実施事例

クラウドファンディングの目標達成は20回以上!? 「成功要因103の秘訣」に迫る – フォーチュンファクトリー・坂内綾花さん

商品の事前PRや販売のためにクラウドファンディングを活用するケースが増えている。

クラウドファンディングには、新しいモノ・コトへ惹かれるユーザーも多く集まっている。今までにない商品、物珍しい商品の販売には有効的な活用が見込める。この活用法で2017年からクラウドファンディングを利用している人がいる。フォーチュンファクトリー株式会社の坂内綾花さんだ。複数のプラットフォームを利用し、約20回ものプロジェクトを成功に導いている。そんな彼女から、プロジェクト成功の秘訣やクラウドファンディングの魅力について話を伺った。

3,800個以上を売り上げた、何が入ってるか分からない『フォーチュンボックス』とは?

フォーチュンファクトリー株式会社は、「何が入っているかわからない箱が届くお楽しみ通販”フォーチュン通販(ミステリー通販)”で、宣伝力がなく多くの人に知られていないメーカーの宣伝と販売を支える」ことをメイン事業に置いている。

具体的な事業内容は『何が入っているか分からない箱=フォーチュンボックス』の販売だ。国内メーカーの選りすぐり商品を4~10品入れ、10,000円前後の価格で販売している。クラウドファンディングを利用するキッカケも、この『フォーチュンボックス』の資金調達をするためだった。

「当初は起業したばかりで、集客力も資金もありませんでした。クラウドファンディングのユーザーさんは新しいモノや面白いモノ好きな人が多いと想定し、中身が謎なフォーチュンボックスに興味を持ってもらえるのではと思いました」

坂内さんの予想は見事に的中。2017年11月にCAMPFIREで公開したプロジェクト『あなたに「謎の箱」が届く!【特別お試し版】フォーチュンボックスお届けプロジェクト』は、24時間以内に目標到達。支援総額は目標金額である39,900円を大いに上回る1,453,450円となる。
この結果が功を奏し、「CAMPFIRE AWARD 2017【特別賞】灯火賞」の受賞を果たす。

また、CAMPFIREでは現在まで計13回のプロジェクトを行っており、すべてのプロジェクトで目標を達成している。CAMPFIREのみならず、MakuakeやREADYFORなどのクラウドファンディングサービスを活用。約20回のプロジェクトを成功へと導いている。

フォーチュンボックスを成功へと導いた4つのポイント

坂内さんは最初の成功事例を活用しながら、クラウドファンディングでの資金調達を行い続けている。2017年12月に自身のWEBサイトで公開した『クラウドファンディング企画・ページ作成・準備用チェックリスト』。全103の項目から成るこのリストは、プロジェクトの考え方・ページ作成・画像・リターンなどが、かなり細かく記載されている。クラウドファンディングの開始を考えている人は要チェックだ。

そんな用意周到な坂内さんから、クラウドファンディング利用時に“特に意識していること”を伺ったところ、4つのポイントを教えてもらった。

1)買わない理由を排除したページ作成

「中に何が入っているか分からないからこそ、不安に思われないようなページの作成を意識しています」という。不安に思われることは、買わない理由にも繋がってしまう。多くの人の不安を解消するために、設けているのが『7つのルール』『フォーチュンボックスの特徴』『購入者の感想』だ。

『7つのルール』…購入者をガッカリさせないため、フォーチュンボックスに入れないものを7つのルールとして設定

『フォーチュンボックスの特徴』…フォーチュンボックスのヒントになるように、坂内さんと坂内さんの知人で入っている商品の特徴を5段階で評価(下記は一例)

『購入者の感想』…フォーチュンボックスを利用した支援者の感想を掲載(下記は一例)

上記以外にも、フォーチュンボックスの中身を選んでいる様子を撮影し掲載するといった工夫もしている。なるべく挑戦しやすいように、何が入っているか分からないことに対して、不安に思うのではなく、ワクワクできるような仕掛けづくりを、ページ作成では意識しているようだ。

2)満足感を高めるリターンの開発

メインのリターンとなるフォーチュンボックスは毎回違う商品が封入されている。
一番のこだわりは何と言っても商品の質だ。食品は美味しさ、日用品は使い心地、珍しい商品は新しい体験や驚き、など納品する価格に左右されることなく、あくまでも質を重視している。
ユーザーが満足できるような良い商品を厳選するために、多くの時間をかけているという。

「何種類もの商品を試します。自分が良いと思った商品をユーザーの皆さんが良いと思うかは分からないので、知り合いの経営者の方、飲食店の方にご協力いただいて、ヒアリングも欠かしません。自分よがりにならないことを意識しています」

これまでリターンに対するクレームはほとんどない。それどころか幅広い年齢層の支援者から高評価を得ている。

3)過去の支援者へ近況報告

サービス上のメッセージ機能を使って、支援者への近況報告を実施。フォーチュンボックスの中身を仕入れるため、全国各地の展示会や農家などさまざまな場所へ足を運んだ際はメッセージを送るなど、定期的に活動の進捗を共有しているという。

また、新しいプロジェクトを開始した際には、過去の支援者へ新規プロジェクトについて毎回報告をしているそうだ。「過去の支援者が次のプロジェクトに支援してくれることもある」と話した。

