コラム

【特集】京都発!クラウドファンディングプロジェクト実施事例10選

京都府でクラウドファンディングを立ち上げようとお考えの方に参考となりそうな、京都発のクラウドファンディング事例を集めました。「ほかの人はどんなふうにクラウドファンディングを活用してるの?」そんな疑問をお持ちの方も必見です!

京都で立ち上げられたクラウドファンディング事例10選

ここでは、日本最大のクラウドファンディングCAMPFIREから、京都発のプロジェクトをえりすぐりでご紹介します。

ゲノム編集によって生まれた地球にやさしい「22世紀ふぐ」を多くの人に届けたい!

ゲノム編集によって生まれた地球にやさしい「22世紀ふぐ」を多くの人に届けたい!

プロジェクトを立ち上げたのは、京都府にあるリージョナルフィッシュ株式会社。京都・近畿大学の研究成果でもある「ゲノム編集技術」を活用した「ナノジーン育種」という技術を用いて、水産物の品種改良・スマート養殖を行うフードテックベンチャー企業です。

ゲノム編集技術とは、起こしたい進化を担うDNAに、酵素を使ってピンポイントで刺激を加え、変化を起こさせる技術。これを用いた品種改良の技術を「ナノジーン育種」と言います。

放射線・化学薬剤を用いた遺伝子の突然変異や、遺伝子組み換えなどによる従来の人為的なものとは違い、自然界でも起こり得る変化を用いて品種改良を行うのがナノジーン育種の特徴。従来の方法では、どの遺伝子にどのような影響が出るのかを把握するのが難しかったのに対し、ゲノム編集技術ではそれが把握できるため、安心・安全に品種改良が行えるのが魅力です。このナノジーン育種を用いることで、品種改良にかかる時間が、従来の30年からわずか2~3年に短縮できました。

この画期的な技術を用いて開発されたのが、今回のプロジェクトの要となる「22世紀ふぐ」です。その最大の特徴は、一般的な品種の約1.9倍もの早さで成長するという、圧倒的な飼育効率の良さ。飼料利用効率も42%改善され、より少ない飼料で育つ、環境にも優しい品種を実現しました。身がとても良質で、弾力のあるプリプリとした食感が楽しめる点も嬉しいポイントです。

この22世紀ふぐは、厚生労働省や農林水産省の基準に基づき、遺伝子組み換えに該当しないことや食品の安全性を確認した上で「高成長トラフグ」としての届け出がされています。

今回のクラウドファンディングは、大好評だった22世紀鯛に続く2回目のチャレンジ。22世紀ふぐの量産化やメニューの開発費用、さらなる品種改良種の拡大に向けた研究開発費を募り立ち上げられたものです。

魚が外海に逃げないよう、飼育水槽は陸上養殖施設に設置し、ろ過や紫外線殺菌で水質を保全。AIカメラで魚の大きさを測定し、自動給餌機と連携しながら給餌量を適正化するなど、ゲノム編集技術に加えAIを駆使した管理がなされている「スマート養殖」。

ゲノム編集によって生まれた地球にやさしい「22世紀ふぐ」を多くの人に届けたい!_2

「京都の水産業を盛り上げたい」ひいては「日本の水産業の再興や世界のタンパク質不足問題の解決にもつなげたい」そんな展望も見せる今回のプロジェクトに、現在目標を大きく上回る支援が集まっています。

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★第1弾★お体の不自由な方にも成人式・卒業式の喜びを★

★第1弾★お体の不自由な方にも成人式・卒業式の喜びを★

体の不自由な方でも簡単に着られる晴れ着を作り、レンタル・販売しようというプロジェクト。

プロジェクトを立ち上げたのは、41年間の中学校教職を経て、現在は着物レンタル店「華手毬」を経営している藤澤三智子さん。藤澤さんは、教師生活を送る中で、校内で開催される卒業生たちの成人式を何度も経験してきました。その中で気になったのが、障害があるという理由で着物の着付けを断られ、成人式を欠席する人がいるという現状。

