基礎知識

カフェ開業準備の完全マニュアル!最新の資金調達方法もご紹介!

カフェ

「カフェを開業したい!」
「でも何から始めればいいの?」
「そもそも私にはお金もないし…」

そうあきらめてしまっている人いませんか?
もちろんカフェの開業は大変ですし、資金も必要です。

でも、自己資本0からでも、カフェの開業は不可能ではないんです。
そこで今回は、カフェ開業に必要な情報とともに、誰でも簡単にチャレンジできる開業資金の集め方「クラウドファンディング」を紹介します。

「カフェは始めたいけど、まだ行動できていない…。」

そんな方はぜひ最後までチェックしてください!

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カフェ開業の流れ!3つのステップ

まず、開業資金の調達方法を解説する前に、カフェを開業するまでの大まかな流れを解説します。
以下の6つのステップに分けて解説していきます。

①コンセプトづくり&開業計画
②資金調達
③資格取得&届出申請
④物件選び&内装備品の準備
⑤価格設定&メニュー作成
⑥販促活動&営業準備

 

①コンセプトづくり&開業計画

まずカフェを開業するためには、コンセプト作りや開業計画を立てる必要があります。

ここで注意したいのが、あくまでアイディアや想いではなく、具体的にコンセプト・開業計画に落とし込んでいくことです。

カフェを開業したい方は、ほとんどの場合『こんなカフェを作りたい!』というイメージやアイディアはお持ちですよね。
一方で、現実的な開業計画に落とし込めていないために、行動できていないことも多いです。

そこで、アイディアで終わらず、具体的なコンセプトや開業計画まで落とし込みましょう。

例えば、カフェと喫茶店の違いを知っていますか?
カフェと喫茶店は厳密には異なり、開業準備に必要な物も異なります。

他にも、さまざまな点を具体的に落とし込んでいく必要があります。
よく使われるコンセプト作り・計画作りの手法として、以下のようなものがあります。

・まずは自分が目標にする競合や市場を分析する
・具体的にスケジュールを立てて、計画表に書き出してみる
・5W2Hに基づいて、考える
┗What / Who / Where / When / Why / How / How much

なおコンセプトづくりは、カフェの開業を成功させるためにも非常に重要なので、次の章で詳しく解説します。

②資金調達

次に、資金調達です。やはりカフェに限らず、資金がなければ飲食店は開業できません。
自己資本だけでできれば一番簡単なのですが、そんな方はほとんどいないでしょう。
そこで、カフェの開業に使える資金調達方法を解説します。

カフェの開業資金は?

調達方法の前に、カフェの開業に必要な資金のイメージを持っておきましょう。
あくまで参考程度の数字ですが、カフェの開業資金の相場は、

・約10坪で600-800万程度
・約15坪の中規模カフェで約1000-1200万程度

と言われています。
個人で始める方の多くは、上記の10坪程度の相場感がイメージしやすいでしょう。

具体的な費用の内容は、主に以下の項目があります。

・物件取得費
・内装工事費
・厨房設備
・備品費(家具・食器類)

また、上記の金額に加えて、運転費用や人件費、広告宣伝の費用などもかかります。

カフェの資金調達方法は?

そんなカフェ開業のための資金調達方法は、主に以下の4つがあります。
・自己資本
・家族や友人などの身内から資金調達
・日本政策金融公庫の融資
・クラウドファンディング

なお、資金調達の方法については、次の章で詳しく解説します。

③資格取得&届出申請

次に、資格や届出の申請です。
こちらは重要度が高いので、詳しくは次の章で解説しますが、ここではカフェの開業に最低限必要な、資格や届出の申請を列挙しておきます。

カフェの開業に必要な資格

カフェ開業には、最低でも以下の資格が必要です。

・食品衛生責任者
・防火管理者

ちなみに調理師免許やバリスタなどの資格はなくても、カフェの開業は可能です。

カフェの開業に必要な届出申請

また、カフェの開業には、以下の届出申請が必要です。

・飲食店営業許可申請
・防火管理者選任届
・開業(廃業)等届出書

ほかにもカフェの種類によっては必要な手続きがあるので、注意してください。

詳しくは次の章で解説します。

 