リターンを送ったタイミングでは、フォーチュンボックスの中身に対するコメントや感想を必ずもらうようにしているのだという。

4)あえて隠す演出

フォーチュンボックスの中身はネタバレ厳禁。あえて中身の言及は控えてもらっているのだという。
“何が入っているか分からない箱”というコンセプトは崩さずに、ドキドキ感やワクワク感を演出しているのがポイントだ。

「賛否が分かれるかも…と思う商品を入れることもあるので、毎回ドキドキしています(笑)。ただ、今のところどの商品も好評なので、引き続き商品の発信はSNSなどで控えてもらうようにしていこうと思っています」

SNSでフォーチュンボックスが届いたことをツイートしている人も、中身にモザイクをかけた写真をアップしていた。リターンの性質に寄るかと思うが、すべて見せることが宣伝になるわけではない、という一つの事例を生んだ。

利用回数 約20回。クラウドファンディングの魅力は『集客力』と『テストマーケティング』

このようなポイントを軸に、これまで約20回のプロジェクトを成功させてきた。そんな坂内さんへクラウドファンディングにどのような魅力を感じているのか伺ったところ、主に2つあると語ってくれた。

「1つ目に『集客力』を得られること。最初のプロジェクトを支援してくださった方は362人いらっしゃったのですが、知り合いはそのうち3人。それ以外はすべて知らない方でした。また、クラウドファンディングを利用したことで、さまざまなメディアやメーカーの方からお問い合わせを頂けるようになりました」

「2つ目に『テストマーケティング』として活用できること。在庫のリスクがなく商品開発できるのも魅力ですね。支援金額も一目瞭然なので、メーカーさんへ交渉するときにもスムーズに話を進めることができます。謎の箱って売れるの?と不安がられるメーカーさんに『これだけ資金が集まっています』と話せるのは大きいですね」

支援総額が明確に記載されていることから、過去のプロジェクトを見て、「話題になっているから支援してみよう」と考える支援者がいるのも、クラウドファンディングならではの良さだろう。

「やるからには万全の準備で取り組んでほしい」

さまざまな魅力がある一方で、「クラウドファンディングは万能機ではない」という話しもしてくれた。坂内さんが言うように、必ずしもすべてのプロジェクトで資金が集まるわけではない。成功しているプロジェクトを見て、安易にクラウドファンディングをやろうとするのは危険なのだ。

「勢いでプロジェクトを始めるのではなく、しっかり準備した方が良いと思います。私もクラウドファンディングでプロジェクトを公開するにあたって、1年以上の準備をしました。フォーチュンボックスを始めようと思ったときは17歳。経営のことも事業のことも何も知らない素人だったので、本から起業、クラウドファンディングについて学びました。そもそも市場として成り立ったり、展示会に足を運んでメーカーさんの不安や課題を伺ったり、商品を探したり…その時、できることはすべてやろうと」

「公開したプロジェクトは消すことができません。だからこそ、“やるからには成功する”という意気込みでクラウドファンディングを利用してもらいたいですね」

準備期間には成立したプロジェクトだけでなく、成立していないプロジェクトを見るのもオススメだと述べた。なぜ成立していないのか把握することで、マイナス面を最初から取り払っていくことが可能だ。
また、成立していないプロジェクトと自らのプロジェクトを比較し、どこが優っているかといった魅力を確認しておくと成功の確率が上がるという。

フォーチュンボックスの市場拡大と、新しい事業展開を目指して

最後に、坂内さんの今後の展望について伺った。

フォーチュンファクトリーは『新しい流通経路(通販市場)をつくりたい』を目標に掲げており、市場拡大に向けてクラウドファンディングを活用していきたいのだそう。「何が届くか分からないというのを、色んなメーカーさんや企業さんにも販売して頂きたい。一緒に盛り上がっていきたい」と語ってくれた。

そして、今まで培ってきた数々の商品の知見、クラウドファンディングの知見を活かして、自社商品の開発も進めている。2019年9月には『これは1着欲しい!ちゃんとした「タグのないTシャツ」特別生産プロジェクト』として、フォーチュンボックス以外のプロジェクトも進行している。

「どの商品もすごくいい!」と思ってもらえるような自社のヒット商品を生み出していきたいのだそう。

さらに、坂内さんはフォーチュンボックスを通じて多くの企業との繋がりを得ている。フォーチュンボックスの選りすぐりの商品を、飲食店などに繋げることもできるのだ。クラウドファンディングでは、あくまでもBtoCで成り立っている。しかし、フォーチュンボックスで得た繋がりから、BtoBへの事業拡大が見込める。今後も坂内さんの活躍に目が離せない。

企業概要
・企業名:フォーチュンファクトリー株式会社
・所在地:東京都練馬区練馬1-20-8日建練馬ビル2F
・代表者:坂内綾花
・URL:https://fortunefactory.co.jp/
・事業内容:フォーチュンボックスの開発、販売

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阿部 裕華

取材好きなフリーライター/編集者。WEBメディア中心に編集・企画・進行管理(たまに撮影・デザイン)もやります。アニメ・コンテンツビジネス・映画・音楽(主にBUMP)が大好きです。

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