一生に一度の晴れの日でもある成人式や卒業式だから、障害の有無に関係なく出席させてあげたい。そんな思いから、誰もが簡単に着られる晴れ着を作ることになりました。

藤澤さんが考案したのは、洗濯が可能で、誰もが簡単に他装(人に着せ付け)できるユニバーサルデザインの振袖と袴。座ったままの格好で楽に着せ付けが行えるよう簡略化された、特殊な晴れ着です。

★第1弾★お体の不自由な方にも成人式・卒業式の喜びを★_3

今回のクラウドファンディングは、晴れ着や小物一式の仕入れ・加工、それらを販売・レンタルするためのサイトの立ち上げ費用などを募り立ち上げられました。支援者へのリターンには、浴衣や着物の着付け・レンタル権などが準備されています。

障害があり着物の着付けを断られたしまった方、ベッドの上での着付けが必要な方、汚すことが心配な方など、晴れ着をあきらめていた方に朗報となりそうなプロジェクトに、現在少しずつ支援の輪が広がっています。

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京都、防空壕が残る築130年の町家を引き継ぎ、猫たちを守るカフェを復活させたい!

京都、防空壕が残る築130年の町家を引き継ぎ、猫達を守るカフェを復活させたい!

プロジェクトを立ち上げたのは「おうちごはんcafeたまゆらん」店主の大村明江さん。大村さんは、炭火焼肉牛角のエリアスーパーバイザーをはじめとする、数々の飲食業における経験の持ち主です。

そんな大村さんが、2012年7月に京都市左京区浄土寺の地でオープンした「おうちごはんcafeたまゆらん」は、充実のメニューで近隣の大学生や地域の方が集まる人気店。大村さんが猫を飼っていたことから、オープン後しばらくすると「看板猫のいるカフェ」としてメディアにも取り上げられるようになりました。

歴代の店員猫は、茶トラの大きな看板猫SAVONをはじめとする総勢11匹。やがては「たまゆらん保育園」と称し、猫たちと里親をつなげる活動も行うようになった大村さん。不幸な野良猫を増やさないための活動を応援するべく、日本で始まりやがては世界にも広まった「三つ編みプロジェクト」にも関わったことから、猫好きの人が日本全国から訪れるカフェとして知られるようになりました。

京都、防空壕が残る築130年の町家を引き継ぎ、猫達を守るカフェを復活させたい!_2

ところがコロナウイルスによる相次ぐ緊急事態宣言の影響で、2020年より店の売上は一気に激減。お客さんの希望もあり立ち上げたネットショップ「SAVON’S SAVE THE CAT BAKEFACTORY TAMAYURAN」で売上は一時好転しましたが、そんな矢先に、高齢で持病のあった看板猫SAVONとの別れが訪れました。喪失感で気持ちがふさいでしまう中、追い打ちをかけるように、テナントの売却による立ち退きが決定。

何とか奮起しスタートしたテナント探しはとても難航しましたが、縁とタイミングが重なり、以前から気になっていた京都市左京区古川町にある築130年の町家を貸してもらえることになりました。今回のクラウドファンディングは、サイズ的な問題で買い直しが必要となった厨房機器や什器類、店舗工事費の一部支援を募り立ち上げられたものです。

移転のためにためておいた費用も保護猫の高額な治療費に変えてしまうほど、猫の保護活動に熱心な大村さん。そんな彼女の熱意は多くの支援者の心をつかみ、厨房機器購入費用を募ったファーストゴール200万円は、プロジェクトスタートの翌日に達成。さらに店舗什器費用を募ったセカンドゴールを3日目で達成し、現在は店舗工事費をサードゴールに定め、日々支援者を獲得しています。

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世界初の「曲げ梁」建築で国産木材普及のメッセージを全国に送りたい!

