コラム

【特集】千葉発!クラウドファンディングプロジェクト実施事例10選

千葉でクラウドファンディングを立ち上げようとお考えの方に、参考となるようなプロジェクト事例を集めました。ほかのプロジェクトをチェックしてみることで、自分のプロジェクトのイメージも沸きやすくなるはずです。

【千葉発】話題のクラウドファンディング事例10選

ここでは、国内最大のクラウドファンディング「CAMPFIRE」から、千葉発の話題となったプロジェクトをえりすぐりでお届けします。

VTuber戸定梨香「松戸から全国へ!夢と名産品をお届けしたい!」

VTuber戸定梨香「松戸から全国へ!夢と名産品をお届けしたい!」

プロジェクトを起案したのは、千葉県松戸市にある芸能事務所「株式会社 Art Stone Entertainment」が手掛けるVTuber プロジェクト「VASE(ヴェイス)」。バーチャルタレントを起用した新時代の作品を通して、仮想空間と現実世界をつなぎ、感動や笑顔をお届けする活動をしています。

今回のプロジェクトの主人公は、ご当地VTuberタレントの戸定梨香。松戸を愛する生粋の松戸っ子で、ペットであるマツドコアラサウルスのむぅむぅと一緒に、松戸市のPRをするべくVTuberデビューを果たしたバーチャルタレントです。戸定梨香のネーミングは、国の重要文化財にもなっている「戸定邸」、松戸の名産である「梨」と地域名を取って命名されました。

今回のプロジェクトは「松戸から全国へ!夢と名産品をお届けしたい!」をテーマに立ち上げられています。実は戸定梨香がさまざまな活動をする中で、キャラクターの容姿について倫理的な指摘を受ける事例が発生。松戸をPRしたいという純粋な思い、VTuberとしての活動の場をもっと広げたい思い、それぞれの個性を認めてほしいとの思いから、クラウドファンディングを活用したPRプロジェクトを立ち上げました。

プロジェクトは、戸定梨香の絵柄をラッピングした新京成バスを、6カ月間松戸市内で運行させようというもの。今回のクラウドファンディングでは、そのラッピングバス制作と出稿費用を募り、支援者へは、松戸市の名産品をリターンとしてお届けする計画です。

VTuber戸定梨香「松戸から全国へ!夢と名産品をお届けしたい!」_2

自身のVTuber活動を応援してもらうことで、松戸市のPRにもつなげたいという今回のプロジェクトに、予想をはるかに上回る多くの支援が殺到。プロジェクトは掲載終了を待たずに、目標だけでなくストレッチゴールも達成し、バスの運行予定期間が1年間に延長されることとなりました。

そして終了を間近に控える現在、ストレッチゴールの第2弾としてかかげる「戸定梨香のオリジナル楽曲・MVの制作」のための費用も獲得し、さらなる支援を集めながらラストスパートで進行中です。

>>「VTuber戸定梨香『松戸から全国へ!夢と名産品をお届けしたい!』」の詳細はこちら

千葉県初!都市型ワイナリーのワインをたくさんの人に届けたい

千葉県初!都市型ワイナリーのワインをたくさんの人に届けたい

船橋でワインと肉をメインとした飲食店を10年ほど経営している「ワインと肉 COQ DINER」が創設した「FUNABASHI COQ WINERY(フナバシコックワイナリー)」によるプロジェクト。

ワインと肉 COQ DINERは「難しい」「気取っている」と思われがちなワインの敷居を下げて、気軽に楽しんでもらおうというのがコンセプトのお店。これまでも、書籍「図解 ワイン一年生」を発売するなど、さまざまなアプローチでワインに興味を持ってもらう活動をしています。

そして今回、よりワインを身近に感じてもらおうと、船橋駅から徒歩圏内の場所に「FUNABASHI COQ WINERY」を設立。都市型ワイナリーのワインを多くの人にお届けする、クラウドファンディングプロジェクトが立ち上げられました。

クラウドファンディングで集まった支援金は、宣伝広告費やホームページ制作費に充てられる予定。支援者へのリターンには、気候に恵まれた長野県の農家の「甲州」と「ブラッククイーン」という品種を使用したワインをお届けします。

FUNABASHI COQ WINERYで作られるワインは、醸造家たちが手作業で1本1本丁寧に作ったもの。ろ過をせずに瓶詰めされるため、成分の沈殿やにごりが発生するものの、ぶどう本来の味わいや酵母のうま味が楽しめる逸品です。

