実施事例

「支援を新たなきっかけ作りに」旅する喫茶が実店舗プロジェクトで得た支援だけにとどまらない新たな繋がり。

1年半以上の間、全国を旅しながら現地で得たインスピレーションと食材を使ってスパイスカレーとクリームソーダを提供。

そして2020年11月30日より1ヶ月間、東京は高円寺にて実店舗をオープンするためのクラウドファンディングに挑戦して見事目標を達成したのが「旅する喫茶」のお2人。

全国を旅しながら営業する喫茶店『旅する喫茶』の実店舗を作りたい!

プロジェクトは開始わずか2日で目標金額であった300万円を達成。

終了時には666名の方から目標金額を200%以上まで上回る6,695,600円の支援を集めサクセスしました。

今回のインタビューでは「旅する喫茶」が店舗を持つに至った経緯と共に、クラウドファンディングに挑戦して得た気づきについて「旅する喫茶」共同代表の料理担当たまきさんにお話を伺いました。

玉置 直樹

Twitter:たまき/旅するカレー職人

1995年、香川県生まれ。辻調グループにて洋菓子を専攻し卒業。上京後3年間は会社員を続けるも趣味のカレー好きが転じて2019年4月よりtsunekawaと旅する喫茶を発足。現在は東京を拠点に地元食材を使ったスパイスカレーを作りながら全国を旅をしている。

 

旅をしながら営業する全国出張型の喫茶店「旅する喫茶」

写真左:tsunekawa氏、写真右:たまき氏

ーまずはじめに、「旅する喫茶」についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

はい。ぼくたちはカレー作りが趣味だったぼくとクリームソーダを作るのが趣味だったtsunekawaの2人で「カレーとクリームソーダって相性いいんじゃない?」という思いつきからイベントを開催したのが活動のきっかけです。

そこから全国出張型の喫茶店として『旅する喫茶』を始めました。

2019年4月から今までの1年半で北海道から沖縄までの13都道府県、22ヶ所で開催してきています。

現地の食材を使ってつくるスパイスカレーと現地でのインスピレーションを元に考案するクリームソーダを元に、毎月1〜2回ほど地方でのイベント開催と共に東京都内でも月に1度店舗を間借りして喫茶店営業を続けてきました。

 

旅の中で明確になった現実的な課題

ー「旅する喫茶」を続ける中で、実店舗を持ちたいと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

実店舗オープンは「旅する喫茶」の活動をはじめた当初からずっと考えていました。

当時ぼくは会社員生活を続けるかたわら、お休みを利用して全国で「旅する喫茶」を開催していたので、遠方にかけての出張が難しかったのが一番ネックでした。

お休みの日を使って地方での出張営業をして、1日で開催をすることができないなど、時間の制約が大きくて。

ー確かに…現地での仕込みから営業、片付けまで行い東京に戻って来てすぐ翌日に仕事をする生活は考えただけでも大変ですね…

そうですね…また「旅する喫茶」では通販も行っているのですが、店舗がない状態で受注していたのでレンタルスペースを借りて仕込みからパッキングまでを1日で行っていました。

労力、時間、コスト、全てが実店舗を持てていないことによる負担だったんです。

 

旅先での出会いが応援に、繋がりが生んだ支援拡大。

ー実店舗オープンは「旅する喫茶」の集大成でありつつも、活動継続のために必須なものだったんですね。
クラウドファンディングは目標達成率が200%を越える大達成だったかと思います。

実際にどのような方が支援してくださったのでしょうか。

プロジェクトスタートと同時にたくさんの方が支援してくださり、本当に有り難かったです。

支援してくださった方の多くが「〇〇のときにイベントに参加したものです!」
というように、これまで出張喫茶に来てくださった方が中心
でした。

そして、支援者の方が更にSNSで自分のことのように応援メッセージをつけてプロジェクトの拡散をしてくださったりもして。

イベントに参加してくださった方による支援のSNS投稿を見て、更にプロジェクトの認知が広がっていったんです。

その結果、目標金額自体を開始2日目で達成することができました。

 

ー開始2日で達成…!すごい勢いですね!過去のイベント参加者の方やそのご友人の他に、どのような方が支援者にいらっしゃったのでしょうか。

「これまでSNSで活動をみてただけだったのですが、この機会に支援しました!」
というように、今回のプロジェクトをきっかけに関わってくださる方も多くいらっしゃったのではないかと思います。

クラウドファンディングが「旅する喫茶」とのきっかけ作る新たな窓口になってくれました。

 

きっかけを作るためのリターン設計

ー「きっかけ作り」はクラウドファンディングにおいてすごく重要なキーワードだと思います。
飲食店開業のクラウドファンディングでは早期割引チケットなどが主流のように感じますが、「旅する喫茶」のリターンには【店舗の壁を一緒に塗装出来る権利】をはじめとした交流の機会が多いリターンが複数ありましたね。

はい、実店舗オープンのためにお金は第一に必要ではありましたが、リターンに入れるものは基本的に支援をきっかけとして「旅する喫茶」と関わりを持っていただけるようなものを意識して作りました。

「旅する喫茶」はこれまでずっとイベントで成り立ってきたことも含め、人との繋がりで成り立っています。

お店自体に足を運んでもらう「先行割引チケット」リターンはもちろんですが、DIYやワークショップは飲食店としてではなく「旅する喫茶」の活動自体と関わってくださる方を募集するためのものでした。

ーきっかけを作るリターン設計。全国出張型の喫茶店としてイチから関係性を築いてきた「旅する喫茶」の活動にぴったりですね。
実際に支援者の方とカウンター越しではないきっかけを作ってみた感想はいかがでしたか?