世界初の「曲げ梁」建築で国産木材普及のメッセージを全国に送りたい!

プロジェクトを立ち上げたのは、与謝野町にて伝統建築物の維持保存活動をしている「よさの作治組(さくじぐみ)」。

世界初の「曲げ梁」建築で国産木材普及のメッセージを全国に送りたい!_2

事の発端は、元大阪工業大学大学院建築学科客員教授で、現在「木構造建築研究所 田原」の代表を務める田原さんを講師に迎えたセミナーを受講したときのこと。木構造建築に対する常識を覆す概念を学んだことで、難しいと思っていた“国内産木材の新しい可能性”を感じたことが、後のプロジェクト起案のきっかけとなりました。

ある日、メンバーである井上瓦店の井上さんから倉庫建築工事の発注が入り、メンバー間でアイデアコンペを行うことに。コンペの結果採用されたのは、玉川瓦店の玉川さんが考案した「屋根が瓦の形」という斬新なデザインでした。実現が難しいと思われたデザインの設計をセミナーの講師だった田原さんに依頼したところ、耐荷重的にも問題ない構造の設計が実現。田原さんとよさの作事組が協同で取り組む、今回のクラウドファンディングプロジェクトが始動しました。

瓦型の屋根を作るのに考案された方式は、杉板を12枚重ね合わせて1本の梁に仕上げる「湾曲積層梁(わんきょくせきそうばり)」。集成材ではなく1枚1枚が薄い杉板を積み重ね、接着剤に頼らずビスで止める方式で、ねばりがある国産材の特性を見事に生かした技術です。この方式を屋根に使うというのは、瓦ぶき屋根としては世界初の試み。

専用の治具で30カ所を固定し、12枚重ね合わせた杉板を手仕事で曲げていく加工は、1日に1本しか仕上げられないほど手間がかかる作業です。この曲げ梁を25本作ってようやく1つの屋根が完成。用いる杉板の数は、実に300本にものぼります。

今回のクラウドファンディングで集まった支援金は、この倉庫づくりにおいて、一部自己負担で賄っている材料費や工賃に充てられる予定です。

国産材の特質と、日本人ならではの技術を用いた建築物を作っていくことで、国産材の普及につなげ、ひいては花粉飛散の抑制や、災害を防ぐ土壌改善にもつなげていきたい。そんな展望を持った熱意あるプロジェクトに、現在支援の輪が徐々に広がりを見せています。

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【SHOKU×SHOKU】個人飲食店のつながりのきっかけとなる雑誌を作りたい!

【SHOKU×SHOKU】個人飲食店の繋がりのきっかけとなる雑誌を作りたい!

プロジェクトを立ち上げたのは、立命館大学国際関係学部3回生の大原実希さん。飲食店での自身のアルバイト経験から生まれた今回のプロジェクトは、個人飲食店同士のつながりを作り、アルバイトのシフトを店舗間で共有できるようにしようといった取り組みです。

このコロナ禍で売り上げが低迷している飲食店の現在の悩みは、アルバイトの雇用やシフトについて。アルバイト生をそう多くは抱えられない状況下で、希望に沿ったシフトを作るとなると、必要なときに足りなかったり、逆に人員を削ることになってしまうような現状です。

この状況を打開するために大原さんが考えたのが、店舗間でのシフト共有。店舗間で協力体制を作り、シフトの是正をしようというアイデアです。店舗同士をつなぐための手段として選んだのが、店主のための個人飲食店雑誌「SHOKU×SHOKU」の作製です。

個人飲食店を取材し、でき上がった雑誌を取材協力店舗に配布するというもので、

・店主の想い・きっかけ
・旬の食材カブ×思い出の家庭料理(カブを使った家庭料理を1品作ってもらう)
・店主のプロフィール
・日常生活(オフの過ごし方)
・こんなことしたい!寄せ書き(新商品・やりたい企画などを自由に)
・アフタヌーンティー企画(取材店舗でアフタヌーンティーコラボ企画を実施)