④物件選び&内装備品の準備

ここまで準備ができたら、いよいよお店作りです。

まずは物件を選び、内装や備品の準備をしましょう。

物件選びは、主に以下のポイントを元に選びましょう。

・コンセプトに合うか
・目標の売り上げから逆算して、家賃が圧迫しないか
・分かりやすい立地か
・昼夜の周辺環境はどうか

まず、前提としてコンセプトに合うかどうかを吟味します。
外観や内装はもちろん、広さや立地など、さまざまな要素を、コンセプトを基準に判断しましょう。
もちろん妥協は良くありませんが、重要なのは見た目か、立地かなど、優先順位は考えておきましょう。
特に物件選びはあとでそう簡単に変更できないので、慎重に選ぶのがおすすめです。

そして物件と合わせて、内装の備品などをチョイスしていきましょう。
主に以下のような備品が必要です。

・テーブル
・椅子
・調理備品
・カトラリー類
・レジ周辺機器

特に物件選びの際に、こだわりの備品などもあればそれを考慮して選ぶと、失敗しづらいです。事前にレイアウトはどうするかなどをイメージした上で、物件を選ぶのも良いでしょう。

 

⑤価格設定&メニュー作成

次に、カフェの成功を握る重要な価格設定とメニュー作りです。

カフェは、手頃な価格で入店のハードルが低い方が人気になりますが、一方でランチ以外は顧客の回転率は良くないため、しっかりと利益率などを考慮して価格設定をする必要があります。

価格設定の重要なポイントは3つ。

・競合の相場をチェックする
・原価率はあくまで参考に
・コンセプトに合わせる

まず、あなたのカフェと競合になりうるカフェを分析します。
同じターゲット層を顧客にしているカフェを分析することで、あなたのカフェのターゲット層がどれくらいの価格ならきてくれるのか、判断することができます。

次に、飲食業界では原価3割と言われるケースが多いですが、これに囚われる必要はありません。もちろん目安にするのは良いですが、ドトールコーヒなどは原価率が4割を超えていても、大成功しています。

あくまでコンセプトに合わせて、来店しやすい価格で、かつ経営を維持できる程度には利益も出る価格を模索していきましょう。

また、メニューも「定番メニュー」はもちろん、「キャッチーなメニュー」や「ターゲットに合わせた特別メニュー」など、ジャンルを分けて考えると良いでしょう。
ただし最初からメニュー数を増やしすぎるのは、準備に大幅に費用がかかるのでNGです。
まずは「定番メニュー」とそのお店ならではの独自メニューを中心に、徐々にメニュー数を増やしていくのがおすすめです。

 

⑥販促活動&営業準備

ここまで準備できたら、いよいよ販売促進活動です。
最近ではWebサイトの作成はもちろん、インスタグラムなどのSNSが有力は方法です。

また、営業準備として、従業員の確保や制服、スタッフの教育、衛生面の準備の徹底、その他の下準備も行います。
可能であれば、プレオープンをして、直接お客さんから意見をもらうと、より万全の状態でオープンすることができます。

なお、以上はあくまで大まかな流れです。
より詳しく知りたい方は、飲食店開業マニュアルを確認してください。

【飲食店開業の流れ】最新の資金調達方法までを簡単解説!

カフェ開業に重要な3つのポイント

ここまでで、カフェの開業に必要な流れは解説しました。
中でも特にカフェ開業に重要な点が3つありました。

・コンセプト作り(営業区分)
・カフェ開業に必要な資格と申請
・資金調達の方法

ここをさらに詳しく解説します。

コンセプト作り(営業区分)

まず、コンセプト作りはカフェを開業する上で全ての基準になるので、最も重要なポイントの一つです。
一口にカフェと言っても、カフェなのか、喫茶店なのか、具体的にどんなメニュー・規模・時間で開業するのかによって、営業区分や必要な資格・申請が変わるため、準備する内容が変わってきます。

カフェと喫茶店の違い

カフェと喫茶店は、「食品衛生施行令第35条」で定義されている通り、法律上では営業区分が明確に分けられています。
そのため、扱えるメニューが異なるんです。

カフェの営業区分は「飲食店」になります。
そのため、酒類の提供、料理などの調理全般が可能です。
一方で、喫茶店の営業区分は、文字通り「喫茶店」になるので、酒類の提供、料理などの調理全般は基本的にできません。

