コラム

“これまでにない銭湯”作りに挑戦! コロナ危機に立ち向かう「黄金湯」支援プロジェクト

あたたかいお湯に浸かって、心身ともにリラックスできる“銭湯”。年々その数は減少しつつありますが、それでも地元民から愛され根強い人気を維持しています。とはいえ新型コロナウイルスによる影響も重なり、苦境に立たされる施設も。そんな状況の中、東京・錦糸町の銭湯「黄金湯」はクラウドファンディングサイト・CAMPFIREで支援プロジェクトを展開。“街を盛り上げる銭湯を作りたい”という黄金湯の思いに応えるべく、続々と支援が集まっています。

錦糸町「黄金湯」大改装中にコロナ危機! それでも街を盛り上げる銭湯を作りたい!
https://camp-fire.jp/projects/view/278311

銭湯文化を伝えるべく立ち上げられた「黄金湯」支援プロジェクト

創業88年を誇る銭湯・黄金湯は、老朽化に伴い現在大改装が進行中。徒歩5分程の距離では姉妹店「大黒湯」も営業していますが、コロナ禍の影響で経営がひっ迫。地域の公衆衛生を守るため運営を続けてきたものの、1日の利用者数は平常時の半数以下になってしまったそうです。

黄金湯の大改装が始まったのは昨年1月末のこと。配管からの漏水や薪で湯を沸かすボイラーにも不具合が出始めるなど、老朽化が著しくなっていました。銭湯の改装には設備にかかる費用が大きく“億単位”にもなり、470円の使用料金で改装費用をまかなっていくには長い年月が必要。また近所に大黒湯もあり、当初は改装をおこなうべきか悩んだといいます。

一方都内では、2500軒(1975年)を数えた銭湯が473軒(2019年)まで減少することに。そこで銭湯文化を伝えるべく、また先代から引き継いだ銭湯を残すため改装を決意。「古い建物をそのまま活かした大黒湯とは違う銭湯にしたい! これまでにない銭湯を作りたい!」という発想から、クリエイティブディレクションと内装設計を担当するクリエイターもそれぞれ起用されました。

改装後の“新黄金湯”イメージによると、お風呂には小さい子どもから熱湯好きまで対応すべく3つの温度を用意。またサウナは「麦飯石とヒバで作られたオートロウリュサウナ(男湯)」、「国産ヒノキのセルフロウリュサウナ(女湯)」が楽しめるようです。

リニューアルオープンは今年6月に予定されていたものの、コロナ禍による工事の遅延に伴い延期が決定。工事に関わる想定外の経費も大幅に膨らんだことから、今回の支援プロジェクト発足につながっています。リターンには「オープン限定手ぬぐい&ステッカー」(1,600円)コースや、「黄金湯入浴とサウナ10回券」(7,000円)といった銭湯ならではのコースを設定。支援総額は既に505万4,470円(2020年6月23日現在)に達しており、“ネクストゴール”として600万円が設定されました。

銭湯文化を後世に残すためにも、黄金湯の支援を検討してみては?

錦糸町「黄金湯」大改装中にコロナ危機!それでも街を盛り上げる銭湯を作りたい!
東京下町・墨田区錦糸町にて、創業88年の銭湯「黄金湯」。老朽化に伴い現在大改装を進めています。新型コロナ禍の影響を受け、姉妹店「大黒湯」の経営状況は逼迫。黄金湯の改装工事にも苦難が訪れておりますが、地域の方々、銭湯を愛する方々の心も体も温める銭湯を未来に引き継ぐため、皆様のご支援をお願いいたします。

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