千葉県初!都市型ワイナリーのワインをたくさんの人に届けたい_2

船橋はたくさんの個人経営の飲食店が建ち並び、お客さんや飲食店同士の交流も盛んな街。新型コロナウイルスで多くの飲食店が窮地に立たされている中「なんとか船橋の飲食を盛り上げたい」「今まで店を支えてくれたスタッフを守りたい」。プロジェクトの背景にはそんな思いもあります。

ワインの魅力を身近に伝えながら、街を元気にしていこうというプロジェクトは、終了を待たずに目標の倍以上の支援を集める大成功に終わりました。

>>「千葉県初!都市型ワイナリーのワインをたくさんの人に届けたい」の詳細はこちら

住み続けられる街に~日本最長級「八千代新川千本桜」のエコライトアップを実現したい

住み続けられる街に~日本最長級「八千代新川千本桜」のエコライトアップを実現したい

千葉県八千代市恒例の「八千代新川千本桜まつり」での桜のライトアップを、自然エネルギーによる「エコライトアップ」で実現しようという取り組み。起案者は、八千代新川千本桜まつり実行委員会の萩原善彦さんです。

八千代市では、後世の宝となるような桜並木をつくるべく「八千代市新川千本桜事業」を2002年より3年間行ってきました。桜の里親を募集し、新川両岸に植栽された桜は約1300本。河津桜、陽光、染井吉野を中心に植栽された8種類の桜並木は、特に上流4.6km・695本にも及ぶ河津桜並木が圧巻です。植栽より20年が経とうとする現在、日本最長級の見事な河津桜並木になりました。

そして、次の転機となるのが2017年のこと。市制施行50周年市民企画事業に「新川千本桜の会」が河津桜のライトアップを提案したところ、市民活動団体連合会や八千代市観光賑わいセンターもそれに賛同。3団体で実行委員会を立ち上げ「八千代新川千本桜まつり」を開催することになりました。

河津桜のはっきりとした明るいピンクは、ライトアップされることで夢幻的な美しさを放ち、特に月が輝く日は、川面に浮かぶ桜と月の情景が幻想的です。好評につき翌年以降も継続されることとなった「八千代新川桜まつり」。現在河津桜は“首都圏で最も早く開花する桜並木”としても注目を集めるようになり、県内外からの多くの花見客でにぎわう祭りに発展しています。

住み続けられる街に~日本最長級「八千代新川千本桜」のエコライトアップを実現したい_2

そして迎える2022年の祭りは、自然エネルギーを使ったライトアップに挑戦。きっかけとなったのは、2019年に千葉県を襲った台風15号でした。送電鉄塔や電柱の倒壊、河川の増水による洪水など、かつてない大被害は桜並木にも及びました。こういった自然災害が増えているのは、地球に起こっている気候変動が原因だともいわれています。

今年度日本では脱炭素目標がより厳しく見直され、八千代市においても「ゼロカーボンシティ推進プロジェクト」がスタート。従来はガソリン発電機や通常電力を利用していた桜のライトアップも、自然エネルギーを活用することになりました。具体的には、持ち運び可能な高効率ポータブルソーラーパネルによる太陽光発電と、最新のリチウムイオン電池技術を活用したポータブル電源(蓄電池)を利用する計画。今回のクラウドファンディングでは、その設備費用を募ります。

「この桜並木を未来につなぎ、住み続けられる街を目指したい」「SDGsやゼロカーボン社会への一歩として、このプロジェクトをみんなで実現したい」。そんな熱意のこもったプロジェクトは、開始からわずか1週間余りで目標の支援を獲得。ネクストゴールとして掲げた、100人の支援者も獲得することができました。

>>「住み続けられる街に~日本最長級『八千代新川千本桜』のエコライトアップを実現したい」の詳細はこちら

創業文政8年。下総が誇る大吟醸酒・叶と、その酒粕を使った肴を新開発

創業文政8年。下総が誇る大吟醸酒・叶と、その酒粕を使った肴を新開発

プロジェクトを起案したのは、千葉県の北総地域で40年間養豚業を営んでいる「サンライズファーム」の高木さん。今回のプロジェクトは、同じ北総の地元が誇る「東薫酒造」の「大吟醸酒・叶」と、叶の酒粕を使って開発した、酒の肴にもなる新商品をセットにして、多くの人に楽しんでもらおうという試みです。