もしあなたの希望するカフェが、コーヒーだけでなく、フードメニューやアルコール類も提供できるカフェを考えている場合は、飲食店営業に分類されます。
しかしコーヒーだけにこだわったお店を出したいと考えている場合は、飲食店より準備が簡単な喫茶店営業でも開業はできます。

また、もちろんこの違いは提供できるメニューだけではありません。
営業に必要な設備も異なります。

喫茶店営業の場合は、

・店内が清潔かつ衛生的
・給水と汚水処理が分かれている

この程度の要件で営業可能です。

一方でカフェ(飲食店)の場合は、それに加えて、

・冷蔵設備
・洗浄設備
・給湯設備
・客席
・客用トイレ

など要件項目が一気に増えます。

なので初めのコンセプト作りの段階で、しっかりと「カフェ(飲食店)」なのか、「喫茶店」なのか、判断しておきましょう。

カフェ開業に必要な資格と申請

次に、上記で決めたコンセプトに合わせて資格と申請をみていきます。
今回はあくまでカフェの営業区分で見ていきましょう。

カフェ開業に必要な資格

まず、開業までの流れでも触れましたが、カフェの開業には以下の資格が必要です。

・食品衛生責任者
・防火管理者

なお、防火管理者は収容人数が30人を超える規模の飲食店に必要な資格なので、小規模の個人店なら、必要ない場合もあります。

加えて、持っていると望ましい資格として、以下のものがあります。

・バリスタのライセンス
・調理師
・栄養士

バリスタのライセンスがあれば、それを切り口に販売促進活動もできますし、調理師や栄養士の資格があれば、メニューの幅も広がるので、持っていると良いでしょう。
ただ、開業だけで言えばなくでも可能なので、開業準備しながら後のち取得していくのもいいでしょう。

カフェ開業に必要な申請

次に、カフェの開業に必要な申請は、以下のものがあります。

・飲食店営業許可申請
・防火管理者選任届
・開業(廃業)等届出書

上記3つは必須ですが、他にも営業時間や提供するメニューによって、以下の申請が必要になります。

・深夜酒類提供飲食店営業開始届出書
・菓子製造業許可申請

特に深夜0時以降も酒類の提供を続ける場合には、「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」の提出が必要です。
また、パンや菓子のテイクアウトなどをする場合には、「菓子製造業許可申請」が必要になります。

一口にカフェと言っても、内容によって必要な資格、申請が異なるので、注意しましょう。

資金調達方法

最後に、カフェの開業資金を調達する方法についても詳しく解説しておきます。
主に以下の4つの手段があります。

・自己資本
・家族や友人などの身内から資金調達
・日本政策金融公庫の融資
・クラウドファンディング

自己資本や友人などの身内からの資金調達はイメージしやすいですよね。
一方で銀行の融資をイメージする方も多いかもしれませんが、かなり難易度が高いため、今回はあげていません。
それよりも飲食店の開業などに融資した実績の多い、日本政策金融公庫の融資がおすすめです。

そして、今最も注目されている資金調達方法が、クラウドファンディングです。
カフェを初め、様々な飲食店の開業資金をクラウドファンディングで集めて、成功している事例が多数あります。(次の章に成功例を掲載しています)

ここからは、そんなカフェ開業に役立つクラウドファンディング活用について、解説していきます。

カフェ開業に使われるクラウドファンディング

クラウドファンディングは、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」仕組み・サービスのことです。

大きな特徴として、今までの資金調達にはない4つのメリットがあります。

①手軽さ
②テストマーケティング
③お店のファンを作りやすい
④リスクを抑えられる

カフェ開業にクラウドファンディングをするメリット

手軽さ

まず、クラウドファンディングの大きなメリットは「手軽さ」です。

クラウドファンディングは、「こんなモノ・サービスを作りたい!」といったアイデアや想いレベルでも、オンラインで自宅から簡単に発信できます。

その手軽さから、まずはクラウドファンディングでどれくらい資金が集まるのかをテストするという方が増えています。

テストマーケティング

そして、「テストマーケティング」ができるのも大きなメリットです。
クラウドファンディングを行うことで、「お店を出した場合にどれだけの人が実際にお金をかけてでも来店してくれるか」を測ることもできます。