このようなトピックを軸に、1つの店舗を起点としたリレー方式でつないでいく予定。店主の人柄が垣間見られるような内容にすることで、店主同士が親近感を持ち、つながりやすくするための話題を提供します。

トピックの中にある、旬の食材「カブ」は、京都の多くの個人飲食店が取り扱っている食材。店主がつながりのある農家のものを使い、その収穫にはプロジェクトメンバーも参加する予定となっています。

【SHOKU×SHOKU】個人飲食店の繋がりのきっかけとなる雑誌を作りたい! _3

さらに今回は、コロナ禍のイベント中止で多くの生花が行き場を失ってしまうという「フラワーロス」問題にも着目し、地域で親しまれる花屋さんとも連携。取材先に配布する雑誌には、1輪の花を添えることも決まりました。

今回のクラウドファンディングは、この「SHOKU×SHOKU」の制作費を募り立ち上げられたもので、現在支援募集と同時に雑誌の取材も進行中。プロジェクトページには、取材店舗が随時掲載されています。コロナ禍で打撃を受けた飲食店を、アルバイト雇用という視点から支えて行こうという、新しい取り組みを示したプロジェクトの一例です。

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ユニバーサル環境のクライミングハウス立ち上げ~還暦を迎えた母の挑戦~

ユニバーサル環境のクライミングハウス立ち上げ~還暦を迎えた母の挑戦~

このプロジェクトは、障害の有無や年齢の垣根を越えて、誰もが挑戦できるユニバーサル環境のクライミングハウスを立ち上げようという試み。起案者は、関西の産科クリニックで看護師として働く60代の主婦、濵ノ上輝さんです。

濱ノ上さんは、夫とともに一男一女の子育てを終えたところ。現在、長女は助産師として立派に働きながら、実家のサポートをしてくれる存在に。そして東京で会社員として働く長男は、重度視覚障害を抱えながらも、スポーツクライミング障害者部門の日本代表選手として、世界を舞台に活躍しています。

「網膜色素変性症」という進行性の目の難病をかかえる息子の子育ては、並々ならぬ苦労があったと濱ノ上さんは振り返ります。そんな息子が社会人1年目を迎えたころ、転勤が決まり東京で初めての一人暮らしをすることに。濱ノ上さんの心配をよそに、上京した息子はクライミングの世界と出会い、多くの仲間に恵まれながら、世界を舞台に活躍するパラアスリートへと成長を遂げました。

障害の有無に関係なく、誰もが平等に楽しめるクライミングの素晴らしさを知った濱ノ上さん。息子の人生を変えてくれたクライミングの世界に感謝の気持ちを込めて、今回のプロジェクト、クライミングハウスを立ち上げようと決意しました。

クライミングハウスの場所は、京都府京田辺市の近鉄・JR三山木駅から徒歩7分という立地のよい場所に決定。約85㎡の空間に、高さ8mのオートビレイ付きリード壁2面と、4mのボルダリング壁3面を設置予定です。

ユニバーサル環境のクライミングハウス立ち上げ~還暦を迎えた母の挑戦~_2

障害のある方やその家族にとっては、同じ悩みや不安を分かち合いながら、自らの可能性に気づき、挑戦のきっかけがつかめる場所として。さらに子育て中の母親たちの息抜きの場や、高齢者の運動や交流の場としてなど、誰もが安心して楽しめるクライミングハウスを目指します。今回のクラウドファンディングでは、そんなクライミングハウス実現に欠かせない、バリアフリーの環境を整える費用を募ります。

還暦を迎える1人の母親が、人生をかけて挑戦する社会貢献にもつながるプロジェクトに、現在支援の輪が少しずつ広がりを見せています。

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〈大好評のしりとりカードゲーム〉『増殖するNG』の完全版を制作したい

