー)は国内最大級のクラウドファンディングサイトであるため、ストレッチゴールを活用したプロジェクトも幅広いジャンルで存在しています。

みなさんもストレッチゴール達成のプロジェクト前例を参考に、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)を利用してプロジェクトを始めてみませんか?

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