【店舗の壁を一緒に塗装出来る権利】はお金を出してDIYのお手伝いまでして頂くというリターンだったのですが、このリターンに支援してくださった方と本当に仲良くなることができました。

店舗のカウンター越しにスタッフとお客さんとして関わるのではなく、一緒に壁の方向を向いてDIYしている時間は「同じことに挑戦している仲間」というような感覚で。

その方は自分も将来飲食店を立ち上げたいと思っていたので、立ち上げ前の段階に関われるリターンに支援してくださったそうです。

 

ー素敵ですね…きっとDIYに参加された方はオープンした「旅する喫茶」にも足を運んでくださるのではないでしょうか。

そのようにおっしゃってくれました。

お手伝いして頂けただけでももちろんうれしかったのですが、店舗が完成する前からオープンを心待ちにしてくださっている生の声を聞けたのがすごく自信に繋がりました

本来、飲食店をオープンする際は内装が完成して、全ての準備が整ってからようやくオープンするのが一般的かと思います。

でも、ぼくたちは活動開始当初から全て人との繋がりで成り立ってきたので、店舗自体をお客さんと一緒に作り上げていくことも重要でした。

「旅する喫茶」を一緒につくってくださる方、飲食店という形を越えて「旅する喫茶」に深く関わってくださる方、そういった方とクラウドファンディングのリターンを通して最初の関係性を築くことができたのがすごく良かったです。

 

プロジェクト期間中も店舗を活用、改装前の店舗を貸し出した展示会「空っぽでいられる間」を開催。

ークラウドファンディングのプロジェクト期間中に開催されていた展示会「空っぽでいられる間」についてもお伺いできますか?

はい。これはまだ改装工事前の居抜き状態だった「旅する喫茶」の店舗を作家さんの展示会場として貸し出したものです。

【お知らせ】展示『空っぽでいられる間』が本日より始まりました!
https://camp-fire.jp/projects/330751/activities/227776#main

展示にきてくださった方がプロジェクトに支援してくださったり、現地の写真を添えてプロジェクトのURLをSNSに投稿してくださったりしました。

ー改装前の店舗を間貸しするというのは思い切った発想ですね…!

店舗が出来上がるまでずっとオープンしていない状態よりは、ゼロからの状態でもどんどんみなさんに触れて頂くほうがよりきっかけ作りにつながるかと思い、展示会として企画しました。

展示会の期間中は実際の内装模型を1/1サイズで作成し、内装テストを兼ねながらアート作品を展示する形で、お店が出来上がっていく過程を見て頂きました。

結果としてオープン前段階から多くの方に関わって頂いたので、「旅する喫茶」が正式にオープンした際には
「あの空っぽだった空間がこんな風になったんだ」
「あそこの壁塗るの楽しかったな」
というように、オープン前に足を運んで頂いたプロセス自体をまた「旅する喫茶」での会話のきっかけとして楽しんでいただけたらと思っています。

 

全てのきっかけを新たな関係性に、3月の「旅する喫茶」オープンに向けて。

ーきっかけを作るリターン設計やプロジェクト中で店舗改装前に行った展示会「空っぽでいられる間」など、今回のプロジェクトではクラウドファンディングの仕組みを最大限に活用されたのではないでしょうか。

ありがとうございます。でも正直、クラウドファンディングに挑戦したのは初めてだったので、プロジェクトをどのように組み立てていくのかはぜんぜんわからなかったです。

なので、最初は自分たちの活動に近い方の過去プロジェクトを参考に、まずは見様見真似でプロジェクトを作成しました。

そこから経験者の友人やCAMPFIEの担当者さんにアドバイスを頂きながら完成したのがこのプロジェクトです。

また、とにかくスタートしてからの最初の3日間が重要というアドバイスも頂いていたので、プロジェクト開始前には事前に友人たちに連絡して「クラウドファンディングがはじまるので、ぜひ支援をしてほしい…!」とお願いし続けました。

周りにいてくれる多くの方のおかげで成り立ったプロジェクトなので、ぼくたちだけで作ろうと思っていたらここまでの内容にはできなかったと思います。

 

ーコメント欄も応援してくれる方の、たくさんの温かいメッセージで溢れていましたね。
最後になりますが、実際に初めてプロジェクトに挑戦したことでの気付きや、支援者の方にお伝えしたいことをお伺いしてもよろしいでしょうか。

実際にプロジェクトがはじまる前までは不安でいっぱいでした。

プロジェクトがスタートしてからはどんどん増えていく支援とコメントで、これまで応援してくださったファンの方がこんなにいるんだと可視化されてすごく自信につながりました。

また、東京の方だけでなく地方の方もたくさん支援してくださったのも本当にうれしかったです。

店舗はまだ改装中ですが、3月上旬辺りのオープンを予定しております。

店舗を持ってからも変わらず全国の旅する喫茶営業は続けていきますし、支援してくださった方に直接お会いして感謝をお伝えできたらと思っています。

旅する喫茶は必ず全国制覇します、そのときまでもうしばらくお待ちください。

この度は「旅する喫茶」プロジェクトに支援と応援を頂き、本当にありがとうございました。

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「CAMPFIRE」は2011年のサービス開始からこれまで掲載プロジェクト数は45,000件以上と国内最大。クラウドファンディングページ作成時のポイントや、ノウハウなどを濃縮した「CAMPFIRE」オリジナルマニュアルと共にクラウドファンディングに挑戦してみましょう。

大堀 悟(ぼりさん)

CAMPFIRE公式キュレーションパートナーとしてプロジェクト作成なども行う取材ライター。元板前です。

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