コラム

拝啓、大切なあなたに、『日々、』送ります。

僕らは、ぐるぐると目まぐるしく回る日々を生きて、今を生きるのに必死で、自分を奮い立たせ、目の前の挑戦に負けるもんかとふんばって今日を生きている。だけど、ふとつまづいて、認められなくて、悔しくて、悩んでしまうこともある。大切なあの人が、ぽっかりと空いたすきまに、ぼんやりと思い浮かぶ。あなたを思い浮かべると、なんだかほっこり温かくなる。

カレンダーレター『日々、』とは?

カレンダーレター『日々、』は、あなたの何気ない日々の様子を、大切な人へ伝えることが出来る「送れるカレンダー」。カレンダーレター『日々、』は、自分の日常を振り返りながらカレンダーを書くことで、少し遠くにいる大切なあの人に思いを寄せるきっかけを与えてくれます。

カレンダーレター『日々、』のデザイン思想

カレンダーレター『日々、』は、使い手による自由な解釈を促し、使い手1人1人がプロダクトに自分の物語を載せやすいようにする、「コンテクストデザイン」と呼ばれるデザイン思想に基づいて設計されています。
(コンテクストデザインについては、こちらの記事で詳細が説明されています。興味のある方はぜひご覧ください。)

『日々、』の使い方を考えてみた

今回はことばを愛する筆者が、カレンダーレター『日々、』を、勝手に解釈し、「こんな使い方が出来るんじゃないか」と想像してみました。

「遠く離れた家族へ。日々を送る」
例えば、離れて暮らす両親に送る。月の終わりに、今月あった出来事を振り返りながら、『日々、』に自分の日常を綴る。平日の仕事のこと、休日にした趣味の山登り、友達といったイタリアンのこと。自分の何気ない生活を両親に届ける。親からどんな返事がくるのか少し楽しみだ。

両親を想うわたしの『日々、』は、遠く離れた両親との繋がりを生み出します。両親は、わたしの過ごした日々を、目の前で語られるように感じることができます。

「大切な親友へ。未来の日々を想像する」
例えば、親友の大切な日を、応援する。親友が大切な試験を控えている6月。『日々、』に、試験までの平日には、「寝不足でホームから落ちない」と書いて、土日には、「勉強」と書く。一番上の余白には、目標点数を書いておく。試験が終わった後の予定は、親友の好きなケーキ屋さんの名前を書いておく。

親友を想うわたしの気持ちは、書いている間に、親友との思い出と共に溢れ出てきます。親友は、離れていてもわたしの存在を身近に感じ、また明日も頑張ろう、と前を向いて歩き出すことができます。

「弱さをさらけ出せるあなたへ。小さな努力を報告する」
例えば、頑張っているわたしを、見て欲しい。仕事終わりで疲れているけれど、将来独立するために、資格試験の勉強をしている。大切なあなたにだけは、頑張っている姿を見て欲しくて、書いている。平日は、10分間だけ、シャワーを浴びている時に基礎単語をつぶやいていた。月曜のこの日は、疲れすぎて、サボった。土曜のこの日は、予定していた以上の勉強が終わって、ご褒美にハーゲンダッツを買って帰った。

わたししか知らない習慣を記録する時間は、毎日の時間の使い方を内省し、自分を高めるために気持ちを切り替えてくれます。わたしのちょっとまめな性格を知っている大切なあの人は、ひたむきにまっすぐと進む姿勢を見て、その挑戦をひそかに応援してくれているかもしれません。

「大好きなあなたへ。当日までの日々を記録する」
例えば、パートナーに会う日に、直接渡す。あなたに会うのは、ミルクティーを作って振る舞う4月20日。当日までの沢山のひらめきとアイデアを記録している。4月2日、人生で初めてミルクティーを作った。4月6日、牛乳が走って逃げたので、練習できなかった。4月11日、朝3時に作った。4月15日、お湯の量を2倍にしてみた。そして、4月20日、あなたにミルクティーを作る。

大切なパートナーの笑顔を想う時間は、わたしが奮闘する日々を、励まし、支えてくれます。受け取ったパートナーは、わたしの日々の挑戦と気づきを感じます。喜ぶあなたのその笑顔を見るためにかけた努力を、『日々、』が伝えてくれます。

「いつも笑わせてくれるあなたへ。未来の日々を想像する。」
例えば、気になっているあの人の日常を、笑かす。最後に会った日に、次の月の『日々、』を渡す。あの人が失敗しそうなことをカレンダーに記録しておく。7月10日、ものもらいには注意。7月16日、寝る前に部屋の電気をつけ忘れないようにする。7月21日、何度も寝てしまうので、Amazonで踏まないと鳴り止まないアラームを購入する。7月29日、電車に乗り過ごさないように、ドアの上のモニターを各駅でチェックする。

気になっているあの人を想う時間は、わたしのことを笑わせ、幸せな気分にしてくれます。
あの人は、わたしが描いた日々の失敗防止策を見て、わたしとの何気ない会話と自分の失敗を思い出して、少し笑ってしまいます。毎朝、『日々』を見ることが習慣になっています。

カレンダーレター『日々、』で生まれるあたたかい繋がり

いつもそばに居なくても、あなたが込めた日々の風景を、感情を、物語を、カレンダーレター『日々、』は大切なあの人に、そっと届けてくれます。LINEや電話では伝えきれない、ふとした日々が、あなたとあなたの大切な人をつなげます。

あなたとあなたの大切な人のあいだに、あたたかい繋がりが生まれますように。

大切な人へあなたの日常を伝える【送れるカレンダー「日々、」】が誕生しました。
最近、離れて暮らす家族や大切な人と連絡を取っていますか? 「日々、」は、自分の”日常”をカレンダーに書き込み”手紙”として届ける、「送れるカレンダー」です。特別なことをしなくても、「毎日こんな風に生きているよ」ということを伝えるだけで、大切な人はあなたを身近に感じることができます。

津島菜摘

わらびもちでお腹を満たしたいフリーライター。2019年春iLEAP Global Leadership参加者。シアトルで社会問題とリーダーシップを学ぶ。約束のネバーランド・温泉・暖炉が最近のお気に入り。

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