「ありがとうって言ってもらっていいんだ」
そう語ったのはVsinger MaiR(メア)氏。
MaiR氏は現在、Vsinger(バーチャルシンガー)としてのセカンドアルバム発売とセカンドワンマンライブ開催のため、2度目となるクラウドファンディングに挑戦中。
現在、初回目標金額であった800万円を達成し、最終ゴールである1600万円の支援を目指してプロジェクトを継続中だ。
みんなと作る!MaiRセカンドワンマンライブ&セカンドアルバム
近年、クラウドファンディングに挑戦するVsingerやVTuberの数は増え続けている。
Vsingerがクラウドファンディングに挑戦するとはどういうことなのか。
MaiR氏が2度のプロジェクトに挑戦するにあたって得た気づきやきっかけは何なのか。
プロジェクト残り期間が1ヶ月弱となった今、MaiR氏が実際に感じていることをおうかがいしました。
MaiR(メア)氏プロフィール
You Tube MaiR Official YouTube
Twitter MaiR(メア)
2018年7月よりバーチャルシンガー、バーチャルアーティストとして活動を始めた。
自身のYouTubeチャンネルにて公開している「歌ってみた動画」は’21年8月時点で170本を超える。
’20年4月にリリースしたオリジナルアルバム「START!!」はiTunesランキング総合17位、J-POP部門10位を記録。
全身全霊で力強く歌うスタイルが特徴で、その歌声とパフォーマンスはオーディエンスのハートを自然と前へ向かせる。
リアルとバーチャルを歌で繋ぎ紡ぐライブアーティストとして注目を集めている。
Vsinger MaiR、セカンドアルバム発売&セカンドワンマンライブ開催に向けて。
ーまずはじめに、今回のプロジェクトの内容についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
はい、今回のプロジェクトは私のセカンドワンマンライブとセカンドアルバム作成に必要な費用を支援して頂くためのものです。
今回のクラウドファンディングは2度目となるプロジェクトで、初のプロジェクトは2019年の11月、1st ALBUM「START!!」製作と初のワンマンライブの開催、そして新衣装の製作をするためのものでした。
今回のプロジェクトは、初のワンマンライブのときよりもかなり規模を大きくしました。
バーチャルシンガーのリアルライブは通常のアーティストのライブとは異なり、設備面を含め皆の前に立ってライブをするというだけでもかなりの費用がかかってしまいます。
また、1stワンマンライブを超える内容のライブをお届けしたいということもあり、初のプロジェクトのときの目標金額の倍以上となる大きなプロジェクトとなりました。
活動開始3周年と共にプロジェクトスタート、想いを伝えるためのライブ配信。
ー今回のプロジェクトは初日で500万円を超える支援が集まっていましたね。支援を頂くためにどういったことを意識されていたのでしょうか。
とにかく、プロジェクトが始まるまでに自分の想いをしっかり伝えることを大切にしていました。
クラウドファンディングに挑戦することをYou Tubeでお伝えしたり、ライブ配信の終わりにクラウドファンディングの内容を説明させて頂いたり。
また、クラウドファンディングがスタートした時もライブ配信を行っていて、自分の言葉で直接支援をお願いしています。
ークラウドファンディング開始前の告知動画を拝見しました。
「普段は歌うだけでこんな生生しい話はしないけど、自分の口から伝えるのが大切だと思うから」という言葉と共に支援をお願いしていたのがとても印象的でしたね。
ありがとうございます。支援のお願いをしたライブ配信に参加してくださったファンの方が盛り上げてくださって、初日にお祭りのような雰囲気が生まれたんです。
その結果、初日で勢いがついてくれたのかもしれません。
そして正直、今回のプロジェクトは1回目のプロジェクトのときとはまた違った緊張をしていました。
ーというと…?
前回のプロジェクトよりもちろん規模が大きい挑戦になっているのだけど、前回のプロジェクトの成功を経て、更に成長した姿を見せられていないとやっぱりガッカリされてしまうかもしれない。
今回のプロジェクトを開始したのは私の活動開始から3周年ということもあり、前回のプロジェクトを越えて成長した姿や結果を残していかなければならないという緊張がありました。
ーその気持ちがファンの方にしっかり伝わった結果の勢いだったんですね。
2度のプロジェクトにおいて、クラウドファンディングである必要はあったのでしょうか。
この2度のクラウドファンディングにおいては「これを実現したいです!そのためには〇〇円が見込めなければ実現できません!」という現実的な課題がありました。
製作や準備にかかるお金もはっきりしているし、自分たちの力だけでは実現できない目標だからこそ、普段頂いている応援の仕組みではなくクラウドファンディングである必要はあったんじゃないかなと思います。
また、クラウドファンディングというもの自体が「挑戦する人がつかうもの」として認知されているものだと思うので、仕組みの存在そのものが挑戦を後押ししてくれているようにも感じています。
ー目標や課題が明確だったからこそのクラウドファンディングなんですね。2度のプロジェクトにおいてCAMPFIREを使って頂けたのはどのような理由からだったのでしょうか。
クラウドファンディングをCAMPFIREさんで挑戦させていただいているのは、安心感からです。
初回のプロジェクトに挑戦したときにすごく寄り添っていただいて、いろんなアドバイスを頂けたので2度のプロジェクトともCAMPFIREさんでお願いしました。
ー大変うれしいお言葉、ありがとうございます…。
クラウドファンディングの支援だからこそ得られる特別なリターンを。
ー2回目のプロジェクトということですが、前回のプロジェクトを経て今回意識されたことはございますか?