東薫酒造は、約200年の歴史と伝統を誇る老舗酒造で、現在杜氏を務めるのは「社団法人南部杜氏協会」の理事でもある熊谷茂夫さん。 「全国新酒鑑評会」や「東京国税局館内鑑評会」において数々の賞を受賞するなど、その酒造りや酒質には定評があります。

「サンライズファーム」が約10年ほど前から地元農家仲間で酌み交わしている、地元のお米を使った地酒「夢遥」も、地域のご縁で東薫酒造が醸造したものです。

創業文政8年。下総が誇る大吟醸酒・叶と、その酒粕を使った肴を新開発_2

しかしながら昨今は、コロナ禍でイベントの数々が中止となり、飲食店が大打撃を受ける中、東薫酒造も例にもれずそのあおりを受けています。サンライズファームにおいても、自慢のブランド豚を提供する機会は減る一方。この苦境を打開すべく、同じ千葉北総で食に携わる者としてタッグを組んだのが、今回のクラウドファンディングです。

プロジェクトのリターンに準備されたのは「大吟醸酒・叶(4合瓶)」・大吟醸酒・叶の酒粕仕込みの「とんとろハム」と「豚角煮」の3品。

【大吟醸酒・叶】
全国新酒鑑評会で金賞を17回受賞した、千葉県を代表する大吟醸酒。味・香りのバランスが取れた淡麗でまろやかな味わいは、口に含むと、芳醇な香りと吟醸酒の風格が口いっぱいに広がる逸品です。

【とんとろハム】
1997年にサンライズファームが商標を取得した「とんとろ」は、豚1頭から300gしか取れない希少部位で、マグロの大とろのような霜降りと、歯切れの良い食感が特徴。大吟醸・叶の酒粕に仕込むことで深い味わいに仕上がったとんとろハムは、そのままわさび醤油で食べるか、七輪などで軽くあぶって食べるのがおすすめです。

【豚角煮】
漬け込むのに最適な酒粕の量・時間・温度にとことんこだわり、味わい深く仕込まれた豚バラ肉を、長時間じっくりと煮込んでとろとろに仕上げた角煮です。職人が一つ一つ手作業で仕込んだ角煮は、納得のいく味を求めて研究を重ねた至極の逸品です。

「支援してくださった方々の食卓に笑顔があふれ、地域の活性化に少しでも貢献できれば」。そんな思いを込めて立ち上げられたプロジェクトに、目標を超える多くの支援が寄せられました。

>>「創業文政8年。下総が誇る大吟醸酒・叶と、その酒粕を使った肴を新開発」の詳細はこちら

都会では体験できない非日常サウナを千葉県いすみ市のキャンプ場に!

都会では体験できない非日常サウナを千葉県いすみ市のキャンプ場に!

千葉県いすみ市で「TAKIVILLAGE」というキャンプ場の村長を務める、リョウタさんが起案したプロジェクト。TAKIVILLAGEの近くにある古民家と広大な敷地を活用して、キャンプ場・予約制サウナ・カフェ&ワークスペースを備えた「大人の秘密基地」をつくろうという挑戦です。

都心から80分という好アクセスの場所で実現したいのは、心・人間関係・身体・仕事の4つが整う体験を提供する場。キャンプや焚き火は心を落ち着け、サウナは身体が整うだけでなく、人との距離も縮まる場でもあります。キャンプやサウナがもたらす効果や魅力を最大限に引き出しながら、仕事ができるスペースも確保できる。そんな現代人のニーズにぴったりフィットした場を目指します。

都会では体験できない非日常サウナを千葉県いすみ市のキャンプ場に!_2

ベースとなるキャンプ場・サウナ・カフェ&ワークスペースそれぞれにも具体的な計画があります。

【キャンプ場】
星空がきれいで虫の音が心地よい、自然豊かな場所に作られるキャンプ場。ほど良い間隔で立ち並ぶ木々の間で、ハンモックに揺られてくつろぐのも楽しみの一つです。キャンプ初心者の方に向けたレンタルプランを準備し、スタッフのサポート体制も充実させる計画。清潔なトイレ・シャワーを完備し、騒がしい場所にならないようルールを設定することで、誰もが静かに快適でいられる環境を目指します。

