基礎知識

起業する際に押さえておきたい5つの資金調達方法

起業をする際の重要課題のひとつが資金調達ですが、その方法は、事業内容によってもさまざまです。ここでは、起業をお考えの方に向けた資金調達方法と、さらに今、新しく注目を集めているクラウドファンディングについて詳しく解説。本稿を読めば、あなたの事業にぴったりの資金調達方法が見つかるはずです。

起業する際の資金調達の種類

起業をする際の資金調達には、主に以下の5つの方法があります。それぞれを詳しく見てみましょう。

1:日本政策金融公庫・地方銀行・信用金庫の「創業融資」

金融機関から「創業融資」を受けるのは、とてもポピュラーな資金調達方法のひとつ。大口取引がメインの都市銀行に対して、日本政策金融公庫・地方銀行・信用金庫では「創業融資」の取り扱いがあります(※)。各金融機関の貸付条件等を確認のうえ、上手に活用したいものです。

それぞれの金融機関によって貸し付け条件に特徴がありますので、主なものをご紹介します。

・日本政策金融公庫:基本的には無保証・無担保で融資が受けられるが、融資希望金額の10%の自己資金を保有している必要がある
・地方銀行:融資を受ける際に信用保証協会を付ける必要がある
・信用金庫:起業予定の事業所が信用金庫の該当地域にあること、融資を受ける際に信用保証協会を付けることが必要

※地方銀行・信用金庫の支店によっては、創業融資の取り扱いがない場合があります。

2:地方自治体からの「制度融資」

地方自治体が実施している貸付制度は、信用保証協会と連携することで、比較的低金利での貸し付けを実現しています。ただし融資を受ける際には、信用保証協会の審査を通過しなければなりません。

また、自治体によって制度が異なり、書類等の準備から融資実施までに時間と手間がかかる点は注意したいところです。

3:「補助金」・「助成金」

補助金や助成金は、各自治体が地域活性化や企業誘致を目的に支給している給付金のこと。返済が不要な点が大きなメリットで、上手に活用したい資金調達方法のひとつです。

補助金・助成金は基本的には事業を実施した後に給付される「後払い」なので、急を要する資金には向きません。また、給付の際には、しっかりとした事務処理・書類の提出が求められます。

4:エンジェル投資家からの「出資」

エンジェル投資家とは、起業のスタートアップ資金や運転資金などを出資してくれる個人投資家のこと。金融機関やベンチャーキャピタルからの融資は審査が厳しいのに対して、エンジェル投資家は、実績がなくてもアイデア次第で将来性を見込んで個人的に投資をしてくれるという、ありがたい存在です。

資金面だけでなく、エンジェル投資家自身の経験や人脈を生かした経営アドバイスやバックアップをしてもらえる点も大きなメリットと言えるでしょう。

エンジェル投資家は投資の見返りとして、未公開の株を取得。リスクが高い分、将来的には高い売却益を得る可能性があるということです。

融資とは違い、受け取った出資金に返済の義務がない点はありがたいメリットですが、一方で

・エンジェル投資家を見つけるのが大変
・エンジェル投資家が経営に深く関与してくる場合がある
・投資してもらった分、企業成長の努力をする責任がある

といった側面も、心に留めておく必要があります。

5:注目を集める「クラウドファンディング」による資金調達

ご紹介してきた資金調達方法のほかに、最近新しく関心を集めているのが「クラウドファンディング」による資金調達です。

クラウドファンディングはまだ歴史の浅い資金調達方法で、日本で開始されたのは2011年ごろのこと。当時は東日本大震災の渦中だったため、単に資金調達のためだけでなく、復興支援のための寄付方法としても急速に浸透していった経緯があります。

・プロジェクトの起案から支援金の獲得に至るまで、すべてがインターネット上で手軽に完結
・SNSやメディアを通しての拡散性が高く、幅広い層に自分の活動やサービス、商品を知ってもらえ、支援を得やすい
・ファンの獲得やテストマーケティングとしても利用できる

クラウドファンディングを活用した資金調達は、大きくこのようなメリットがあります。

一方で支援者側にとっても、

・プロジェクトの検索から支援に至るまで、インターネット上で手軽に完結
・支援したプロジェクトの進捗状況が分かり、支援金の使い道に透明性がある

などのメリットが。両者のメリットを見ても分かるとおり、クラウドファンディングは無駄がなく効率的な点が、現代社会にとてもマッチしていると言えるでしょう。

クラウドファンディングは現在、「購入型」「寄付型」「融資型」「株式投資型」と大きく4種類に分類されています。

CAMPFIREのクラウドファンディングサービス

ここからは、起業の資金調達に便利なクラウドファンディングを種類別に解説していきます。日本最大のクラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREを例に詳しく見てみましょう。