成功すれば実際に「応援したい」「そのお店に行ってみたい」と思った人たちが多いことが証明できるので、自信を持って開業準備できるだけでなく、金融機関でも審査が通りやすくなったり、追加融資につながる可能性もあります。

自分のカフェがそもそもニーズがあるのかを見る上でも良いテストになります。

お店のファンを作りやすい

さらに、前もって支援者に、優待券やクーポン券を提供することで、実際にお店に足を運んでくれるファンを増やすこともできます。

「ファン=リピーター」を作れるチャンスなので、開業以降の経営面から見ても、非常に大きなメリットですよね。

金銭的リスクを抑えられる

そして何より、金銭的リスクを抑えられるのが特徴です。
クラウドファンディングの仕組みは、原則そのプロジェクトの支援金額が目標に達成した際に、サービス側に手数料を支払うシステムです。
そのため、融資のように担保なども必要ありません。

失敗しても損はないので、気軽にチャレンジしてみましょう!

クラウドファンディング活用事例

では、実際にカフェの開業の活用事例も紹介しておきます。

活用事例:『PENITENT』

『コロナ禍だからこそ、誰かと時間を過ごせるカフェを作りたい。』

このプロジェクトは、合同会社 MASTERPLANが、そんな想いから立ち上げました。
MASTERPLANは、宮城県仙台市で、東日本大震災を乗り越え5月に創業、今年で10周年を迎え11年目に突入する「JAMCAFE」を営業しています。

このJAMCAFEの開業の時も、東日本大震災に襲われ、たくさんの苦難を乗り越えてきたからこそ、このコロナも乗り越えて、より人に寄り添うカフェを作りたいという想いが、共感を呼び、目標達成しています。

『宮城から東京へ。震災、コロナ禍を乗り越え、時間を過ごすカフェを墨田区に作りたい。』
プロジェクトをみる >>

活用事例:『亀井野珈琲』

亀井野珈琲は、『トップスペシャルティーコーヒー専門店』になるため、プロジェクトを立ち上げました。
特に、藤沢市の北側に位置する亀井野という場所だからこその、新店舗や地域を盛り上げるためのさまざまなアイディアを散りばめることで、資金調達に成功しています。

『【亀井野珈琲】藤沢北部に日本最高峰のロースター&カフェを作りたい。』
プロジェクトをみる >>

活用事例:『tidycafe』

こちらは開業ではありませんが、お店の存続をのために支援を募って大成功した、大阪・オタクのための小さなカフェ『tidycafe』の事例です。

そのコンセプト通り、アニメや漫画など、ジャンル問わずさまざまなイベントで全国からお客さんが集うお店でした。
しかしこの苦しい状況の中だからこそ、『おうちでも少しでもくつろぎのひとときをお届けしたい』と言う想いから、プロジェクトを立ち上げ、成功しています。

『【tidycafe】大阪・オタクのためのカフェ くつろぎをお届けしお店を続けたい』
プロジェクトをみる >>

以上のように、カフェの開業や経営に対して、資金を支援してもらう仕組みとして、クラウドファンディングは盛んになっているんです。

また、BAMPではクラウドファンディングを活用した喫茶の事例を起案者にインタビューしたページもあるので、併せてチェックしてみてください。

「支援を新たなきっかけ作りに」旅する喫茶が実店舗プロジェクトで得た支援だけにとどまらない新たな繋がり。

クラウドファンディング『CAMPFIRE(キャンプファイヤー)』

そんなクラウドファンディングの中で、飲食店関連の成功事例を多数扱っているのが、『CAMPFIRE(キャンプファイヤー)』です。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、国内最大手のクラウドファンディングです。
最大手なので、支援者となる利用者数が多く、掲載するだけで多くの方の目に入るのが最大の特徴です。
そのため資金も集まりやすく、業界内でも手数料が低い部類に入るため、カフェ開業の資金調達に、活用しやすいです!

さらに2021年5月現在は、コロナで苦しむ方でもできるだけ気軽にクラウドファンディングを活用できるよう、『新型コロナウイルスサポートプログラム』を用意しています!

クラウドファンディングを始めたい方はこちらから

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