【サウナ】
サウナーにも感動を与えるような、非日常的かつ本格的なフィンランドサウナを作り、少人数の完全予約制で運営します。サウナは古民家の納屋を改装し、水風呂は井戸をくみ上げ、外気浴は縁側のウッドデッキで。サウナ→水風呂→外気浴がスムーズに行えるよう、動線にもしっかりとこだわった空間設計を目指します。ロウリュ用に豊富なアロマも準備し、サウナ後に冷えたドリンクを提供するカフェや、自由にBBQができるプランも計画予定です。

【カフェ&ワークスペース】
カフェは古民家の雰囲気を最大限に生かし、ヴィンテージ調にリノベーション。エスプレッソマシーンを使った本格的なコーヒーが楽しめ、夜はBarのようなイメージでお酒も提供する計画です。ワークスペースとしても機能し、Wi-Fiや充電設備、1人用デスクやグループで使えるスペースを完備。会議なども行えるよう、黒板やホワイトボードも準備予定です。

その他にも、ドラム缶風呂・日帰りでの焚き火・野外映画鑑賞・来場者同士の交流・ものづくりワークショップや農業体験など、まだまださまざまな構想がめじろ押しの今回のプロジェクト。しかしいざ計画に着手してみると、古民家の清掃とキャンプ場の開拓、水道・トイレ・シャワーを作るところまでで、相当な時間と費用がかかってしまいました。

そこで今回のクラウドファンディングでは、まず第一目標として、サウナを完成させるための支援を募ることに。「宿泊を基本とするキャンプだけでなく、日帰りで楽しめるサウナやカフェなどを提供することで、地元の人も楽しめるようにしたい」。そんな計画が幅広い支援者の心をつかみ、クラウドファンディングを始めるやいなや、3日という異例の早さで目標を達成。現在プロジェクトはセカンドゴールであるカフェの完成に向けて、支援の輪をさらに広げています。

>>「都会では体験できない非日常サウナを千葉県いすみ市のキャンプ場に!」の詳細はこちら

田舎の小さな温泉旅館から未来を切り拓く最高のFESTIVAL★亀山温泉祭り復活

田舎の小さな温泉旅館から未来を切り拓く最高のFESTIVAL★亀山温泉祭り復活

「亀山温泉ホテル」3代目の鴇田英将さんが、コロナ禍で2年半にわたり中止・延期になっていた「亀山温泉祭り」を復活させようと立ち上げたプロジェクトです。

亀山温泉ホテルは、千葉県房総半島で創業70余年を迎える、全14室の小さな老舗温泉旅館。社員とパート従業員を合わせた20名のスタッフで、アットホームなサービスを提供しています。

そんな亀山温泉ホテルが「亀山温泉祭り」を初めて開催したのは、2014年のことでした。少子高齢化が進み、地元の夏祭りがなくなり始めている昨今、何とか地元の子どもたちや家族に楽しんでもらえるお祭りができないかとチャレンジしたのがきっかけです。

祭りのフィナーレで打ち上げたサプライズの花火で、子どもたちから一斉に沸き上がった歓声は、鴇田さんにとって今でも忘れられない喜びとして記憶に残っています。一旅館の小さな力でも人の心を元気にできることを信じ、亀山温泉祭りはその後も継続されました。

田舎の小さな温泉旅館から未来を切り拓く最高のFESTIVAL★亀山温泉祭り復活_2

しかし新型コロナウイルスの蔓延により、子どもたちが楽しみにしていた祭りは、ここ2年開催できずにいました。祭りだけでなく、修学旅行や文化祭など、子どもたちが楽しみにするイベントのほとんどが中止となったのです。子どもたちのために何とかできないかと自問自答する中で思い立ったのが「2021年12月11日(土)亀山温泉祭りを復活させよう!」というものでした。

今回の祭りは、子どもたちを無料招待する予定。日比谷花壇が舞台装飾を手掛ける中、絵描き・近藤康平氏によるライブペインティング、ベリーダンサー・shinraによるダンスパフォーマンス、DJ ZAKIによるDJパフォーマンスがイベントを盛り上げます。そのほかにも、プロジェクションマッピング、キッチンカー、そしてフィナーレの花火など、子どもたちが楽しめるイベントを多数準備。がまんを強いられたこの2年間のうっ憤をすべて晴らすような、パワーアップした祭りを開催する計画です。