CAMPFIREは、クラウドファンディングの種類別に、それぞれに特化したクラウドファンディングサービスを提供しているのが特徴で、資金調達においてとても便利に活用できます。

購入型

購入型クラウドファンディング
購入型は、クラウドファンディングを代表する資金調達の方法です。起案者は、資金調達の動機や使い道、成し遂げたいことをプロジェクトとして起案し、それに賛同した人から支援金を獲得する仕組み。支援者はその見返りとして、起案者からモノやサービスのリターンを受け取ることができます。

資金が調達できるだけでなく、立ち上げたいサービスや商品をリターンに設定することで、需要の有無やターゲット層などの分析ができる、テストマーケティングとしての側面も持ち合わせているのが大きなメリットです。

CAMPFIREでは、プロジェクトの公開審査を必要最低限の項目に抑え、スピーディーなプロジェクト公開が可能です。資金の振り込みについても「早期振込サービス」を準備するなど、資金調達までがスムーズかつスピーディーなサービスを提供しています。

購入型クラウドファンディングの詳細はこちら

寄付型

寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングの一番の特徴は、支援金を寄付として受け取ることができ、基本的にモノやサービスのリターンが発生しないこと。ほとんどのプロジェクトが、寄付のお礼や活動報告をリターンとして設定しています。

被災地支援、社会課題への取り組み、調査研究活動など、公益性の高いプロジェクトが多いのが特徴です。

CAMPFIREでは、社会課題の解決やまちづくり活動、スポーツ・芸術などの文化振興など、幅広い分野の資金調達方法として活用されています(※)

※寄付型クラウドファンディングの利用は、自治体や学校法人、認定NPO法人、公益社団・財団法人など特定の法人格に限定されます。

寄付型クラウドファンディングの詳細はこちら

融資型

融資型クラウドファンディング
融資型は、融資を受けたい会社と融資をしたい複数の個人をマッチングする、金融型クラウドファンディングのひとつ。ソーシャルレンディングという呼び方で広く浸透している資金調達方法です。

クラウドファンディング会社が間に入り資金を大口化して融資するため、個人の投資家から少額ずつ投資を受けることができるのが特徴。少額から始められる資産運用として、個人の投資家からも関心を集めているサービスです。

CAMPFIREでは、融資型クラウドファンディングに特化した、「CAMPFIRE Owners」を設立。

・クラウドファンディングを通じてさまざまなリスク選好の投資家から資金を集めることができ、事業内容やフェーズに応じた借入条件で、金融機関よりも融通の利く資金調達が可能
・スピーディーな資金調達が可能(最短30日)
・事業内容や起業者の思いを発信することで、新たなファン獲得が可能

など、起業をするうえで魅力的なメリットが揃います。

融資型クラウドファンディングの詳細はこちら

株式投資型

株式型クラウドファンディング
株式投資型は、事業を行う企業の非上場株式に対して出資を募る方式のクラウドファンディング。今、スタートアップ企業を支援したい投資家たちにとても関心が高く、日経クロストレンドの「2021年ヒット予測」にランクインされるほどの注目ぶりです。

実際に、株式投資型クラウドファンディングを利用して資金調達を試みるベンチャー企業は、増加傾向にあります。

CAMPFIREでは、株式投資型クラウドファンディングに特化した「CAMPFIRE Angels」を設立。主な特徴は下記の3つです。

・社債発行や銀行借入で資金調達を考えていた企業も、未公開株式発行による資金調達にチャレンジできる
・インターネット上で幅広い層に知ってもらうことで、エンジェル投資家と出会うチャンスが得られる
・ファイナンスのプロが資金調達を手厚くサポート

起業家にとって、多くのチャンスを秘めた資金調達方法のひとつと言えそうです。

株式投資型クラウドファンディングの詳細はこちら

起業をする際の資金調達はクラウドファンディングを上手に活用しよう!

ご覧いただいたように資金調達の方法はいろいろありますが、起業する側にとっても、資金を支援する側にとっても効率が良いクラウドファンディングは、利用してみる価値がありそうです。

CAMPFIREには、それぞれに特化したクラウドファンディングサービスが準備されているので、とても便利。日本最大のクラウドファンディングプラットフォームとして認知度も高いので、毎日多くの支援者がプロジェクトを検索に訪れています。

購入型クラウドファンディングの詳細はこちら
寄付型クラウドファンディングの詳細はこちら
融資型クラウドファンディングの詳細はこちら
株式投資型クラウドファンディングの詳細はこちら

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