〈大好評のしりとりカードゲーム〉『増殖するNG』の完全版を制作したい

これは、2021年3月発売以来、有名量販店でも大好評のしりとりゲーム「増殖するNG」の完全版を制作するプロジェクトです。起案者は、誰でも手軽に遊べるカードゲームを制作している「ガギグゲームズ」。京都を拠点に活動する、現役大学生によるアナログゲームサークルです。

増殖するNGは、言ったら脱落するNGワードをどんどん増やしながら進めていくしりとりゲーム。しりとりの1ターンごとに、NGワードの条件が記載されたカードを引いていく仕組みで、例えば「赤い」とカードに書いてあれば、りんごやポストなど、赤いものはすべてNGとなります。

増えていくカードすべてがNGワードの条件となるため、回を追うごとに難易度が増していくのがおもしろいポイント。プレイヤーが発した言葉がNGワードに該当するかどうかは、ゲームを行うメンバーの全員一致が条件となるので、その駆け引きも含め楽しめる内容となっています。ゲームをさりげなく盛り上げてくれる、それぞれのカードに描かれたユニークなイラストも◎

誰もが楽しめるしりとりゲームをさらにおもしろくアレンジした「増殖するNG」。ゲームマーケット2021大阪で頒布されて以来、有名量販店でも販売が決定するほどの大好評を得ましたが、まだまだおもしろくできるのではと、今回の完成版制作プロジェクトが立ち上げられました。

〈大好評のしりとりカードゲーム〉『増殖するNG』の完全版を制作したい_4

従来版では30枚だったNGカードを、完成版では60枚に増加。加えてクラウドファンディングのリターンに、支援者が考えたNGカードを追加できる権利を準備しているので、そのリターンを選ぶ人が増えるたびにNGカードは増えていくことになります。

さらに完全版では増殖するNGとは違った遊び方も考案。NGカードをあらかじめ全部並べておき、プレイヤーはNGカードに該当する言葉でしりとりをしながら、使った該当カードは除いていきます。使える言葉がどんどん減る中、プレイヤー同士で協力しながら、全部のカードをなくしていくという遊び方です。

NGワードや遊び方がさらに増え、ゲーム作りに参加できるリターンも準備されたプロジェクトは、順調に支援者を獲得。すでにストレッチゴールも視野に入れながら、さらなる構想を展開中です。

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1000缶売れたら全国発売!【漬物に合うカレー缶】できました!

1000缶売れたら全国発売!【漬物に合うカレー缶】できました!

プロジェクトを立ち上げたのは、自らを“漬物男子”と称する田中友規さん。田中さんはデザインの仕事をする傍らで、独学で料理家としてのキャリアを積み、食に関するクリエイティブ制作、キッチンプロダクトのデザイン、料理イベントやテレビコンテンツの演出を手がけるなど、多方面で活躍しています。

料理を研究する中で、4年前に漬物の世界にどっぷりとはまってしまった田中さん。塩や昆布を使って作られるシンプルな漬物はとても優しい味がして、食を見直すきっかけにもなりました。

漬物を探求する中で、自宅で簡単に漬物作りができる、使い勝手のよい漬物容器がほしいと考案したのが「Picklestone」。暮らしに自然と溶け込むような洗練されたデザインのPicklestoneは、国内外6度にわたり実施してきたクラウドファンディングで、世界33カ国・累計2500人以上の支援を獲得するヒット商品となりました。

その後も、デザインと料理を掛け合わせた新しい価値を作るべく、自分の料理を食べてもらう数多くのイベントを行ってきましたが、このコロナ禍でイベントの数が激減。料理の仕事は減り、デザインの仕事のみで会社を運営する日々が続いていました。

そんな状況を打開しようと田中さんが思いついたのが、自身が今まで楽しさを広めてきた漬物と、昨今人気が高まっているキャンプを結び付けようという試み。自宅のキッチンで作った漬物をアウトドアでも楽しんでもらおうと「圧倒的に漬物を美味しく食べられるアウトドア用カレー」の缶詰開発にチャレンジすることとなりました。