「ひとりでも多くの方に参加してもらい、元気で笑顔になってもらいたい」「イベントを通して、大人たちのかっこいい背中を魅せたい」「田舎の小さな旅館でも、時代に負けず人に元気を与えることができることを、多くの人に知ってもらいたい」。プロジェクトにはそんな思いが込められています。

実は鴇田さんのクラウドファンディングの挑戦は、これで3回目を数えます。1回目は、2019年台風15号・19号の直撃を受けた後にチャレンジした、湖畔が見える絶景貸切半露天風呂プロジェクト。2回目は2021年9月、コロナ禍で営業がままならない中で、温泉を活用した温泉ミストを届けようというプロジェクトで、どちらも目標の支援金額を達成しています。

そして今回のプロジェクトも多くの支援者の心をつかみ、目標をはるかに上回る支援を獲得しました。災害や時代の流れに負けず続けるチャレンジに、クラウドファンディングを上手に活用した事例といえます。

>>「田舎の小さな温泉旅館から未来を切り拓く最高のFESTIVAL★亀山温泉祭り復活」の詳細はこちら

鋸南町にブルーベリー農園をつくりたい!

鋸南町にブルーベリー農園をつくりたい!

千葉県の鋸南町で、水道・電気・ガスといった公共サービスを使わない新しいスタイル「オフグリッド」のブルーベリー観光農園を作ろうというプロジェクト。起案者は、鋸南町出身の宇部 佑一朗さんです。

宇部さんは鋸南町で生まれ育ち、東京農業大学を卒業後、種苗メーカーに5年間勤務。その後ロングトレイルを歩く世界一周の旅へ出かけ、帰国後は地元の自治体で働いていました。

しかし農家を営む父親の病気の発覚や、令和元年・台風15号の被害で温室ハウスがほぼ壊滅状態になってしまったことを受け、自治体職員を退職して家業を継ぐことを決意。父親の病気も完治し、ともに農業を営む現在「一から自分の事業をつくりたい」という思いに駆られ今回のプロジェクトが立ち上げられました。「なぜブルーベリーなのか?」「なぜオフグリッドなのか?」にはそれぞれ理由があります。

【なぜブルーベリーなのか】
きっかけは、宇部さんが世界一周の旅で、アメリカの西海岸沿い4265kmの道のりを歩いていたときのこと。森林火災も多く発生する地帯で、火災により立ち枯れた木々の中に力強く群生するブルーベリーを発見。その光景は歩くハイカーたちの足を次々に止めさせ、気が付くと皆が夢中でブルーベリーピッキングを楽しんでいたのだそうです。

その瞬間を楽しむロングトレイルの旅が教えてくれたその感覚を形にしたいと思ったとき、思いついたのが今回のブルーベリー農園。そこには、多くの人にブルーベリー狩りの楽しさを体験してほしいとの思いもあります。

鋸南町にブルーベリー農園をつくりたい!_2

【なぜオフグリッドなのか】
「ぜいたくを尽くす観光農園ではなくて、ちょっと不便だけど十分楽しめる農園」それが宇部さんが目指す形。植物に与える水は既存の農業用水を利用し、来園者にはウォーターサーバーで対応。電気はその日に必要な電力を自家発電で確保し、駐車場は道の駅とその臨時駐車場を活用してもらうなど、オフグリッドをコンセプトにした農園づくりを計画しています。「ちょっと不便だけど、なんかおもしろい」「これだけあれば十分だよね」。そんな価値観は、まさに宇部さんがロングトレイルの旅で学んだことです。

今回のプロジェクトで集まった支援金は、ブルーベリー農園の初期投資費用およそ1000万円の一部に充てる予定。支援者には、苗木のオーナーになって“鋸南町を訪れる理由”を作ってもらったり、ひとつの事業が大きくなっていく過程を楽しむ経験を提供したいと、宇部さんは考えています。

「農園を通したさまざまな体験を提供することで、コロナ禍で沈みがちな観光業を盛り上げたい」。そんな思いの詰まったプロジェクトは、開始から15日で目標の支援金額を獲得。最終的には、ネクストゴールも達成する多くの支援を集めました。

>>「鋸南町にブルーベリー農園をつくりたい!」の詳細はこちら

アートに参加しよう!公園内に名前を刻もう!海の目の前のカフェアートプロジェクト!