はい、まずプロジェクト開始前のライブ配信を行ったのも前回から比べて大きな変化だったかと思います。
今回のプロジェクトはアルバム製作と共に、ライブを行うためのプロジェクトなのですが、ライブはオンラインとオフライン同時に行う関係もあって、チケットという形でのリターンをご用意するのが難しかったんです。
でも、クラウドファンディングに支援してくださった方のおかげで成立するライブなので、やっぱり支援してくださった方にはライブには来て頂きたいと思いました。
そこで、今回のプロジェクトに支援してくださった全ての方にチケットの先行予約の権利を入れさせて頂きました。
また、今回のプロジェクトではクラウドファンディング限定ジャケットの2ndアルバムをはじめとしたステッカーやその他限定グッズなども用意しています。
ファンのみなさんにとって、ただの募金みたいな気持ちで支援して頂くのではなく、喜んでもらえるリターンを受け取ってほしいということを常に意識して内容を考えていました。
「支援できる機会をくれてありがとう」ファンから届いた想定外の応援コメント
ー今回、2度目のプロジェクトに挑戦されたことでなにか気づいたことや新たな体験などはございましたか?
支援してくださった方からのコメントで印象に残っているのが「支援できる機会をくれてありがとう」というメッセージでした。
今回のプロジェクトを支援してくだっさった方で、前回の1stアルバムプロジェクトのあとに私を知ってくださった方がいたんです。
その方は配信を見て1stアルバムを買ってくださって、それをきっかけに最初のクラウドファンディングの存在に気づいてくださったそうで。
支援をお願いしているのは私の方なのに「ありがとうって言ってもらっていいんだ」って。
このメッセージを頂いたとき、改めて今回のプロジェクトはファンのみなさんと一緒に作り上げていってるものなんだと感じることができました。
ーそれはとても嬉しい体験ですね…。クラウドファンディングに挑戦してみてよかったと感じる点などはありますか?
クラウドファンディングを達成したらアルバムができたりライブができたりするという明確な目標を達成できますし、それはやっぱりすごく嬉しいです。
そして1回目のクラウドファンディングに挑戦したとき、クラウドファンディングをきっかけに私の活動を知ってくださった方が支援をしてくださったのですが、それ以来ずっと応援してくださったりしていて。
「みんなでアルバムとライブを作り上げられた」という喜びだけじゃなく、クラウドファンディングが終わった後の活動もみんなで作り上げていける。
そんな感覚になれたのがクラウドファンディングに挑戦してみてよかったことだと思っています。
「後悔はさせない、期待を必ず超えるから安心して支援してほしい。」
ーさいごに、支援者のみなさま、そしてこれから支援してくださるかもしれない方に向けてメッセージを頂けますか。
はい。クラウドファンディングの「支援」というのはすごく幅が広い捉え方になるように感じます。
募金のように捉えられる方もいるんじゃないかなって。
クラウドファンディングへの支援って普通に商品を買うとかとは違って、作り上げていく過程のものにお金を払うという少し特殊なものだと思います。
なので、クラウドファンディングに支援することって、実はそれ自体がちょっとチャレンジに近いのかなって。
ただ、私はこのプロジェクトの支援に限ったことだけではなく、日頃から応援してくれるファンの方が気持ちよくいられるような、応援しやすいような活動や発信を意識していきたいと思っています。
もしちょっとでも気になった方がいらっしゃったら、ぜひプロジェクトページや動画を見てみてほしいです。
支援を頂いたことに後悔はさせませんし、頂いた期待は必ず超えるつもりです。
だから、安心してついてきてください。
そして、最終的にはクラウドファンディングに挑戦しなくてもワンマンライブをできるようになることが今まで応援してくださった方への最大の恩返しだと思っています。
ぜひ、応援をよろしくお願いします。
ーありがとうございました。