考案されたカレーは4種類。アウトドアの楽しさをより一層アップしてくれそうな、カラフルでおしゃれな缶詰のデザインも魅力です。

1000缶売れたら全国発売!【漬物に合うカレー缶】できました!_4

【シーフードカレー】
インパクトのあるごろっと入った鯖身に、和風だしとスパイスが絡んだうま味が口いっぱいに広がるカレー。かんきつ類を効かせた小松菜などの青菜の漬物と合わせると、魚介のうま味がさっぱりと引き立ちます。

【チキンカレー】
レモンとバジルの香りがさえわたるカレーは、チキンのうま味とレンコンの食感、引き立つ酸味が絶妙なカレー。酢醤油でつけた玉ねぎとマスタードシードの漬物を合わせると、後味さっぱりといただけます。

【ポークカレー】
インパクトのある大判の豚バラのうま味と甘味に、濃厚な味に凝縮されたドライトマトのうま味と酸味がマッチした、パンチの効いた味が魅力。大ぶりにカットした茄子やみょうがの柴漬けと一緒に、ざくざくとかみしめてほしいカレーです。

【グリーンカレー】
コリアンダー・バジル・レモングラス・カフィライムなど、さわやかなハーブの香りが引き立つグリーンカレー。ホタテ・あさりなどの貝類のうま味が口に広がったあとに、じわじわと効いてくる鋭い辛味が絶妙です。大根・茄子・レンコンなど7種の野菜を甘酢につけた、福神漬との相性が◎

この4種類のカレー缶を先行販売しようというのが、今回のクラウドファンディングプロジェクト。1000缶売れたら、全国のアウトドアショップ・スポーツ用品店などでの店頭販売が決まるというものでした。

「コロナ禍で過ごす窮屈な日々に、漬物を通して少しでも食を楽しんでもらいたい」そんな思いが込められたプロジェクトは多くの関心を呼び、目標を超えた1156缶を売り上げる大成功に終わりました。

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【冷凍お好み焼1万個】コロナ禍の過剰在庫&賞味期限間近!おいしく消費して下さい。

【冷凍お好み焼1万個】コロナ禍の過剰在庫&賞味期限間近!おいしく消費して下さい。

プロジェクトを立ち上げたのは、株式会社 治元・仕入れ担当の山ちゃん。治元はお好み焼き「錦わらい」、牛タン&干物「和くら」、ラーメン「森元」をはじめとした飲食店を展開する企業で、京都の伝統の味を守りながら、安心・安全で新しい食を提案しています。

今回のクラウドファンディングは、コロナ禍で行き場を失い賞味期限が近づいている「ねぎ焼きこんちくしょう」や在庫を抱えた冷凍お好み焼きを、お得な価格で食べてもらおうというプロジェクトです。

ねぎ焼きこんちくしょうは、治元が展開している店「錦わらい」や「元蔵」でも取り扱っている人気の商品で、具材に使用しているこんにゃく(こん)・ちくわ(ちく)・紅ショウガ(しょう)からネーミングされたもの。だしの効いた味わいある京風の生地に、香り高く甘味のある京都産九条ネギをふんだんに使用したねぎ焼きは、提携工場で1枚1枚手焼きすることで、店の味を忠実に再現しています。

その他の冷凍お好み焼きは、冷凍お好み焼き製造で名高い「SD食品」との共同開発。錦わらいオリジナルのレシピを、冷凍用に何度も試作し完成させた逸品です。具材のキャベツ・ネギは国産を、軽い食感が楽しめる天かすは、こめ油で揚げた自家製を使用。職人が焼いたようなふわふわでふっくらとした質感を再現するために、生地はミキサーでしっかりと空気を含ませ、具材は人の手で丁寧にトッピングされています。