アートに参加しよう!公園内に名前を刻もう!海の目の前のカフェアートプロジェクト!

千葉県木更津市で開業するフードコートカフェの外壁面に、自分の名前のネームプレートを貼り、そのネームプレートを含めたアートを描いていこうというプロジェクト。起案者は、株式会社 KAFKA・代表取締役の東健志さんです。

KAFKAは、千葉県木更津市を中心に飲食店やまちづくりをしている会社で、今回「海の見えるグルメパーク」として再整備されることになった鳥居崎海浜公園に、フードコートカフェを開業することになりました。

店名は「HARBOR NICE DAY!」。コロナ禍でなかなか言えなかった「Have a Nice Day!」の言葉と、木更津の海・港から、明日への希望となるようなサービスを提供していこうとの思いを込めて命名されたものです。店内は、穴子料理・パスタ・ハンバーグ・カツカレー・コーヒー・炭酸飲料など、地元食材を利用する6店舗が集結。海を目の前にしたカウンターテラス席は、ペット連れの方も楽しめるように計画しています。

アートに参加しよう!公園内に名前を刻もう!海の目の前のカフェアートプロジェクト!_2

そして「HARBOR NICE DAY!」の開業とともに企画されたのが、今回のクラウドファンディングで実現させたい「アートプロジェクト」です。クラウドファンディングの支援者の方が希望する名前でネームプレートを作製。名前は、自分・家族・仲間・会社名など何でもOKです。

そのネームプレートをカフェの外壁に貼り、その上からアートを描く計画。つまり、公園に自分の名前が残り、さらにそれがアートの一部になるという斬新な企画です。そのすばらしいアートを描くのは、プロジェクト内では公表されなかったものの、都内を中心に全国で活躍する日本屈指のアート会社とのこと。アートの前はテラスになっていて、自分の名前とともに写真を撮るにも最高のロケーションです。

「アーティストじゃなくてもアートに参加でき、木更津の街とつながることができる」「自分の名前があるこの場所が、大切な場所としてその人の人生の一部になる」そんな“街と人とアートをつなぐ”人生がちょっと楽しくなりそうなすてきな企画は多くの賛同を呼び、プロジェクトは無事目標の支援を集めることができました。

>>「アートに参加しよう!公園内に名前を刻もう!海の目の前のカフェアートプロジェクト!」の詳細はこちら

【卒業制作】学生最後の大作品!空間と時間を介するビデオインスタレーションを作る!

【卒業制作】学生最後の大作品!空間と時間を介するビデオインスタレーションを作る!

プロジェクトを起案したのは、千葉にある外国語大学に通いながら、マルチメディアアーティスト・ビデオアーティスト・ミュージックビデオディレクターとして活動をしているHino Kimishiroさん。

多くのアーティストに統一された作風がある一方で、Hinoさんの作品は、自分の中にたくさんの「自分」がいて、それぞれの個性によって作風が変化するというイメージ。狂気のようなものを含め“喜怒哀楽”だけでは到底表現しきれないような世界観。混沌とした自分自身の作品にジャンルを与えるのであれば「マルチメディアアート」、そしてそんな世界観をひとまとめにして可視化できるのが「ビデオアート」なのだそうです。

Hinoさんはそんな感性を持ち味として、さまざまなポップアップイベントに参加したり、ミュージックビデオ 計7作品の監督を務め、その撮影・作製を手掛けるなど、幅広く活躍しています。

Hinoさんは大学では、メディア・ビジュアルコミュニケーションゼミに所属。今回その卒業制作としてショートフィルムを制作することとなり、今回のクラウドファンディングが立ち上げられました。

ショートフィルムは卒業論文としての位置づけである一方で、展示室を準備し、空間全体でそれを体感できる「ビデオインスタレーション」としての公開や、短編映画祭への出展も視野に入れて作られます。

【卒業制作】学生最後の大作品!空間と時間を介するビデオインスタレーションを作る!_2

ビデオインスタレーションのタイトルは「Dancing in the darkness, dizziness, loneliness」。死・生・プシュケー(魂)・永遠・不変・唯一・時間・空間・愛をテーマに、人間社会への皮肉も感じさせるような、無垢かつ無害な世界観を映し出す作品です。

卒業制作のショートフィルムをビデオインスタレーションとして変化させることで、一つの作品が「空間」と「時間」の間を行き来することをイメージ。「僕たちは、時間に逆らえない。時間は僕らの肉体をむしばんでいく。魂(精神)は浮遊し、永遠なのである」。作品をこう表現するHinoさんの独創的な世界観は多くの人の関心を呼び、プロジェクトは目標を超える多くの支援を集めました。

>>「【卒業制作】学生最後の大作品!空間と時間を介するビデオインスタレーションを作る!」の詳細はこちら

祖父から孫へ!未来へつなぐ技術の襷!ふくろ屋が本気で考えた家庭菜園ポット。

祖父から孫へ!未来へ繋ぐ技術の襷!ふくろ屋が本気で考えた家庭菜園ポット。

祖父が作ったポリエチレン製の園芸栽培ポットをさらに進化させた、エコで画期的な商品を開発・販売しようというプロジェクト。起案者は「鈴木特殊化工株式会社」の鈴木卓也さんです。

鈴木さんは、陸上実業団で駅伝やマラソンランナーとしての選手生活を送り、引退後に父親が経営する「鈴木特殊化工株式会社」に入社。父親を支えるべく、奮闘する日々を送っています。鈴木特殊化工株式会社は、千葉県八千代市に工場を構え、主にポリエチレンフィルムを袋や風船、その他加工物に製造する、創業50年を超える歴史ある会社です。社名にある「加工」をあえて「化工」と表現した「特殊化工」の文言には、より特殊なものを得意とする、自社の技術に対する創業者の想いが込められています。

そんな特殊な技術を武器に多くの仕事を手掛けてきた会社も、昨今の「脱プラスチック」「新型コロナウイルス」の影響で仕事量が大幅に減少し、大きな打撃を受けることになりました。今後新型コロナウイルスは終息しても、脱プラスチックの流れはますます進むことが予想されます。なんとかこの状況を乗り越えるために考えたのが、自社商品の開発。注目したのは、創業者である亡くなった祖父・鈴木春夫さんが生み出した、オリジナルの家庭菜園植木鉢「ベルポット」です。

祖父から孫へ!未来へ繋ぐ技術の襷!ふくろ屋が本気で考えた家庭菜園ポット。_2

ベルポットは、ポリエチレンフィルムと特殊メッシュ素材の「ワリフ®」を、自社の製袋技術で張り合わせた園芸栽培ポット。2つの素材を張り合わせることで、根腐れを起こさせない通気性と、成長を促すのに必要なほど良い保水性を実現した商品です。

実際に使ってみると、植物の成長の早さは驚くほどでした。そこで今回は、創業者が自身の集大成として残してくれた「ベルポット」を、さらに進化させた商品を開発することになったのです。

新商品は名前を「エコモット」とし、使いやすさ・デザイン性・環境への優しさの3点を軸に、CMプロデューサーの原田氏、デザイナーのじゅん氏を新たなメンバーに加え、開発がスタート。試行錯誤の末完成したエコモットは、主に下記の4つを特徴としています。

・再生可能な植物由来原料を使用
・焼却によるCO2排出量の削減
・インテリアにもマッチするアイボリーカラーとスマイルデザイン
・教材用のエコモットには、移動用手穴とお絵描きスペースを設置

使用する人、育てる植物、地球に優しい“みんなが笑顔になる”製品を目指し、社運をかけて作られた新商品。プロジェクトは無事目標の支援を獲得し、集まった支援金は製品開発費や今後の活動に充てられることとなりました。

>>「祖父から孫へ!未来へつなぐ技術の襷!ふくろ屋が本気で考えた家庭菜園ポット。」の詳細はこちら

千葉でクラウドファンディングを立ち上げるならCAMPFIREで!

国内最大のクラウドファンディングCAMPFIREでは、千葉からもたくさんのプロジェクトが、さまざまな用途で活用されています。毎日多くの支援者がプロジェクト検索に訪れているのも、起案者にとっては大きなメリット。千葉でクラウドファンディングを立ち上げるなら、ぜひCAMPFIREのサイトを訪れてみてはいかがでしょうか。

「CAMPFIRE」でクラウドファンディングに挑戦しませんか?

資料請求(無料)はこちら
クラウドファンディングをはじめる

BAMP

クラウドファンディングに関するナレッジや話題のプロジェクト、挑戦者のストーリーをなど紹介しています。

同じカテゴリーの記事

more

同じタグの一覧

more