今回支援者へのリターンとして準備されているねぎ焼きは、賞味期限が迫っている「ワケアリ企画」として通常販売価格の約半額で提供。その他の味も楽しみたい方には、CAMPFIRE限定のお得なお好み焼きセットも準備されています。

【冷凍お好み焼1万個】コロナ禍の過剰在庫&賞味期限間近!おいしく消費して下さい。_2

家庭にいながらお店の味をお得に楽しめて、食品ロス削減にも貢献できる今回のプロジェクトに、現在多くの支援が寄せられています。

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筋ジストロフィー患者と医療関係者の皆様を支援しよう!!ーハンドインハンドー

筋ジストロフィー患者と医療関係者の皆様を支援しよう!!ーハンドインハンドー

プロジェクトを立ち上げたのは、ハンドインハンド2021プロジェクトチーム。ハンドインハンドとは、筋ジストロフィー患者とその家族・医療関係者を支援する活動の呼び名で、フランス料理界巨匠・坂井宏行シェフが韓国京都青年会議所とタッグを組んで、四半世紀にわたり続けている支援活動です。

ハンドインハンドでは、坂井宏行シェフ主催チャリティーランチ会などで集めたチャリティー基金を通して、これまでもケアハウスの建設や改修工事の資金提供、福祉車両やAED、介護用品やさまざまな支援品などを患者の元へ届けてきました。

また、毎年6月にはハンドインハンドのイベントも企画。マジックショーやものまね芸人ショー、七夕祭りやビンゴゲーム、プラネタリウムなど、さまざまな楽しめる企画を実施してきました。

コロナ禍での開催となった2021年のハンドインハンドは「離れていても心は一つ」というタイトルを掲げ、患者の病棟部屋・病院施設近隣体育館・東京にて、ウェブ中継を用いたさまざまなアトラクションを準備。患者へのプレゼント企画や、オリジナル映像の上映、韓国にちなんだ文化交流などがイベントを盛り上げました。

今年は坂井シェフと韓国京都青年会議所がタッグを組んで事業を行うようになって、ちょうど25周年を迎える年。イベント当日は、記念のパズルが施設病棟へ寄贈されました。

筋ジストロフィー患者と医療関係者の皆様を支援しよう!!ーハンドインハンドー_2

このように、今までさまざまな活動を行ってきたハンドインハンドですが、このコロナ禍で、活動の財源であるチャリティー基金もその打撃を受けることに。チャリティー基金の要である坂井シェフのチャリティーランチ会も、2年連続で開催できていない状況です。

今回のクラウドファンディングは、そのチャリティー基金の支援を募って立ち上げられたもので、集まった支援金は、2022年ハンドインハンドのイベント資金に充てられる予定となっています。

筋ジストロフィーは、筋肉が萎縮しその機能を失っていく進行性の病気で、厚生労働省の指定難病にもなっている病気。2020年5月に日本初の筋ジストロフィー治療薬(ビルトラルセン、ビルテプソ)が発売になるなど、新薬の開発が着々と進めらているものの、国から支給される手当も十分とはいえず、患者や家族にかかる負担は依然大きいのが現状です。

1人でも多くの人に筋ジストロフィーという病気を知ってもらいながら、事業を通じて患者や家族に寄り添い、少しでも勇気や希望につながる活動をしたい。そんな思いが込められたハンドインハンドの活動に、現在温かい支援の輪が少しずつ広がっています。

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CAMPFIREでクラウドファンディングに挑戦してみませんか?

ご覧いただいたようにCAMPFIREでは、京都からも実にさまざまなカテゴリーのプロジェクトが日々立ち上げられています。

担当スタッフの手厚いサポートはもちろん、多くの支援者がプロジェクトを検索に訪れますので、自分のプロジェクトをより幅広く知ってもらえるのが大きなメリット。京都でクラウドファンディングを始めるなら、ぜひCAMPFIREのサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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